みなさんこんばんは、地図子です。
前回はヒヤパさんとの廃ログ×プチ冒険で華々しく幕を開けましたが・・・
地図子は現在名古屋におります。
この名古屋での時間を使って、東京に住んでいたらできないプチ冒険にチャレンジ!
名古屋でも面白い場所や川歩きをしていきたいと思います。
早速新しい土地で気になるのは・・・井戸ポンプがあるかどうか!
先日テレビ東京で、サンドウィッチマンの"渋谷に井戸を掘る"の放送もありました。
地図子が以前ランドネで紹介した品川の井戸ポンプも復活していました。
地図子は収集した井戸ポンプをGoogle Mapに記録し、個展でも展示していました。
その数、今では1000個以上になるはず・・・!
井戸ポンプを見つけるときも、よくGoogle Mapの検索を活用していました。
しかし、名古屋でGoogle Mapを検索してもなかなか防災井戸は表示されません。
東京にはマンションや公園などによく井戸ポンプがつけられています。
そのポンプはほとんどおかもとポンプなのですが、その本社は荒川区!
防災井戸の取り組みは、意外にも東京ローカルの話なのです。
加えて名古屋は街区が整備されていて、路地はあまりない!
よって東京で見かけるような路地井戸も見当たりません。
結果として、Google Mapで検索してもあまりヒットしない・・・
・・・のですが、東京にはなくて名古屋にあるものが一つありました。
それは井戸ポンプメーカー!
名古屋はモノづくりの街で、井戸ポンプもご多分に漏れずつくられていました。
今回は名古屋の井戸ポンプメーカーと、特別井戸ポンプスポットをご紹介します。
それではれっつごー!
- 名古屋市中区:株式会社川本第一製作所
- 名古屋市中川区:株式会社慶和製作所
- 名古屋市中川区:東邦工業株式会社
- 名古屋市熱田区:村井産業株式会社
- 名古屋市中川区:中京製作所(追記)
- 名古屋市瑞穂区:株式会社岡善製作所(追記)
- 秘密の井戸ポンプ天国:平和公園
名古屋市中区:株式会社川本第一製作所
まずご紹介するのは、川本ポンプで有名な川本第一製作所です。
昭和七年の創業期からこの手動ポンプを作られているそうです。
打込井戸と掘抜井戸どちらの種類も選ぶことができます。
上前津に二つビルを持っていらっしゃるので、外から見てきました。
まずは上前津駅すぐのビルに立ち寄ると、入口は一見普通ですが・・・
少し離れたところから見ると、川本ポンプとビルの上で堂々と宣伝しています。
これは東京では見かけない景色です!
実は川本ポンプの広告は名古屋駅と山王駅の間にもあります。
JR東海道本線からはもちろん、新幹線からも見えるはずです。
井戸ポンプ好きへのトリビアとしてぜひ覚えてくださいね!
上前津駅から少し離れたところには、もう一つのビルがあります。
こちらも川本第一製作所のロゴマークは健在です。
ビル自体は遠くから見るとマンションのような造りですね。
片側には窓が多く、片側には窓がほとんどない面白い建物でした。
名古屋市中川区:株式会社慶和製作所
次に名古屋の西へ向かうと、庄内川の近くの大通り沿いにあるのが慶和製作所です。
「K」マークは川本第一製作所と間違えそうですが、こちらは慶和製作所。
現在サンタイガーを取り扱っているのも慶和製作所なので、数はかなり多そうです。
現場には実際の井戸ポンプは置いてありませんでした。
看板の営業品目にも井戸ポンプは書いていないので、一見分からないかもしれません。
これからも日本中のサンタイガーポンプをよろしくお願いしますの気持ちです。
名古屋市中川区:東邦工業株式会社
現在新しい手押しポンプを製造している三社のうち、ラストが東邦工業です。
こちらは元祖手押しポンプメーカーとのことで、Twitterでも大活躍中です。
東邦工業は工業地帯の中の中川運河横に位置しています。
まず建物に大きく井戸ポンプの写真が飾られているのが大変素晴らしい。
さらにテンションが上がるのが・・・
東邦工業の手押しポンプの実物が置いてあるのです!
