ふと思い立って、プチ冒険

私は鉄子ではなく、地図子です

地図子、仙川を歩く -2 旧甲州街道から水源の森まで-

皆さんこんばんは、地図子です!
2021年のスタートを無事切れていますか?
地図子ブログもどんどん歩み続けていきたいと思います。

 

今回は仙川を歩くの第2弾!
第1弾のゴールであった旧甲州街道(C地点)から、水源地帯であった丸池公園(D地点)を抜けて人工区間に入り、JR中央線の高架前(E地点)までを歩いていきます。
人工区間をちゃんと追えるのかがポイントになってきますが、まずGoogle Mapのルートが微妙に追えていないです・・・すみません!
なるべく川の隣を歩いていきますので、れっつごー!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仙川崖線の自然を感じる

 

甲州街道を越えて調布市に入ってきました。
このブログは大体1ヶ月遅れで書いているのですが、12月上旬は紅葉が綺麗!
この紅葉は実は国分寺崖線ならぬ仙川崖線で、仙川沿いの高低差を感じることができます。
気温も寒くなってきたのになぜか仙川沿いの芝生はふかふかしていて、赤と緑のコントラストを楽しむことができますね。

 

 

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卒業式の在校生アーチみたいな紅葉!

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仙川のモチーフの仙人も隠れているので探してみよう!


仙川のこの辺りは水の工夫が色々と残っています。
現代については三鷹市東部水再生センターがあり、仙川沿いの水位を保たれています。
昭和20年代頃までは川の水を水田や生活用水として使用するために、仙川樋口取水場が設けられていました。
おそらく水を巡る争いなども多かったとは思いますが、仙川が住民の方々に直接利用されていた時代を見てみたいな〜と思ってしまいます。

 

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水源地域で水を感じる

 

中央道の下をくぐると、カーブを描く仙川は終わりに近づきます。
D地点の三鷹市立丸池公園は仙川の水源の1つと言われています。
この池は昭和40年代に一度埋め立てられてしまいましたが、2000年に再整備されました。
下の写真の石から水がちょろちょろ湧いているように見えますが、これも再整備のときに循環させていて天然のものではなさそうです。

 

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公園内にある勝渕神社には、ほっかむりの井戸ポンプも残されています。
第二人格の井戸子がチラッと覗くと、川本式のポンプでした。

 

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三鷹市野川沿いの大沢の里玉川上水沿いの牟礼地区もそうですが、武蔵野の田園風景が残っていてなんだか少しホッとします。

 

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田園風景にも流行りを取り入れていくスタイル。


少し上流の野川宿橋付近が人工区間との境目になり、川幅が急激に狭まります。
ここでも水が大量に湧いている!のかと思いきや、勝渕神社より下流の豊富な湧水を1.6km先の仙川樋口取水場で集め、ポンプを使って人工的に流していました。
川に水が流れることはいいことですが、少し延命治療のようでもあります。

 

 

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一瞬「湧水!?」とテンションが上がりましたが、違った・・・



  

上流区間で水と自然を・・・感じられる?

 

野川宿橋より下流では水がブクブク汲み上げられていた仙川。
橋より上流になるとその水はピタリとなくなり、川がカラカラな状態になります。
川の水がここまでないのは残堀川以来で、ここまで乾いていると「仙川とはなにか」という哲学的な問いにズブズブハマっていきます。

 

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カラッカラ。

 

常に水が流れていないところは川なのか?
と思うのですが、水がなくても場所によってはしっかり道路の真ん中が仙川のために空けられているのです。
最近はほとんど雨も降っていなかったのでますます水はありませんが、大雨が降ったら周辺の微地形がすべて仙川に向けて凹んでいるので、水が溜まるのでしょう。
色々な場所を埋め立てたり暗渠にしたりする人間ですが、仙川がこのような状態で住宅街に残されているのは奇跡だなと思いました。

 

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もうほとんど人工的で川らしさは感じられないのかと思ったそのとき。
JR中央線を越えそうになったその直前で、急にその場所は現れたのです。
その名も水源の森あけぼのふれあい公園!(E地点)
暗渠化直前だった仙川で、1998年から親水公園を造る工事が始まったそうです。
仙川上流でとても貴重な、実際に水面まで降りられる場所になっています。

 

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仙川に吸い込まれてしまいそう。




今回の仙川を歩く、はここまでになります。
上流に入るとなかなか水は感じられない仙川ですが、丸池公園や水源の森など、三鷹市が水の記憶を少しでも残そうとしている努力が垣間見られました。
この先もますます人工的な雰囲気ですが、果たして追えるのでしょうか?

 

皆さんも丸池公園や水源の森で、仙川に豊富な湧水があった頃を想像してみては?♡♡