皆さんこんばんは、地図子です!
16回分になった多摩川を歩く・・・ついに今日でクライマックス!?
今回は下流のC地点である六郷橋から、D地点の左岸の河口を目指します。
山梨県の山の中から始まった旅は、最後どうなるのでしょうか・・・?
多摩川を制覇しに、れっつごー!
京急空港線沿いの景色は・・・?
六郷橋を過ぎると、いよいよ競馬でいう最後の直線という感じです。(なぜ競馬)
多摩川に並行して東京側では京急空港線、神奈川側では京急大師線が通っています。
ここまでの路線は砂利採取のための鉄道でしたが、京急空港線は最初は穴守稲荷神社、京急大師線は川崎大師への輸送線として造られています。
最近は特に京急大師線沿いの高層マンションの勢いがすごいです。
大師橋が遠くに見えてくる頃、左岸には六郷水門が現れます。
六郷水門は下水道が普及するまで六郷・池上・矢口・羽田の一部の地域の生活用水の排水を処理していた場所です。
この辺りも多摩川の中で桜が綺麗な場所であります。
多摩川の下流域は六郷川という別名を持っていたくらい、六郷という地名は浸透しています。(河番付でも六郷川と書かれていましたね)
多摩川サイクリングロードの終点は・・・?
六郷を過ぎると、地名が本羽田に変わってきます。
そしてここまで50kmの苦楽を共にしてきたこの看板もこれでラスイチ!
羽村取水堰の辺りから始まったたまリバー50kmもゴールです。
これだけ長い距離、多くの橋、色んな自治体を越えてきたと思うと感慨深いですね。
地図子が多摩川を歩き始めた十数年前より格段に整備が進んで、多摩川さんぽが楽しいです。
ここまで色々見てきた渡しも、ここで最後の羽田の渡しに到着です。
看板には穴守稲荷と川崎大師両方に参拝するのに羽田の渡しが大混雑してしまい、川崎宿から渡しを撤廃してほしいと言われたと書いてあります。
1939年に大師橋が完成して、こちらの渡しも廃止になってしまいました。
この羽田の渡しの他に、もう1つ興味深いのが・・・
船溜りの奥の赤い線、羽田レンガ堤です。
羽田地区は多摩川の河口にあり、1589年から1859年の間で62回も洪水したそうです。
洪水を防ぐために1917年から1632mにも渡る築堤の計画が始まりました。
この堤は洪水だけでなく戦火からも住民を守り、1973年に新しい外堤防が完成しましたが、今も形を残しています。
途中から住宅の中に入ったりしますが、羽田レンガ堤を追ってみるのも楽しいかも?
左岸の河口はどこまで・・・?
そろそろ本格的に河口の景色になってきます。
川には多くの船、そしてねずみ島という無人島も見えます。
Twitterで1995年には河口に多くのバラックがあったと教えていただきましたが、令和に残されたのはほんのわずかでした。
サイズ小さいですが1995年の多摩川河口付近です pic.twitter.com/whwyblCbTf
— 山下スキル☪ (@sukiru_ql) 2021年6月12日
水害が多かったということで、いくつか大事な場所があります。
1つ目はこちらの玉川弁財天。
元々羽田水神社が鎮座していましたが、戦後の強制接収で玉川弁財天が遷されました。
2つ目が五十間鼻無縁仏堂。
本当に鼻のような形の不思議な砂州が河口にポツンと残っています。
こちらは東京大空襲のときに河口に漂流した水難者を供養しています。
この辺りは朝日も綺麗で、初日の出に多くの人が集まるようです。
そして最後の最後で海老取川が多摩川に合流します!
ただ川と言っても、不思議な羽田可動橋辺りからの海を切り取ったような形です。
いよいよ見えてきたのが・・・
地図子が今回の多摩川を歩くで訪れるのを楽しみにしていた、平和の大鳥居です!
この大鳥居は?
実は最初に京急空港線が最初に穴守稲荷神社の参拝のために造られたと書いたのですが、元々はこの鳥居の位置に鎮座していました。
その後に羽田空港を造ることになり、現在の位置に移動させられています。
従来の場所にこの大鳥居だけ残り、多摩川サイクリストのゴール地点となっています。
この先の多摩川は羽田空港になります。
なので多摩川を歩くとしてはここまでなのですが、ちょっともやもやする!?
皆さんも羽田空港に行ったときに良い多摩川スポットがないか探してみてください!
多摩川を水源から河口まで辿るお散歩はここまでになります。
途中少し車で走っている部分もありますが、138kmの旅路は壮大でした。
最初の一滴から渓谷を削り、扇状地を流れて砂利を生み出し、最後は海へ。
癒し、交通、災害など上流から下流の人々の生活に様々な影響をもたらしています。
ブログを読んで、この町とあの町が繋がっているんだな〜と感じてもらえると嬉しいです。
そして心は川崎市民の地図子としては、まだ少し物足りない!?
多摩川を歩くの続編も出るかもしれないので、そちらもお楽しみに〜♪
皆さんも多摩川の好きな区間を辿って、歴史を勉強して癒されてみては?♡♡
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*今までの多摩川を歩く*
chizuchizuko.hatenablog.com
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