ふと思い立って、プチ冒険

私は鉄子ではなく、地図子です

地図子、貫井川を歩く

皆さんこんばんは、地図子です。
水窪川百々向川に続き、今回は本田創さんの暗渠さんぽで歩いた暗渠を紹介します。
今回は・・・貫井です!

 

貫井川は西武新宿線上井草駅の北から西武池袋線中村橋駅の北まで流れる、石神井川の支流です。
終始練馬区を流れているので、練馬区恒例の「あれ」を見つけることができる・・・?
途中にはどのくらいの大きさだったか分からない、謎の貫井池存在も。
約4kmほどの暗渠さんぽを10枚の写真で振り返ります、れっつごー!

 

 

 

 

 

 

1. 教えていただかないと絶対分からない始まり

 

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記事の頭から暗渠さんぽの醍醐味フルスロットルです。
上の写真を見て、「ここが川の始まりだ」と分かる人はいるのでしょうか。
きっと指で数えられるほどの人数ではないかと思います。(私は無理です)
川への誘いは、こんな変哲もない住宅街の絶妙な窪地から始まるのです。

 

 

 

2. 残念な遊園地

 

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貫井川の上流にある、しまちびっこ遊園地です。
「しまっぽ」は大雨の降った後だけ水が現れる溝状の小川で、この公園もその名前の名残を残しているとのことです。
白子川の上流にも上保谷のシマッポ、下保谷のシマッポがあります。

 

ただ地図子として気になったのは、後半の「遊園地」です。
公園ではなく、ここは「遊園地」なのです。
今まで見た「遊園地」の中で、一番楽しそうな遊具がない場所ではないでしょうか。
親に「ほら、遊園地だよ〜」と連れられてきたら絶望した子どもになりそうです。
誰かもう少し心躍る遊具を入れてあげてほしいものです。

 

 

 

3. 暗渠へ水を

 

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暗渠沿いの壁に、蛇口がハマっていました。
ハマり方は不安定で、後ろがパイプにつながってもいないので、水も出ません。
不思議な蛇口です。

 

それもそのはず、この蛇口は暗渠さんぽの仲間が拾ってここにハメたそうです。
元々あった貫井川名物の風景だと思っていて、完全に騙されました・・・
そもそもなぜ蛇口が落ちていたかは分かりません。
今この瞬間も壁にゆるゆるハマり続けているのかも分かりません。
すべてがアートになるのが暗渠という世界です。

 

 

 

4. 「概念としてのドア」by本田さん

 

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アートが続きます。
貫井川は歴史的名所が少なく、珍しい名称がポイントとして挙げられていました。
その中の一つがこの「概念としてのドア」です。
壁の色はもっと濃かったようですが色あせ、ペイントだけくっきり残っています。
このドアを開くことができたら22世紀に連れて行ってもらえるのでしょうか・・・?

 

 

 

5. ちょっと片付いた酒屋の物置

 

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貫井川はほとんどコンクリートの舗装ですが、ここだけブロックが残っています。
以前は酒屋さんのものがもっと散乱していたようですが、この日は片付いていました。
隣の新築住宅の方は、隣が暗渠だったことをご存知なのか気になります。

 

 

 

6. 意味がなさそうなことにも意味はある

 

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暗渠さんぽでは環八をわざわざ渡り、そしてもう一度わざわざ戻ります。
なぜそんなことをするかというと、そこに暗渠があるからです。
貫井川の流れができたのは環八よりもっともっと前。
人間の真っ直ぐな道路は自然のぐねぐねには勝てないのです。
環八を二度越えることになっても、暗渠そのままの形を味わうことに意味があります。

 

 

 

7. ロッククライミング練習用のドア

 

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「概念としてのドア」以外に、本物のドアもありました。
ただし、ドアの使い方がだいぶハードです。
ロッククライミング的に足を乗せる板もおぼつかないように見えます。
VS嵐」で自分で足場をはめこんでいくクライミングゲームを思い出しますね。
隣のちりとりも、地図子としては使用場面をあまり想像できていません。

 

 

 

8. 狂気アニマル遊具たち

 

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この日一にヤバい子たちに遭遇しました。
地図子は最近狂気ぶたリツイートするのが生きがいですが、こちらはホラーです。
遊園地が舞台のホラー映画に出てきそうな、イッちゃった目をしています。
そもそもこの子たちをしまちびっこ遊園地に置けば良かったのではないでしょうか。
これは遊具なのか、椅子なのか、アートなのか、それとも何か呪いなのか・・・?
貫井川の謎は深まるばかりです・・・

 

 

 

9. 貫井弁財天はあるけど貫井池はどこへ?

 

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そして貫井川最大の謎は貫井池の存在です。
本田さんが調査されても、貫井池の位置や大きさには諸説あるそうです。
貫井池があったとされる場所も歩きましたが、今では全く想像がつきません。
近くに上の貫井弁財天がありましたが、ここに貫井池があったわけではないそうです。
東京23区で池の歴史が丸々消えてしまうなんて、まるで幻のようでした。

 

 

 

 

10. 石神井川への合流地点

 

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最後は石神井川への合流地点です。
反対岸から眺めると、道のカーブから川の雰囲気を感じます。
このように地下に水が流れる道を、私たちは普段どのくらい歩いているのでしょう。
地面が全部透明だったら、自分が川の上を歩いていることを感じられそうです。
気に留めなかったとしたら見えないものを見る、それが暗渠さんぽです。

 

 

 

本日のメインディッシュ:練馬区名物の水路敷

 

10枚の写真の振り返りはここまでですが、おまけにもう1つ。
今週のお題「わたしのコレクション」 をお見せします。
その名も・・・練馬区名物水路敷エリアです。

 

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文字がくっきりしている場所、消えている場所、カメラを向けると浮かび上がる場所。
それぞれの水路敷の文字の歴史を感じました。
杉並区の金太郎同様絶滅危惧種ですが、みんなで保護していければと思います。

 

いつもご案内いただいている、本田創さん、ありがとうございました。
貫井川含む本田創さんの暗渠本と、暗渠さんぽ講座をご紹介して終わりにします。

 

 

www.nhk-cul.co.jp

www.mainichi-ks.co.jp

 

皆さんも貫井川で水路敷や変わったドアや蛇口を見てみては?♡♡