気持ちが良い秋晴れの日が続いていますね、地図子です。
今回は念願のシリーズを始めたいと思います・・・その名も・・・
多摩川を歩くです!
地図子は多摩川ラバーを公言してきたにも関わらず、
この4年間では多摩川をサイクリングしただけで、一度も歩いていません。
なぜならば多摩川が長すぎて、どこから始めれば良いか分からなかったからです。
けれどこの激動の2020年、地図子は1つ夢だったことを達成しました!
それが多摩川の水源である笠取山の登頂です。
2年前から毎年1週間しかない紅葉の時期に登ろうと画策していたのですが、
2018年は週末の予定が合わず、そして2019年は台風直後でぐちゃぐちゃで断念。
今年狙いを定めたのは2020年10月最後の土曜日!
笠取山は最後壁のようと聞いていますが、初心者地図子は登れる?
無事天気に恵まれ、多摩川の最初の一滴を見つけ出せるのでしょうか?
それでは多摩川を歩く、れっつごー!
自宅→奥多摩駅→作場平登山口
さて、登山当日!
多摩川は主に東京都と神奈川県を流れている川ですが、
水源地域は東京都の奥多摩からさらに先の山梨県に位置するのです!
そういうわけで地図子は自宅を5時台に出発し、ほぼ始発に揺られて、
8時頃にJR青梅線の終点である奥多摩駅に到着しました。
奥多摩駅のお手洗いはオピトさんが清掃してくださっていて、とても綺麗。
8時頃に奥多摩駅に着いてもまだまだ先があります。
バスは出ていないので奥多摩駅近くでレンタカーをお借りし、
奥多摩湖を過ぎて、山梨県に入り、運転し続けること約1時間。
最後は車が1台ずつしか通れない山道ですが、9時頃に作場平口駐車場に到着です。
既にたくさんの車が乱立して停まっていました。
駐車場でまず確認したのは、水干(多摩川の最初の一的)ゾーンの地図!
今回の登山で見たいのは、小さな分水嶺、水干、笠取山の頂上の3つです。
地図を見ると、作場平口→ヤブ沢峠→笠取小屋→小さな分水嶺→頂上→水干の順番で、
1日で頑張って回れそうです。
では早速登山スタート!
作場平登山口→ヤブ沢峠→笠取小屋
山といっても高尾山くらいで急なものは登ったことがなく、
笠取山の登山道はいかに!?と気を張っていましたが・・・
序盤はこの間の奥多摩むかしみちのような山道で、
晴れていれば急すぎず緩やかすぎずという程よい登山道です。
1km歩いたところでヤブ沢峠と一休坂の分かれ道に着きました。
一休坂は下りに推奨ということで、少し遠回りですがヤブ沢峠から周ります。
登山道の横には川の流れや、このような湧水スポットが多くあります。
いかにも多摩川の水源エリアという神聖な感じなのですが、水溜りをよく見ると・・・
ゲジゲジが大量発生しているのです。(お食事中の方は申し訳ありません)
橋の上でも踏まれたゲジゲジもいれば、水の中で水没しているゲジゲジも。
他の山ではあまり見たことがないので、どこから大量発生しているんだろう・・・
道を少し間違えそうになった、高低差がある場所に来ました。
ここがヤブ沢峠?かもしれないです。
ベンチもところどころ置かれているので、休みつつ一歩一歩踏み締めます!
いかんせん5時から活動しているので、お腹が減ってきた11時前。
少し開けたなと思ったら笠取小屋に到着です!
笠取小屋付近では既にコンロを持ち込んでカップ麺を食べている方、
後は早いタイミングからテントをセットしている方がたくさん。
地図子も多摩川流域図を見ながら、持ってきたパンをパクパク食べて休憩です。
笠取小屋→小さい分水嶺→ついに山頂!?
奥多摩駅、作場平口、笠取小屋と午前中をかけて一生懸命移動してきましたが、
ここからが今回の笠取山登山最大のハイライト!!