しかも右奥をよく見ると二つ目もあります。
柵には災害応急用協力井戸と書いてあるので、災害時のときは使えそうです。
井戸ポンプメーカーに本物の井戸ポンプが置いてあると嬉しいですね。
いつか展示室や博物館も併設してほしいな〜なんて。
井戸ポンプの種類やその歴史を追うことができたら楽しそうです。
名古屋市熱田区:村井産業株式会社
ここからは既存の井戸ポンプの取り扱いを行っているメーカーさんのご紹介です。
まずはJR・名古屋市営地下鉄金山駅の近くにある、村井産業です。
村井産業はカネヨの「ヨ」のマークで有名です。
「¬」が「カネ=金具」を意味するとのことで、ヨを含めてこのマークのようです。
なぜ「ヨ」がついたのかは気になります。
大通りの方から地図にプロットされていた場所に訪れてみると・・・
そこは村井さんのご自宅でした。
川本ポンプの取り扱いもできるようで、看板が下がっています。
「この奥で営業中」に従って裏手に回ると、こちらがオフィスの入口のようです。
どこかに井戸ポンプが残されているという噂があったのですが、今回は見当たらず。
ただ、「ヨ」印の井戸ポンプマークはかわいかったです。シールにしたい。
名古屋市中川区:中京製作所(追記)
区は違いますが、村井産業から歩いて5分ほどの距離に中京製作所があります。
同じ名前の会社さんが名古屋にもう一つあるのですが、井戸ポンプはおそらくこちら。
「京」マークの井戸ポンプはなかなかレアです。
オフィスビルはこちらでした。
入り口にはTOTO製の便座がたくさん置いてあり、水回りを取り扱っているようです。
井戸ポンプを取り扱っているかは外観からは確認できませんでした。
名古屋市瑞穂区:株式会社岡善製作所(追記)
最後にご紹介するのは岡善製作所です。
井戸ポンプ仲間のkazuhana8さんがInstagramでカボチャ型の調査をされていました。
初代創業者が岡田善七さんだから、岡善製作所なんですね。
実際に工場を訪れてみると、入り口には「岡善ポンプ」の文字が!
そして小さい井戸ポンプのオブジェも飾られています。
少しお話を聞かせていただきましたが、新しいポンプの製造はされていないそうです。
ただ、手動も電動のポンプもお取り扱いされているとのことでした。
お話を聞かせていただき、ありがとうございました。
秘密の井戸ポンプ天国:平和公園
偉大な井戸ポンプメーカーのお膝元な名古屋ですが、街ではほとんど見かけません。
マンションや公園に災害井戸が置かれていないのは前述したとおり。
加えてお家も新しい場合が多く、庭などに置かれているのを見ることもないです。
唯一古い墓地や神社に置いてある場合はあります。
その中でも名古屋の井戸ポンプ天国なのが、千種区にある平和公園。
丘陵に墓地が建てられているのですが、その中に数えただけでも25個ありました。
今回の名古屋の井戸ポンプ事情はここまでになります。
名古屋の井戸ポンプメーカーそれぞれはいかがだったでしょうか。
それぞれの企業さんの特色やこだわりが垣間見れたような気がします。
企業さんが読んでくださっていたら、いつでも企業見学に伺うのでご一報ください。
名古屋近辺の井戸ポンプ情報は募集中ですので、ご存知の方はコメント欄へ。
今後もめげずに宝探しをして行きたいと思います。
井戸ポンプメーカーについてはZINEでも紹介しています!
実物のZINEかKindleから購入可能です。
他の井戸ポンプの種類も勉強してみてくださいね。
みなさんも名古屋で井戸ポンプ探しをしてみては?♡♡
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