皆さんこんばんは、地図子です!
細々と最近の生きがいである登れる灯台スタンプラリー制覇に向けて動いております。
今年数少ない緊急事態宣言解除のとある日、地図子が降り立ったのは・・・
鹿児島県です!!
去年の宮崎県で47都道府県を制覇しましたが、鹿児島県で行ったことあるのは与論島。
鹿児島本島に行ったことがないので、雰囲気を味わってみたいと思います。
そして鹿児島県には登れる灯台はないのですが、あの県にも・・・
ブラ地図子@鹿児島県へれっつごー!
台地の上から下まで産業革命
まず鹿児島駅に近づいて一番驚いたのがこの風景。
左がかの有名な桜島!
右が鹿児島本島なのですが、ギリギリまで山が迫っていて街が見えません。
いつもお世話になっているカシミール3Dで見てみると・・・
標高10m程度の低地のすぐ後ろに、標高200mの台地がそびえ立っています。
鹿児島駅近くまでは、低地が線路と道路分くらいの広さしかありません。
まず黄色で囲われた場所に向かうと、こちらが・・・
とても趣のあるスターバックス珈琲鹿児島仙巌園店です。
ここでちゃいっぺ黒蜜クリームフラペチーノをいただきまして、とても美味でした。
建物が素敵なのは、ここが島津家ゆかりの登録有形文化財「旧芹ヶ野島津家金山鉱業事業所」を改装した建物だからです。
駐車場に登り窯跡が紛れ込んでいます。
本筋から逸れましたが、このスタバの隣にあるのが島津家の別邸、仙巌園です。
薩摩藩近代化の立役者となった島津斉彬が有名で、地図子も「篤姫」は観ていました。
仙巌園の中には御殿もあり、中から見えるのは・・・
桜島と鯖江湾の借景です。
生憎この日は雨だったのでお殿様気分は少し薄まりますが、それでも素敵です。
そして海外からの船が近づく中で薩摩藩が仙巌園内で整備したのが・・・
大砲鋳造のための反射炉です。
明治時代の産業革命といえば、ここや萩の反射炉の強いイメージがあります。
近くで採れるたんたど石、そして先ほど見た登り釜跡のような薩摩焼の技術を活かして造ったレンガなど、薩摩藩の技術が結集されています。
産業革命の動力を手に入れるために、薩摩藩が行った工夫がもう1つ。
これは街中でも地図子の目を惹くようにデカデカと看板が出ていました。
看板に従って、今度は台地の上まで登っていくと・・・
水田の中にある、もののけ姫の世界のような場所が現れました。
ここが看板でデカデカと紹介されていた、「関吉の疏水溝」です。
川や暗渠大好きな地図子はとても嬉しい場所ですが、ただの観光客が「関吉の疏水溝が有名らしいよ〜」と聞いて遥々ここに辿り着いたら、どういう気持ちになればいいのかは分かりません。
ひとまず自然に溢れていて、気分が落ち着く場所です。
元々は江戸時代初期に農業用水として島津家に整備されました。
それが江戸時代終盤に仙巌園の隣の集成館の動力にするため工業用水を造っています。
大正時代に付け替える前の取水口の位置が少し違うというので、一生懸命探します。
アタオカ山登り(Part3くらい)
さて、日が変わって今度は強国薩摩藩の鶴丸城を見に行きます。
鹿児島駅から出てる市電のカーブが江戸時代の海岸線の名残とのこと。
埋め立てられた土地には海運や貿易を営む人が住み、薩摩藩の貿易が活発化しました。
そして肝心の鶴丸城跡に行き損ねているのですが(なんてこった!)、むしろ地図子が向かったのは、こんな階段です。
鹿児島は東京より湿度が高く、少し階段を登るだけでも汗が吹き出るのに、その階段が永遠にあります(なんてこった!)。
目指していたのは、鶴丸城裏の城山展望台でした。
この城山が防御としてあったため、鶴丸城に天守を造る必要がなかったとのことです。
城山展望台からは対岸の桜島も綺麗に見えます。
登ってから気づいたのですが、こちら車でも来れました。
しょっちゅう無駄に山登りをして疲弊するのに懲りないドM地図子です。
(車でも登れたのにシリーズ → ブラ地図子 -甲府編- 、仙台の青葉城など)
ここから下山するのか・・・と絶望していたところ、ちょうどタクシーが休憩に来ていたので、速攻乗せてもらいました。
もし車があるようであれば車で登りましょう、そして炎天下の登山はやめましょう。
疲れてぼーっとしながら乗ったタクシーで向かったのはフェリー乗り場です。
フェリーに乗る前に少し寄り道。
ここで先ほどの反射炉を使って備えた、砲台跡が残っていました。
ブラ地図子は大体こんな感じで、せっかくなので最後に桜島に渡ります。
今まで与論島、福江島、初島などに渡りましたが、桜島はどんな規模かな・・・?
