「地図子さん、私たちは一体どこに向かっているのでしょうか？」
「お散歩を解禁したばかりで体力がない日に限って・・・ヒヤパさん、これはエンドレス修行ですね」
皆さんお元気でお過ごしでしょうか、地図子です。
緊急事態宣言のときはなかなかお散歩ができませんでしたが、
解除された今、「人がいないところでいいから遠出したい！」
という気持ちを抑えられなかったのは、いつものヒヤパさん(id:hiyapa)と地図子です。
緊急事態宣言も明けたし、また廃墟＆地図さんぽを復活するしかないよね？？
と思ってわざわざ有給まで合わせた2人ですが、
有給を取った日がなんと「都道府県境またぐ移動の自粛要請ラストデー」。
これはなんとも失敗しました・・・車運転シタカッタデスネ。
都道府県境を越えずに、なんとか旅行気分を楽しめないものか？？
と辿り着いたのが、今までの廃墟＆地図さんぽのエリアからは遠く離れた・・・
でんっ！！！
そう、東京都のオアシス、JR青梅線の終点である奥多摩駅までやってきました！！
恒例のヒヤパさんイラストから奥多摩を連想できていた方はすごいです。
2時間以上かけて電車に揺られ、どこを探検するかというと・・・
奥多摩むかし道を踏破しにまいりました！
奥多摩むかし道はJR奥多摩駅から奥多摩湖までを繋ぐ約10kmほどの道で、
元々は旧青梅街道と呼ばれ、甲州街道に比べて甲府までの近道だったそうです。
なんといってもここはヒヤパさんも地図子も楽しめるスポットが満載とのこと！
本日のチェックリストはこんな感じです：
そして願わくば、奥多摩湖のダムカレーを食べたい！！
先に奥多摩湖に行ってから奥多摩むかし道を下ればいいのでは？
という正論も聞こえますが、ここはストイックに山登りをしましょう。
それでは、二人で奥多摩むかし道をれっつごー！
魅惑の廃線跡を追う
いざ奥多摩むかし道！どこが入り口なんでしょう・・・？
ここに看板がありますね。うわっ、後ろのお家と蔵が傾いています！！
そんなことで奥多摩駅から青梅街道を西に進み、
ダムカレーを楽しみにしつつも、念のためあん団子とパンを購入し、
奥多摩むかし道の入り口にやってきました。
ヒヤパさんは早速傾いたお家を見て、廃墟さんぽをスタートしております。
都内ひきこもりラストデーとのことでほとんど観光客がいない中、
ヒヤパさんと地図子は事前に観光案内所でむかし道の地図をゲット！
歩くと余韻に浸る間もなく見所が押し寄せるのですが、まずはなんといっても・・・
楽しみにしていた小河内線が階段の上に現れました！
その景色はまるで、先日訪れた（笑）クロアチアのジェリャバ空軍基地のよう！
ひんやりしていて、トンネルからは水がポタポタと落ちています。
小河内線は氷川駅（現奥多摩駅）と水根駅（奥多摩湖近く）を結ぶ路線で、
奥多摩湖建設用の資材を運搬するために使われていたそうです。
今は一応運休中のことですが、動いていたら一気に奥多摩湖まで行けますね。
わあ〜、これは浪漫ですね！！
小河内線と奥多摩むかし道が並走するのは最初だけなのですが、
歩いていて見上げると、ふとしたタイミングで現れるときがあります。
朽ちてゆく線路を見るのもまた一興です。
むかし道はアトラクションだらけ！？
むむむ、ダムカレーまでの道はなかなか長いですね。ちょっとお腹が空きました。
ベンチもあるみたいなので、座ってあん団子を食べましょう♪
ありがたくベンチの場所を教えてくれるのは、最初にもらったむかし道の地図です。
この地図は他にも湧水や滝などの地図子大好き水スポットを教えてくれたり・・・
真ん中に穴が空いた石を探して祀る耳神様、煎った大豆をお供えする虫歯地蔵、
誰にもバレないように二股大根を持ってくると恋愛が成就する縁結び地蔵尊など、
なんでもありのテーマパーク、奥多摩むかし道を紹介してくれます。
2人でお散歩している時点で、縁結びの願いは儚く散りました。
そんな中、階段の上に現れたのは白髭神社。
この神社は大岩の側面に建てられているのですが、落石が心配になります。
でもよく見ると・・・
なるほど、枝4本でしっかりこの大岩を支えているんですね！驚くべき縁の下の力持ち！
・・・とそんなわけありません⭐︎
そして今回のアトラクションで一番盛り上がったのが・・・
ヒヤパさん、この橋ったら板を踏むだけでカタコトしますよ！
ちょっとヤバいかもしれないですね。あああ！私たちが笑うだけで揺れます！！
多摩川の上に架かっていたのは、しだくら吊橋と道所吊橋です。
