ふと思い立って、プチ冒険

私は鉄子ではなく、地図子です

廃墟ガール&地図子がお散歩すると・・・? ー5 夏休みの自由研究編ー

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「地図子さん、こんなところにもありますよ!あっ、ここにも!」

「こんなにたくさんあるとは・・・ヒヤパさん、どうやらここは宝の島なんですね!」

 

皆さんこんばんは、地図子です。
いつも可愛いイラストを描いてくださるあの方と、夏もしっかりお散歩してきました。
その名も・・・ご存知ヒヤパさん(id:hiyapa)です。いつもありがとうございます♡

 

時は8月真っ只中。
ヒヤパさんと地図子が降り立った街にも、太陽が痛いくらい照り付けています。
そもそもどうしてこんな真夏にお散歩をすることになったかというと・・・

 

地図子さん、お友達からこんな最高なものをもらったので、今度やりませんか??

???

 

 

「最高なもの」とはこれです。
ヒヤパさんにはなんと、「井戸水検査キット」をくれるお友達がいるそうなのです。
お友達の磨きがかかったセンスが素晴らしい。これはやるしかありません。
最近見た井戸といえば・・・

 

地図子、隅田川を歩く -4 両国橋から河口まで- で見た月島の井戸!!
調べてみると、月島にはいくつか井戸があるようなので、もってこい。
もんじゃを食べながら井戸の調査を決行するしかありません。

 

・・・という経緯で、真夏の月島駅地上に辿り着いた次第です。
今回はまず月島の中でも、住吉神社が残る佃の一角を歩くことにしました。
気分はすっかり夏休みの自由研究!(小学3X年生だけどな!)れっつごー!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本編はこちらから!

 

月島でのpH検査については詳しくはこちらの電子書籍を読んでみてください!

 

 

 

 

おまけ:廃線跡とアイスともんじゃ

 

1時間半かけて、佃島の井戸水点検は終わりましたが、
ヒヤパさん大好き廃れたものを見るためにお散歩したり、公園でアイスを食べたり・・・
そして月島に上陸したからにはもちろん!
もんじゃ近どうでもんじゃとお好み焼きをいただいたり・・・(美味しかった!)

 

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もんじゃストリート沿いの路地裏のもん吉近くで、
「Profile No. 6: 月島もんじゃストリート裏の井戸」を発見したりしました。
(残念ながらこの井戸からは水は出てきませんでした)

 

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いつもいつも楽しい企画を考えてくださり、炎天下の中お出かけしてくれて、
歩きながら(もんじゃ食べながら)たくさんお喋りしてくれるヒヤパさん、
本当にありがとうございます!!

 

 

 

おまけのおまけ:月島にはどうしてこんなに井戸がある?

 

ここまで来たら、月島という埋立地っぽい場所に、
なぜこんなにたくさん井戸が残っているのか?
ということが気になって夜も眠れません。(ウソです、地図子は夜は余裕で爆睡しています)

 

月島の井戸の謎を解き明かしたいと、気付いたら手に持っていたのがこれです。

 

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大きすぎて本当に持ち帰れるのかと司書さんに心配される。


まず、今回巡った井戸はNo. 6を除いて全部中央区佃1丁目に残っていました。
地図上で見ると中央区佃1丁目だけ、他の月島の道路と角度が違うのが分かります。

 

 

 上の巨大な中央区沿革図集月島篇を読んで分かったことが:

 

  • 月島は全部埋立地なわけではなく、佃1丁目と2丁目の北部は埋め立て前の江戸時代からあった
  • 佃1丁目(佃島)は本能寺の変徳川家康を助けたことで漁業権を与えられた大阪府西淀川区佃の漁師たちが江戸時代から住んでいた
  • 佃1丁目(石川島)のうち現在佃公園になっているところは江戸時代から人足寄場という軽罪人の自立支援施設であり、明治時代以降も1895年に巣鴨サンシャインシティの地に移転するまで懲役所だった
  • 佃2丁目北部(石川島)のうち現在タワマンが建っているところは、江戸時代は石川八左衛門のお屋敷だったのが、明治前後で造船所になった(水戸藩IHI

 

よって、現在佃1丁目の住宅街が一番古い街並みであり、井戸が残っているのです。
そんな佃1丁目でそもそもどうして井戸水が出るのかというと:

現在の月島地区の"根っこ"は…日本橋台地か上野台地の先端部に乗っかっているわけで…隅田川の川底で"本土"とつながっていたのです。現在でも、佃島を歩くと幾つも井戸が見られます。佃島が"純粋"な埋立地だったら、いくらこうした井戸を掘っても飲み水は得られなかったでしょう。

 

とのこと!
つまり佃1丁目は海抜が上昇する前は、日本橋や上野と陸続きで、
江戸時代は隅田川からの堆積物が溜まる「寄洲」となっていたところに、
大阪の漁師たちは干潟を造成して、1644年に佃島が完成したとのことです。
この辺りだけ埋め立てではなく陸だったので、井戸から水が出るんですね。
ただの島ではなかった、佃島

 

月島の井戸の謎が解けて満足!

 

 

 

 

今回の月島での井戸水の自由研究は以上になります。
ヒヤパさんとのお散歩は悲惨なスタンプラリーになったり、殺○ト事件が起きたり、
金太郎に出会えたり、奥多摩kmに苦しめられたり、
今回は月島の井戸の謎まで解明してしまって毎回本当に楽しいです♪
月島も面白い街だったので、また遊びに行ってしまいそうです。

 

皆さんも月島の井戸がある古い街並みに想いを馳せてみては?♡♡

 

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月島の地形的歴史を知る上で、他にもこの本を参考にさせていただきました⭐︎

 

月島再発見学

月島再発見学

  • 作者:志村 秀明
  • 発売日: 2013/10/10
  • メディア: 単行本
 
東京の自然史 (講談社学術文庫)

東京の自然史 (講談社学術文庫)

 

 

 

今週のお題「暑すぎる」