ワクワクしながら笠取小屋を出発すると、割とすぐ・・・
第一ミッション、小さな分水嶺スポットに到着しました!
ここの分水嶺は多摩川・荒川・富士川を隔てていて、
笠取山自体も右側に降ると多摩川に流れますが、左側だと荒川に流れるのでしょう。
落ちる位置が少し違うだけで全然違う流路を辿るとは、何という浪漫!!
と、分水嶺の浪漫に浸るのも良いのですが、俄然気になるのは写真中央。
色々なサイトでも見ていましたが、やはり最後の道のりが断崖絶壁すぎません???
いや、遠くから見ているからそう見えるだけだよね・・・
いや、近くで見てもしっかり断崖絶壁でした。
手前に映る登山者の小さいこと・・・まるでRPGゲーム。
ですが歩きについてはドMの地図子、さあ、気合を入れて登りましょう!!
下を見ると転がり落ちそうだし、上を見過ぎると絶望するので、
先のことをあまり考えず、目の前の一歩をしっかり踏み締めていくしかありません。
これもまるで人生。人生も目の前の一歩を確実にしていくことが大事ですよね!!
そんな垂直な山道が永遠と続くかと思いましたが、
やはり何事も続けていれば高みに到達できる。
第二のミッション、笠取山の頂上、11時半頃に無事クリアしました!!
山頂→水干→一休坂経由で下山
はあ、断崖絶壁を登るのは辛かった〜これ以上辛いことがあるのか?
と思いきや問題はすぐにやってきます。
この絶壁をどうやって下るんでしょう??
先ほどの断崖絶壁を下っている人はあまりいなく、
ほとんどの場合は頂上付近を縦走して、山の東側から下っていきます。
断崖絶壁は急だけど開けていたのですが、東側は急な岩肌だし、全く開けていない。
晴れていたので頑張れましたが、雨の中の笠取山は絶望的でしょう。
アンデス山脈のヤギのような気持ちで断崖絶壁の高さを降りてきましたが、
ここで小さな分水嶺まで戻る途中に、今回の最大のお目当てである水干があります。
第三ミッションの水干は・・・じゃん!
いや〜本当に水がポタポタ流れていました!
せっかくだから最初の一滴を飲んでみたい!と思いましたが、
ここでももちろん大量のゲジゲジが水没中。
神聖な多摩川の最初の一滴を飲むプロジェクトはあえなく断念。
それでもこの一滴が羽村や二子玉川や川崎の前を通るのだと想像すると感動です。
水干を見た後はもう一度小さな分水嶺の横を通り、笠取小屋でまた休憩。
今度はヤブ沢峠ではなく、一休坂経由で笠取山を下りました。
下りだと足がガクガクしつつも、ようやく紅葉を楽しむ余裕が出てきました。
無事14時頃に最初の作場平登山口まで戻ってきました!
結構なハイペースだったと思うのですが、それもそのはず。
一緒に登った茨城盛り上げ隊長(2020年ようやく最下位脱出!)が、
毎日この山道を通学しているかのようなスピードで登山するのです。
聞くと昔から山登りが速いそうで、地図子は完全に置いてきぼり。何の修行だ!
多摩川を歩く、笠取山での最初の一滴編はここまでになります。
小さな分水嶺は浪漫があったし、笠取山の頂上の道のりは本当に断崖絶壁だったし、
水干はゲジゲジとともに本当にポタポタ流れ出していました。
2020年はコロナで色々ありましたが、笠取山は無事登れて良かった!
紅葉は10月の最終週の1週間程度なので、登ってみたい方は来年是非♪
↓この日のルート。GPSアプリ「Geographica」は電波がなくても使えてすごい!
今回の笠取山登山、なんとTikTokの動画にしています♡
より登山のイメージが湧くと思うので、是非見てみてください!
そしてこの後の多摩川を歩くですが、山梨のバスも一部通らない山道ばかりなので、
そこは運転したから良しとして、奥多摩湖から再開になります。
途中の丹波山村や小菅村に興味がある方は、次の多摩川桜百景も覗いてみてください。