「箸が転んでもおかしい年頃」という慣用句がありますが、
「おかしく笑うと橋が転覆する」という慣用句があったら完全にこの吊橋のことです。
どちらも2名までの人数制限がかかっていますが人数を変更した痕跡があるので、
これは橋のポテンシャルの問題なのか、それともソーシャルディスタンス？？
いずれにせよ、観光客が皆無だったので無事あの世に行って帰ってこれて一安心。
ただ、ホラーの吊橋の後もまだまだ見どころは続きます。
こんなところに民家がありますね・・・あっ違う！これこそが・・・
廃墟ガールヒヤパさんがこの日一番楽しみにしていた、奥多摩寮でした。
ヒヤパさんが奥多摩寮の雰囲気を存分に味わう中、駅近物件大好きな地図子は、
奥多摩寮の住民がどうやって働きに出ていたのか、気になって仕方ありません。
奥多摩寮は国道沿いではなく、奥多摩むかし道沿いにあるので、
バスが走っている国道まで毎日難路（ってむかし道地図に書いてあった）を歩くのは
さぞ大変だろうと想像するだけで仕事に行く気がなくなります。
私だったら毎日「国道まで出るのが難路なので休みます」ってなりますね。
人生は回り道
アトラクションが豊富なおかげで、楽しみながら西久保の切り返しまで来ました。
ヒヤパさん、地図で見ると小河内ダムがもうすぐそこですよ！
看板には3kmって書いてありますけど、ここまでもあっという間でしたもんね！
とはしゃいでいたのが地獄の始まりでした。
西久保の切り返しからが信じられないくらい「急なのぼり坂」（地図も言っている）、
からの落石注意（地図も言っている）な狭い山道、そしてピンカーブ並みの迂回。
今までの盛り上がりが嘘のように2人とも話す気力も写真撮る気力もありません。
果たして奥多摩湖に近づいているのでしょうか、それとも・・・？
もう絶対3kmは・・・歩いていると思うのですが・・・看板が0.3kmずつしか進みません。
これは・・・奥多摩だけオクタマメートルという・・・違う計測の単位を使用しているに・・・違いありません。
何回か文明のフェイントの後、ようやく「むかし道入り口」の看板の前に出ました。
雨・勾配・空腹の三重苦でしたが、ついに奥多摩むかし道を歩き切ったのです！！
さあ、後はダムカレーを目指して前進あるのみ！！
奥多摩水と緑のふれあい館は短縮営業で16時まででした。（ただいま16:49）
そしてちょうど16:48発の奥多摩駅行きバスが目の前で去っていった。
・・・
分からないですけど、なんか地図子さんとダムカレーってあまりご縁がない気がします。
せっかく来たので30分後のバスが来る前に、奥多摩湖を眺めておきましょう。
靄がかかった妖しい奥多摩湖なんて、なかなかお目にかかれるものじゃありません。
（奥多摩むかし道で遭難しなくて良かった）
帰りのバスでやっと一息・・・したときに気がつきましたが、
最初に見た小河内線の終点、水根駅を見逃した〜！！
廃墟ガールと鉄子（じゃなくて地図子です）が揃っているのになんたること！
ダムカレーと合わせてリベンジが必須です。
今回の廃墟ガール＆地図子のお散歩はここまでになります！
東京都に閉じ込められていましたが、そんな中でも奥多摩を楽しむことができました。
今回分かったことは、奥多摩湖から奥多摩駅に下る方がオススメだということです⭐︎
（体力的にもダムカレー的にも）
いつもご一緒してくださり、可愛いイラストを描いてくださるヒヤパさん、
本当にありがとうございます！！
皆さんも廃線・廃墟・多摩川、そして失いかけている日本の夏を感じに、
奥多摩むかし道を歩いてみませんか？♡♡
おまけ：効果がないてるてる坊主と歩く立入禁止看板
今回はおまけのオフショット。上はヒヤパさんが撮ってくださった地図子です。
小さいときは16歳くらいになったらすっかり大人の見た目になると思っていました。
ですが、その歳よりさらに10年以上経ってもガキンチョ感が拭えません。
こんなてるてる坊主じゃなくて、セクスィーな大人に！なりたい！
最後は地図子が撮ったヒヤパさんです。
というよりヒヤパさんのリュックは毎回ヒヤパワールド全開なのですが、
今回はまさかの立入禁止バッジをリュックにつけていらっしゃいました。
地図子はほとんどヒヤパさんの後ろを歩いていたので、
地図子はこの日ほぼずっと立入禁止エリアに侵入していたことになります。
ヒヤパさん、ずっと危険をお知らせいただき、ありがとうございました！！
そんな愉快な廃墟ガール＆地図子さんぽの過去分はこちらからどうぞ♡
