ふと思い立って、プチ冒険

私は鉄子ではなく、地図子です

地図子、早渕川を歩く

3連休は楽しくお過ごしでしたでしょうか、地図子です。
コロナウイルスの影響で積極的には外出できませんでしたが、
さすがにこの3連休で晴れた暖かい日が続き、
人間として外出せざるをえなかったのではないでしょうか?
自称多動症の地図子も急遽行ってまいりました・・・

 

鶴見川支流の早渕川です!

 

早渕川は鶴見川恩田川ほど田舎らしくもないけど、
矢上川のように尻手黒川道路の隣というわけでもないため、
住宅街と田舎がほどほどに混ざっていました。
有名な駅の近くを流れるけど、少し外れると見たことがない景色、という感じです。
それでは早渕川沿いをれっつごー!

 

 

 

観測ポイント1:早渕かなりあ公園から川を見下ろす

 

今回は綱島駅から歩いて、早渕川が鶴見川に合流する地点がスタートです。
ここにも素敵な鶴見川デルタ(A地点)がありました。
空と川の青さがマッチしていて、川歩きには絶好の気候です。

 

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誰かのノラ自転車とともに、鶴見川デルタをパシャリ!

 

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合流地点の景色は矢上川に似ています。


不要不急の外出は控えよムードはどこへやら。(地図子も人のこと言えない)
ピクニックを楽しむ親子に、上裸で身体を焼いているおじさん、
そして甲羅干しをしているカメまで、みんな早渕川を満喫中。

 

都筑インターの近くで住所が横浜市都筑区早渕になりました。
少し休憩できるところを探していると・・・

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早渕川とはこんな蛇行のことを呼んだのではなかろうか。

 

早渕川のすぐ隣に、早渕かなりあ公園(B地点)という公園を発見。
公園の入り口が階段なので、どんどん登ってみると・・・
早渕川の谷を望むには最高の景色が広がっていました!
まさしく川が削った地形を楽しめる、川歩きスポットです。

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夜景も綺麗かもしれません。

 

 

 

観測スポット2:都筑五山

 

鶴見川や恩田川のように、上流に行けば行くほど風景が田舎になるのかと思いきや、
早渕川は途中でも有名な駅のすぐ近くを流れていくのです。
そのうちの一つが横浜市営地下鉄センター北駅センター南駅です。
センター北駅センター南駅の間(C地点)に早渕川が流れています。

 

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早渕川からセンター北駅方面を望む。新未来感。

 

実はセンター南駅の駅前では、「早渕川と都筑の五山」が紹介されています。
この辺りの地形は凹凸が激しく、すべて開発しきれなかったようで、
5つの「山」を公園として周辺に残しているのです。
その「山」の1つの吾妻山は上の写真の右側になります。

 

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大塚・歳勝土遺跡公園は森のようだけど、遊べるのかな?

 

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五山の中で一番大きい、都筑中央公園

 

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少し春めく中川八幡山公園

 

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横浜市とは思えないくらい田舎になってくる山崎公園

 

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山崎公園の近くには、水神様が祀られています。


思い返してみると、地図子は何回かこの辺りを車で走ったことがあるのですが、
この辺りは車道が人工的な壁に挟まれていて、
歴史博物館の広告が至るところに飾られていたのを覚えています。
山を切り開いて住宅街にしたので、人工的な壁を造ってまで開発できたところと、
開発できずに公園として残したところが混在しているのですね。

 

 

 

観測ポイント3:今はなき水源エリア

 

さあ、早渕川もいよいよ上流域が近づいてきました。
都筑の五山辺りはのどかでしたが、そろそろあの有名な駅が待ち構えています。

 

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新関根橋はほぼ平行に近い形で早渕川を越えるので、川沿いを追えないかもと心配になる。

 

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レアな車両だけど、ここはあの駅・・・!

 

早渕川は東急田園都市線横浜市営地下鉄ブルーラインあざみ野駅の北を流れます。
駅前は栄えていましたが、早渕川のところがしっかり窪んでいます。
元神奈川県民としては、あざみ野駅といえばブルーラインの終点なので、
ブルーラインあざみ野駅を越えて山手線のように環状になったら・・・
と何度妄想したことでしょう。

 

あざみ野駅より西側に上流域らしい景色があり、新世界です。
まずはこんなの初めて見ました・・・川が車道のど真ん中を流れている!
一応川沿いを歩けているといえば歩けていますが、歩道からは水は見えません。

 

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早渕川の両側は車がビュンビュン走る車道。

 

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最後は細くなって西に逸れます。

 

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近所に住んでいても川だと気づかない細さになってきました。


あざみ野駅を過ぎてから、地図子の目の前にはずっと山がそびえ立っていたのですが、
その山をぐるりと迂回するように早渕川の上流域は続きます。
最後は流れが消えた・・・!と思ったら暗渠に大変身です。

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夕暮れ時の暗渠と苔がなんとも美しい。

 

そして美しが丘西郵便局近くで支流っぽい流れと本流っぽい行き止まりに分かれます。
え・・・早渕川これで終わり?
今まで歩いてきた川の中で一番素っ気ない終わり方なんですけど??

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水は流れてはいるものの、角度的に支流っぽい。

 

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本流は完全に行き止まり。


暗渠を綺麗に追うことはできないのですが、
本流の行き止まりを少し先に行くと、保木公園に辿り着きました。
地図上は公園だそうですが、地図子には「美しが丘第1遊水池」にしか見えません。

 

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遊具ではなく、ついつい水溜りと白鷺が目に止まります。

 

ここから先はどう進んでいいのか迷い迷いなのですが、
カシミール3Dの1965-1968年の地図で等高線の低そうな道を探して歩きます。
ただし、実際には開発されまくっていて、全然当時の面影はありません。

 

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やっと最後に辿り着いたのは、美しが丘西早渕台公園(D地点)です!
ここは「台」なのに、どうしてここを今回のゴールにしたかというと、
公園の看板には次のような記載が・・・!

 

美しが丘西早渕台公園のまわりは、横浜市の北部を流れる早渕川の源流域になっていました。川は現在地面の下を流れていますが、ここに川があったことを記憶していくために、「早渕」という川の名前に岡をあらわす「台」の文字を組み合わせ、公園の名前にしました。

 

それにしても、美しが丘西早渕台公園は標高78mもあるし、
住所も町の形状も、明らかに宅地開発されていて、源流域要素は皆無でした。

 

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今までで一番ピンとこない源流域、美しが丘西早渕台公園。


ちなみに美しが丘西早渕台公園のすぐ隣は川崎市王禅寺で、
川崎大仏とともにすごい窪みがあって、「ここが源流じゃない?」と思えるのですが、
こちらは黒須田川という別の鶴見川支流の源流域でした。
鶴見川は支流が多いので、源流域の境界線を探すのが謎解きのようです。

 

 

 

今回の地図子、早渕川を歩くはここまでになります。
矢上川・恩田川と鶴見川支流の両極端を見てから歩いたので、
雰囲気や源流域についてミステリアスさが残る川でした。
特に、昔の美しが丘西早渕台公園付近について情報をお持ちの方は教えてください。

 

皆さんもミステリアスリバー早渕川で、その謎を解き明かしてみては?♡♡