桜島はバスや車がないと回れない大きさでした。
滞在時間は2時間しかないのですが、バスは大体1時間に1本。
バスのルートの中で一番高い湯之平展望所まで1本で行って、1時間待って帰ってくる計画を立てたのですが、観光客に配慮されたバスで湯之平展望所で20分間停まってくれる設計になっていました。
おかげで桜島を近くで見ることができて、大満足です♪
鹿児島は水とスパルタ(?)の県
ブラ地図子は以上なのですが、鹿児島は水の県だったので少々おまけがあります。
鹿児島といえば空港から温泉の豊富さを強調していました。
温泉の他に地図子が気に入ったのが・・・
丸池湧水
とても澄んだ湧水の公園で素敵でした。
近くには「アーチ煉瓦暗渠」と早口言葉のような暗渠看板も発見。
写真の量から見て、鹿児島県にも暗渠マニアがいらっしゃるんですね・・・
曽木の滝・曽木発電所遺構
自称「東洋のナイアガラ」だったので「そんな大袈裟な」と思ったのですが、思いの外形が似ていました。(本物のナイアガラは見たことありません)
近くには夏だけ姿を現す廃墟である、曽木発電所遺構があり、迫力満点でした。
この発電所がGPSがバグらないとポケモンを置けない距離のポケストップになっていて、なんとかして置けないかと奮闘しましたが、上手くバグりませんでした。
番外編:宮崎県リベンジ
番外編ですが、100km超車を走らせてお隣の宮崎県にもお邪魔しました。
都井岬灯台のスタンプリベンジ、宮崎フラペチーノ、そして前回タイヤをパンクさせて行けなかった堀切峠のリベンジでした。
宮崎市近辺は今回も本当に良いお天気で、地図子が大好きな県トップ5に入っています。
超番外編:鹿児島市電の中
最後に、今回の旅で定番の茨城盛り上げ体調と一番盛り上がったのがこの写真です。
1〜5歳の子ども料金は80円、6〜11歳も80円、これは理解できます。
問題は1〜5歳の子どもが2名のときは160円、1〜5歳の子どもが6〜11歳の子どもと同伴のときは80円に下がる・・・?
1〜5歳の子どもが2名で市電に乗るというのはどういうシチュエーションでしょうか。
運転手さんが「あなたは6〜11歳の子と一緒だから80円でいいよ・・・けど、あなたたちは2人とも1〜5歳だから160円しっかり払ってよ!」と5歳児2名に向けて強気に出ている姿を想像するとなかなかシュール。
鹿児島県は思った以上にスパルタな(?)県でした。
今回のブラタモリ@鹿児島は以上になります!
自然にも歴史にも面白い地形にも溢れている鹿児島県は、とても魅力的でした。
与論島と本島に行って満足しましたが、そういえば屋久島にも行ったことないな・・・
地図子の旅はまだまだ続きます。
皆さんも鹿児島で疏水や海や湧水や滝を楽しんでみては?♡♡
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*ブラタモリ@鹿児島のオフィシャル書籍です*