ふと思い立って、プチ冒険

私は鉄子ではなく、地図子です

地図子、隅田川を歩く -4 両国橋から河口まで-

皆さんこんばんは、地図子です。
細々と書いているこのブログですが、7/21に無事100,000PVを達成しました!
いつも地図子ののほほんプチ冒険を読んでくださって、ありがとうございます。

 

今回は東京の下町のど真ん中を流れる隅田川を歩く最終回です。
今まで北区、足立区、荒川区台東区墨田区と入れ替わり立ち替わり歩きましたが、
最後は江東区中央区、そして少しだけ港区も見ながら歩きます。
下町の昔ながらの文化と最近の開発のコントラストが一番味わえる区間です。
それではれっつごー!

 

 

 

 

 

 

 

第2の松尾芭蕉パラダイス

 

今回のスタートは隅田川最初の橋、両国橋(G地点)です。
今までの隅田川沿いは住宅街や浅草の商業地を通ってきましたが、
両国橋より下流の右岸は、すぐ中央区に入ることでオフィス街っぽくなってきます。
元々細川家の下屋敷があった場所に造られた浜町公園からは明治座も見えます。

 

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浜町公園の緑の合間から、建物が意外とモダンな明治座を覗く。

 

この辺りは右岸は中央区、左岸は江東区を進むわけですが、
左岸では 地図子、隅田川を歩く -1 岩淵水門から千住大橋まで- でもお見かけした、
あの方の聖地になります。それが・・・

 

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松尾芭蕉です!
松尾芭蕉地図子、神田川を歩く -4/5 文京区境から外堀合流地点まで- にある
芭蕉庵に住み、神田上水の建設に携わったと言われていますが、
1680年に深川の草庵に移り住み、ここを拠点に「奥の細道」を作り上げます。
このブログでも度々、「奥の細道」由来の場所を巡っていますね。

 

chizuchizuko.hatenablog.com

chizuchizuko.hatenablog.com

 

そんなわけでこの辺りの隅田川沿いには松尾芭蕉の句以外にも、
松尾芭蕉ワンダーランドが広がっています。
実際に隅田川を見下ろす巨大芭蕉に会えてしまう芭蕉庵史跡展望庭園や・・・

 

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この芭蕉先生は自動で向きを変えるという噂。

 

奥の細道」の経路や俳諧芭蕉の弟子を紹介する芭蕉記念館・・・

 

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芭蕉ファンなら一度は訪れたい。

 

芭蕉庵の本来の旧跡に建つ、芭蕉稲荷神社があります。
地図子は松尾芭蕉好きなので怪しい感じでこの3ヶ所をうろちょろしていましたが、
同じように松尾芭蕉に興味がある?怪しい男性もうろちょろしていました。
それだけこの辺りは松尾芭蕉ファン訪問必須なエリアです。

 

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芭蕉が好きだったカエルの石像も飾られています。

 

深川エリアで少し足を伸ばすと、旧安田庭園並みにカメが多い清澄庭園もあります。
流行りの清澄白河門前仲町の街を歩くのも楽しそう。
川沿いも庭園も、お散歩して水面を見ながらぼーっとするのにオススメです。

 

 

新旧融合の街、佃

 

地図子が個人的に隅田川で一番綺麗なのでは!?と思う、永代橋まで来ました。
ここで隅田川のど真ん中には佃島が鎮座し、流れも左右で分かれます。
左側が支川になるため、地図子は右側を進みます。

 

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ちなみにこの永代橋については絵巻があるのですが、
間違い探しのようによくよく見ると、今の橋の位置とは違うことが分かります。
今は新川からですが、江戸時代には日本橋川の対岸の箱崎町から繋がっています。

 

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日本橋クルーズ日本橋川神田川隅田川と通り、
再び日本橋川に戻ってくるのがここの豊海橋です。
最近橋の改修工事が終わりました。

 

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中央大橋を越えて、ようやく隅田川沿いの島に上陸します。
月島のタワーマンションが多く建っていて、とても近代的な雰囲気。
周りが川ばかりだけど、一度月島のタワーマンションとか住んでみたい。(小声)

 

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とても絵になる中央大橋

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隅田川デルタで本流と支流に分かれるのを眺めます。

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タワマンチルドレンが公園で遊んだり潮干狩りをしたり、楽しそう。


そんな月島ですが、新しめの石川島エリアは元々IHIの造船所があったのが、
1990年代の再開発されてタワマンが建てられました。
時期は異なりますが、街の造りとしては武蔵小杉豊洲と似ています。

 

そして石川島エリアと隣接して、古くからの佃島エリアが残っています。
佃島の漁民は大阪出身で、本能寺の変で漁船を提供して徳川家康を助けたところ、
徳川幕府を江戸に開いたときにこのエリアの漁業権を与えられたそうです。

 

そういうわけなので、タワマンの隣に風情ある石川島灯台が残っていたり・・・

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佃島のシンボルである住吉神社や、近くの民家に井戸が残っていたりします。
街が1つの島に収まっていると考えると可愛くて、なんか愛着が湧いてしまいますよね。

 

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隅田川の果てでは、あの川が見える?

 

松尾芭蕉にタワマンに路地と、この回だけで隅田川沿いの色々な顔を見てきましたが、
そろそろ隅田川を歩くも終わりに近づいてきました。
対岸の築地は今どうなっているんだろう、と眺めながら勝鬨橋を越えて・・・

 

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2018年に造られた築地大橋隅田川下流の橋になり、
ここからは今までずっと見えていたスカイツリーではなく、東京タワーが見えます。

 

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中央区勝どき住所を越えて、中央区豊海町に出てきました。
東京駅や錦糸町駅に向かうバスも通っていますが、周りはほとんど工場です。
ここから対岸を見ると、旧安田庭園と同じく潮を利用した浜離宮恩賜庭園が見えます。

 

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そして遂に河口(H地点)です!
近くには工場の人か釣り人しかいないので、
隅田川さんぽをしていた女性は地図子のみだったと思われます。
レインボーブリッジが見えて、なんかデジャヴな風景だなと思っていると・・・

 

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こんなところでお目にかかるとは!

 

地図子、渋谷川(古川)を歩く -3 渋谷ストリームから東京湾まで- で見た、
渋谷川が反対岸で海に流れ着いていました。
隅田川の最先端まで行くと、ギリギリ渋谷川が見える角度なので面白いです。
川の合流や分岐はよくありますが、遠くの川を見れるとはなんとも新鮮でした。

 

 

 

今回の隅田川を歩く、はこれで完全踏破となります!
最初は荒川に挟まれた住宅街から始まり、千住宿の近くをかすめ、
浅草や押上の賑わいの中を通り、芭蕉づくめな深川を楽しみ、
月島や勝どきで再開発の空気も感じながら歩いてくることができました!

 

隅田川はコンクリート護岸ばかりかと思っていたけど、意外と公園も多いし、
何より江戸からの文化が色濃く残っていて、THE都内の川だと思いました。
どの区間もお散歩するのにもってこいです。
下町の人工的な川ももう少し歩いてみたいと思います。

 

皆さんが好きな隅田川区間はどこでしたか?♡♡

 

 


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隅田川を歩くはこちらから*

 

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