ふと思い立って、プチ冒険

私は鉄子ではなく、地図子です

水の地形から考察するメキシコ人の国民性

皆さんこんばんは、地図子です。
七、八月は地図子ブログ大漁月間!
アメリカ大陸からお届けしたいたくさん記事があるので、スケジュールを変更します。
九月からは未定ですが、今のところ月一更新に戻す可能性が大きいです。

 

先々月先月とブラジルシリーズをお届けしましたが、今回の舞台は・・・
キシです!

 

今回メキシコの中でも訪れたのは、メキシコシティカンクン
ブラジルではスリバチや暗渠を楽しんだし、メキシコも地形がお目当てなんでしょ??
そう、地図子のスマホには川や暗渠の写真がいっぱいなはず・・・
とメキシコで撮った地形らしい写真を振り返ります。

 

カンクンの方のグラン・セノーテ!

水の透明度が高いのは朝なので、朝5時起きで潜ります。

底にはカメさんがくっきり見えます。

マヤ文明チチェン・イッツァ遺跡にある大井戸。

セノーテ・イキルです。小さく浮いているのは人間。


メキシコで撮った水の写真はビーチか、このセノーテ!
セノーテとはユカタン半島石灰岩地帯に見られる陥没した天然の井戸です。
雨水が長い年月をかけて石灰岩に浸食していったできた洞窟でした。


もう一ヶ所訪れたメキシコシティも、地形図を見るとこんなところ。

 

 

メキシコシティは山に囲まれた盆地かつ平均標高2,240mの高地でした。
こうしてメキシコシティカンクンではほとんど川を見かけず過ごしました。
別の国とはいえ、ブラジルのときとは全然空気感が違うのです。

 

今回は現地在住の方に聞いた話を元に、水の地形からメキシコを考察します。
訪れたのがメキシコシティカンクンなので全域には当てはまらないかもしれません。
それでも水が流れない国としての何かを感じ取ったような気がします。
今回は私がメキシコでユニークだと感じたことをメインでお伝えしようと思います。
もしメキシコに詳しい方がいらしたら、ぜひコメントしていただけると嬉しいです。

 

 

 

 

 

 

溺死は天国行き!?な独特な死生観

 

まずメキシコに来て驚いたこと、それは死の近さです。
お土産屋さんには大量の骸骨が置いてあるのが当たり前。
カンクン近くのイスラムヘーレスという島ではカラフルなお墓が観光スポットに。
そういえば同級生と見たディズニーのリメンバーミーもメキシコの町が舞台でした。

 

お土産は大体堂々と骸骨。

 

 

この特徴はユカタン半島に残る、マヤ文明の名残でさらに深く感じました。
チチェン・イッツァ遺跡というメキシコのピラミッドを訪れることができました。
なんと生贄を捧げないと日が昇らないという考えられていたそう。
たまたま生贄を捧げ忘れたけど日が昇ってきて迷信なことに気付かないのかな・・・?

 

真ん中の階段は、上から生贄にする人を落として殺すために急だとか。

ハリー・ポッターと秘密の部屋に出てきそうな蛇です。


と思ったのですが、なんといくつもあるピラミッドどこでも生贄を捧げていたそう。
そんなに何人、何百人も生贄を捧げるためには、そのための人間が必要です。
次は我が身が生贄か・・・という恐れがあって反乱が起きない社会なんてあるの?

 

実はマヤ文明では、死に方によって天国に行けるかどうかが決まっていたそうです。
そして生贄として死ぬのは天国に行ける方法の一つ。
その他にも戦死や初産での死、自殺も含まれ、自殺に至っては自殺の神様までいます。

 

さらに驚いたのが、あまりに水が貴重であるため、溺死も天国行きだそうです。
なので、例えばセノーテの泉で溺れるのは良い死に方だと捉えられていたそうです。
水が貴重だと、水によって死ぬことも神聖化されるのだということに驚きました。
死に方によって天国に行けるのであれば、死に対してもポジティブになれそうです。
生は死への道のりの通過点なのかもしれません。

