ふと思い立って、プチ冒険

私は鉄子ではなく、地図子です

近畿地方の灯台

ついにオリンピックが始まりましたね、地図子です。
やるなら早く終わって、コロナウイルスの問題に真っ正面から向き合いたいですね。
早く自由に色々な場所に行ける世界に戻ってほしいです・・・

 

今回の記事は登れる灯台シリーズ第4弾です!
関東圏とその近郊は訪れたので、今回は近畿地方の3基を巡ります。
千葉県と静岡県に引き続き登れる灯台が2基ある灯台天国にも向かいますよ。
どんな景色が見れるのでしょうか、それではれっつごー!

 

 

 

 

 

 

登れる灯台 #9:安乗埼灯台三重県

 

まずは登れる灯台が2基ある灯台天国、三重県へ向かいます!
三重県は伊勢志摩のリアス式海岸が有名なので、海岸線が細かいですね。
そんな中、まずは右側の的矢湾の方に拡大していくと・・・

 

 

細い半島の先にちょんと乗っているのは、安乗埼灯台です。

 

 

御前埼灯台で天候に左右されてから、灯台に登れることのありがたみが分かってきました。
最初に無邪気に角島灯台を観光したり、犬吠埼灯台でスタンプを集め始めていた頃の地図子には戻れません。
この辺りから必ず灯台を訪れるための予備日を設けています。必死です。

 

この日もこの日で大雨!果たして灯台は大丈夫なのでしょうか・・・?
と思っていたら灯台への一本道の途中で、なんと立派な井戸ポンプが!!
井戸TikTokを撮影しましたが、雨と風でグシャグシャです。

 

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さて、ついに安乗埼灯台そのものに到着しました。
登れる灯台の中では珍しく、唯一四角い形をしていて特徴的です。
それにしても灯台が同化してしまっているこの世の終わりのような白い空!
雨がバチバチに降っているのですが、果たして入れるのでしょうか・・・?

 

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大雨だったものの、風は強くなかったため入れていただきました。感謝です。
周りは300°くらい海で、かろうじて本州につながっているのが分かります。
雨が強すぎて、展望台で傘を開くも濡れた雑巾のようにビシャビシャになりました。

 

登れる灯台には珍しく、近くにオシャレなカフェ(写真右)があります。
食べたかったのですが、灯台の方が次の灯台にも開けているように連絡してくれるとのことで、先を急ぎます・・・(ありがとうございます!)

 

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登れる灯台 #10:大王埼灯台三重県

 

安乗埼灯台から南に約15km。
登れる灯台同士の中では一番近い距離にあるのが、大王埼灯台です。
三重県の左足のつま先のような位置にあります。

 

 

他の灯台はほとんど何もない自然の路を歩くのですが、ここは違います。
道のりが、ヒヤパさん(id:hiyapa)にも行ってもらいたいド・廃墟です。
町と一体になっている灯台は珍しいので、観察しながら目的地へ。

 

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壁のセンスも爆発しています。
47都道府県どこから来ても、位置的に安乗埼灯台に先に行くのが筋な気がします。
人間というのは、どこまでも自己中心的な生き物です。

 

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灯台まで辿り着き、雨も少し良くなってきたので参観に成功しました。
「もう少し晴れていれば・・・」なんて言っている余裕もない、謙虚な心で登ります。
ありがとうございます!!

 

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天気が悪くても、灯台からの眺めというのは本当に素晴らしいものです。
そして他の灯台にはない何かが目に入ってきます。

 

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これや灯台までの通路のウォールアートは絵本作家・イラストレーターのナガイツトムさんの作品とのこと。
いつか愛しのヒヤパさんにもどこかの灯台に絵を描いてほしい!!
なぜこんなイラストになっているかというと・・・

 


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大王埼灯台がある大王町波切は真珠の港町なのです。
近くには真珠のお店があるのと、港町らしく猫もたくさんいます。
写真左の波切神社からの景色も素晴らしく、実は灯台にもつながっています。
大王埼灯台とともに歩んだ歴史を感じるのが楽しい町ですね。

 

 

 

登れる灯台 #11:潮岬灯台和歌山県

 

翌日向かうのは、三重県のお隣の和歌山県
和歌山県灯台がありそうなところと言えば、有名なあの辺りですね・・・

 

 

本州最南端の潮岬です!
実は地図子、2018年に高野山を訪れたときに潮岬にも寄っています。
ただこのとき謎の腹痛に襲われていて(串本で病院に駆け込む)、潮岬は最南端の碑で記念撮影してそそくさ退散していたのです・・・!

 

 

また腹痛の呪いにかからないように、恐る恐る3年ぶりに潮岬に上陸です。
前回は全くもって堪能する余裕がなかったその景色が目の前に広がり始めました。

 

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潮岬灯台に到着です!
そしてこの日は真っ青な空!太陽って素晴らしい。
展望台から青い海が眺められる幸せったらありません。(濡れない・・・!)

 

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そして潮岬灯台にはびっくりするような奇跡が!
ここまで登れる灯台スタンプラリーについてきてくれているのは、地図子ブログでお馴染みの茨城盛り上げ隊長です。
なんと隊長の曾祖父が、昔潮岬灯台灯台守をやっていたことが発覚!!

 

受付の人に過去の灯台守の記録があるか聞いたところ、名前が残っていました!
地図子は何の血縁関係もないのですが、こうやって巡っていることも何かの運命。
周りに町もない灯台で働くとはどんな感じなんだろう?

 

と思っていたら、隊長のお父様が勧めてくださったのがこちらの映画。
第二次世界大戦前後の25年間で灯台守を務めていた夫婦が描かれています。
帰って早速観てみたところ・・・すごい!
古い映画ですが、観音埼灯台、安乗埼灯台御前埼灯台と出てきて、何の話をしているのか分かるのです。

 

灯台守は当時公務員だったため、2〜3年で日本各地の灯台を転々としていました。
北海道から南の島まで人がいないようなところばかり・・・気が狂いそうです。
行ったばかりの御前埼灯台が爆撃されるのを見るのはとても胸が痛かったですね。
でも改めて登れる灯台が残っていることの素晴らしさを感じられた映画でした。
隊長の曽祖父もこんな仕事をしていたのかと思うと、心から尊敬します。

 

 

 

 

今回の登れる灯台はここまでになります。
三重県の素敵な位置にある灯台、そして地図子と不思議な縁があった和歌山の灯台
最近は参観できるかハラハラドキドキですが、それでも魅力的でやめられません。

 

あまりに灯台にハマりすぎて、最後のおまけで登れない灯台も見てきました。

 

 

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愛知県知多半島野間灯台です。
なんとこちらは登れる灯台になるべく、一生懸命PRをしていました。
もし登れる灯台になったら・・・またスタンプを集めに来ないといけないですね!!
今日も地図子は日本地図の尖った場所を拡大しては、良い灯台がないか探しています。

 

 

 

皆さんも『喜びも悲しみも幾歳月』で灯台守気分を味わってみては?♡♡