ふと思い立って、プチ冒険

私は鉄子ではなく、地図子です

地図子、鶴見川を歩く -1 河口から大綱橋まで-

皆さんこんばんは、地図子です。
2020年の川歩き第1弾は、故郷に原点回帰しようと選びました、
鶴見川です!

 

地図子ブログを始めてから色々な川を歩いてきた地図子ですが、
実は小さい頃も川が好きだったんだな〜と実感する思い出があります。
小さい頃に家族で何もない原っぱに行って、「ここから水が出るんだよ」と
教えてもらったという記憶が頭の片隅に残っていたのです。

 

同じく水源好きな母に、あの場所はどこだったか尋ねてみると、
「う〜ん、あれは鶴見川の水源だったかな?」とのこと。
幼い地図子の記憶は正しいのか、その場所はまだ残っているのか、
確認するために今回は鶴見川を歩きます!

 

鶴見川は長さは約42.5kmで、東京都町田市上小山田町を源流とし、
横浜市などの住宅街で支流を集めながら、鶴見の近くで東京湾に流れ込みます。
42.5kmとは、久しぶりに神田川より長いですね。

 

そんな鶴見川を6回に分けて、紹介していきたいと思います。
第1回は工業地帯の河口(A地点)から、東急東横線綱島駅近くの大綱橋(B地点)まで。
鶴見川を見に、れっつごー!

 

 

 

 

 

 

 

鶴見川は河口が面白い

 

多摩川の河口といえば羽田空港、荒川の河口といえば葛西臨海公園ですが、
鶴見川の河口といえば・・・?
おそらく多くの人が思い浮かべるのが鶴見線!地図子も乗りに行きましたね。

 

鶴見線は工業地帯で働く人々を運んでいますが、
そんな工業地帯の中の線路も通っていない区間をバスに乗り、
鶴見川の河口近くの「ふれーゆ」(A地点)という謎の施設までやってきました。

 

途中の道にはほとんど人は歩いていなかったのに、
海の方に出てみてびっくり、つばさ橋のみえる森にはたくさんの釣り人がいました。
鶴見川の河口は、ゆったりと趣味時間を楽しむ釣り人の憩いの場所でした。
お隣の「ふれーゆ」は横浜市高齢者保養研修施設!ほんのりプールの香りがします。

 

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釣り人気分を味わうのもいいのですが、地図子が見たいのは河口です。
フェンスに囲われていましたが、釣り人の隣からそっと覗くと・・・

 

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お〜!入り込んでいる!

 

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魚には目もくれず、可能な限りフェンス越しの鶴見川を探す不審者は地図子です。


「ふれーゆ」におさらばして、JR鶴見線の線路方面に真っ直ぐ北上します。
行きはバスに乗せてもらった道を、帰りは一人黙々と歩くのが川歩き。
周りは工場や研究施設ばかりで、たまに車が通るくらい。
途中には早速、横浜市北部第二水再生センターを発見してしまいました。
河口にも水関連の施設がちゃんと置かれているのですね。

 

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実は鶴見川の0km地点は「ふれーゆ」ではなく、鶴見大橋の近くで始まる遊歩道です。
堤防の上で深呼吸すると、冬の真っ青な空でいい天気。
上流の方を見てみると、あらびっくり、河口から既に鶴見の山が見えています。
河口が低地の東京の川では見ることができない景色です。

 

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ここにも釣り人。

 

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河口から既に鶴見の山が見えるという、神奈川県特有の風景。

 

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鶴見川の流域はバクの形だというのが売りです。星座を考えた人並みの発想力。

 

JR鶴見線鶴見川を渡っていくのが見えたので、
せっかくだからと約2年ぶりにレトロな国道駅を再訪しました。

 

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中に入ってびっくりしたのですが、国道駅、更に寂しい感じになっていない?
2年前に訪れた時より構内のお店が減った気がします。
JR鶴見線にも徐々に再開発の手が迫っているのでしょうか・・・?
国道駅が今のまま2年後に残っているのか、ふと未来を予感させるような景色でした。

 

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鶴見を永遠に蛇行する

 

鶴見川を歩くの第1回、これはほとんど鶴見を歩く回だと気付きました。
というのもJR鶴見線が通る河口や、JR鶴見駅の近くはもちろんですが、
鶴見の台地の周りをぐるっと北上して矢上川と合流する辺りまで、
色々な建物や施設に鶴見という名前が付けられている鶴見タウンです。

 

少し鶴見の下末吉面の台地に登ると、三ツ池公園やすごい高さの階段があったりして、
一度東京スリバチ学会のフィールドワークに参加してたいそう驚きました。
今回歩くのはアップダウン鶴見ではなく、リバーサイド鶴見です。

 

まずJR鶴見駅の東側で鶴見川が大きく蛇行しています。
この辺りには結構家が建っていましたが、塩鶴橋河川警報局は見逃しません。
蛇行からの角度だと川崎や武蔵小杉の高層ビルを眺めることができます。

 

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どんどん歩くと、気になるのがどうやってJRの高架下を越えればいいのか問題です。
近道を探していると、右岸にこんな深いトンネルがあり、迂回せずに通れました。
地下を流れる水の音がよく聞こえるトンネルです。

 

 

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下末吉面と鶴見川との高低差を味わいたければ、右岸を歩くのがオススメ。
橋で通りが出てきた瞬間や、自動車学校の奥に、
すごい勾配で家々が立ち並んでいるのを見ることができます。
この台地を避けながら、鶴見川は海へと流れていったのですね。

 

 

 

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摩天楼と富士山

 

矢上川との合流地点に出てくると、やっと「鶴見を抜けたな!」感が出てきます。
その証拠に、奥に日吉や綱島の台地が見えるようになってきました!
いくら鶴見川とはいえ、「鶴見」区間だけで約10kmありました・・・長かった。

 

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奥に見える緑が日吉の台地。

 

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武蔵小杉(左)と新川崎(右)の高層マンションを同時に味わいながら黄昏る男性。


どんどん日が暮れてきましたが、予定していなかった夕暮れが一番美しい。
(参照:自転車シェアリングで秋を楽しもう -4 多摩湖自転車道を走ってみたら?- )
想定外でしたが、樽綱橋辺りからは富士山もセットで見れてしまいます。

 

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元住吉に住んでいたこともあり、武蔵小杉・元住吉・日吉はよく行くのですが、
そのお隣の綱島がこんな富士山観測ポイントだとは全然知りませんでした。
一見遠そうな鶴見と綱島鶴見川では繋がっているというのも意外でしたし、
神奈川県が故郷とは言っても、電車に乗らず歩くと新たな発見がたくさんあります。

 

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B地点の大綱橋で、鶴見川を渡る東急線と富士山を眺めたところで、
鶴見川を歩くの第1弾はここまでです。

 

鶴見川の河口は海も空も広かったですが、意外と台地が近いのが驚きでした。
そして鶴見の大きさと綱島の夕焼けの美しさを発見することができました。
内陸に進んでいくにつれて、鶴見川沿いにはどんな景色が広がっているのか、
次回以降の川歩きも楽しみですね!

 

皆さんも河口で釣りして、鶴見川沿いで夕焼けを楽しんでみては?♡♡

 

 

 

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この記事を読んで鶴見川が気になった方!
なんと1/11と1/18に鶴見川ウォークが開催されるようです。
2日間とも結構な距離になりそうですが、川沿いの風景を眺めてみては?

 

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