 

チチェン・イッツァ遺跡の球技場の壁画にも負けたチームの1名が生贄になって13名しか生き残れないシーンも。真ん中に骸骨が刻まれています。



 

意外とローカルルールが多い!?メキシコ

 

ブラジルの次に訪れたので、メキシコもカオスな国なのかと勝手に思っていました。
でも今回訪れて違和感を感じたのは、意外とローカルルールが多いということです。
メキシコシティでは歩きタバコが禁止され、処罰の対象になったそう。
またアメリカ人が多そうなセノーテでも、ライフジャケットは必須でした。
アメリカ人はアドベンチャー好きなので、ライフジャケット着ないイメージです)

 

また、スーパーに行くと商品に謎のシールが貼られています。
実はこれ、「カロリーが高いよ」という注意喚起のシールです。
日本だとタバコの箱に「喫煙は健康を害します」と貼ってあるシールですね。
メキシコはアメリカに次いで、二番目に肥満の成人の割合が高い国(73%)だそう。
ただ、ほとんどの食べ物に貼ってあるので効果があるのかは分かりません・・・

 

ポッキーにも貼られる肥満シール。


ここから受けた印象は、川が少なく意外と人の往来が少ないのかなということです。
ブラジルと比べて治安が良く感じた理由として、現地民比率も高いと感じました。
先祖代々メキシコに住み着いていて、そのルールの中で育った人が多そうです。
水の循環が少ないと、人の循環も少ないような雰囲気を感じ取りました。

 

ただ一方で、ローカルルールがあることと、それが守られているかは別のようです。
それを強く感じたのは、メキシコからポストカードを送ろうとしたとき!
まず、郵便が信頼ならないため、観光地であってもポストカードが売っていません。
やっとポストカードを手にしたら、今度は切手の売り場を知っている人がいない。
たらい回しにされて、やっとカンクン中心街に一つしかない郵便局に辿り着きました。

 

なんとも信頼ならない見た目の郵便局。



そしてポストカードですが、届いたのは旅行から二ヶ月近く経った後!!!
今まで30ヶ国からポストカードを出し、色んな国で郵便遅いよと言われてきました。
でもどの国もなんだかんだ一ヶ月以内には届いていて、最低限機能はしていました。
ついにポストカードが宇宙の彼方に消えたかと思いましたが、届いて良かったです。
恐るべし、メキシコ・・・!

 

 

 

来世稼げればいいメキシコ人

 

最後にメキシコに行って驚いたこと、それは客引きがしつこくないことです。
自分が経験した中で一番しつこかった客引きはエジプトで、記事にしたくらいです。
メキシコも覚悟して行ったのですが、「いらない」と言うとすぐに引き下がる・・・!
女性であっても全然追い回してこない、歩きやすい国で感動しました。

 

なんでメキシコ人はこんなに商売っけがないのだろう?
そう考えて思い出したのは、死が生の次のステージということです。
もしそうだとしたら現世であくせく稼がなくてもいいのではという気持ちになります。
この生を精一杯生きるのか、死後の世界を楽しむのかで考え方が変わると感じました。

 

コンビニに入ったらフロアの大半が缶ビールを占めていたのは笑いました。



 

今回の水の地形から考察するメキシコの旅はここまでになります!
ブラジルに行った後で、メキシコも治安が悪いことを覚悟して行ったのですが・・・
自分が今まで行った国とは違う風習が色々見られたのでまとめてみました。
メキシコ人全員がそうとは言えませんが、地形や歴史から来る特徴も多い気がします。
地形から見える国民性のパターンを解明することができたら面白そうです。

 

 

メキシコシティの繁華街はこのくらいの人出。なぜかオルゴールを回すだけのおじさんが何人もいて、アメリカ生活で見かけなかった「無駄」や「遊び」のような何かを思い出しました・・・

 

皆さんもメキシコを訪れて、地形や歴史が国民性に与える影響を考えてみては?♡♡

 

 

 

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