お元気ですか、地図子です。
元気があるときはもちろん、ないときもプチ冒険に限りますね。
毎日人が多すぎるこの社会、東京で、
少しでも人が少なく自分と対話できるところを歩いていきたいと思います!
ここまでの2週間は、
地図子、黒目川を歩く -1 新河岸川合流地点から都県境まで- と
地図子、黒目川を歩く -2 都県境からさいかち窪まで- で黒目川を歩きました。
こうなるとやはり気になってしまうのが・・・
都県境付近で合流し、2ヶ所も東京の名湧水57選を有する落合川です。
(落合川をオススメするコメントまでいただき、ありがとうございます・・・!)
そういうわけで、でーん!
別日にデジャヴなこの黒目川デルタに舞い戻ってしまいました。
この落合川、距離としては約4kmですし、名湧水スポット以外にも湧水だらけで、
川の始まりを堪能するには最高でした!
そんな落合川でのプチ冒険、れっつごー!
川の合流ではなく・・・
さて、黒目川を歩いたときから程なくして、また黒目川デルタにやってきました。
今回は下流から見て左側のこちらを歩きます。
その前に1点黒目川について確認したいところがありました。
地図子、黒目川を歩く -1 新河岸川合流地点から都県境まで- の最後から3枚目の水路。
地図ではA地点の神宝大橋の隣にあり、黒目川と合流する水路だと思っていたところ、
なんとこちら黒目川の元流路だそうです!
確かに写真のように黒目川から離れた後、どこか行くのかと思いきや、
こんな土手を経て、家々の裏を通り謎の空間として落合川へ戻ってきます。
今では旧流路と現流路の間にはびっしり家が建っているのですが、
ここに住むときは土地の歴史について話を聞く機会があるのか気になるところです。
黒目川デルタの下は黒目川側から黒目橋貯水池が見えましたが、
落合川側からも同じような光景で、貯水池は下で繋がっているようです。
そして先程の旧流路の謎空間も下谷橋貯水池となっているようで、整備が万端です。
その少し上流では立野川が落合川に合流します。
地図を眺めていると、立野川は自由学園を経て向山緑地公園の方に辿り着きそう。
川ごとに地図子を分裂させて歩いていきたいところですが、
東久留米だといくら地図子がいても足りません。
西武池袋線が黒目川だけでなく落合川の上も通るのを楽しみながらどんどん進みます。
東京の名湧水57選の宝庫
落合川がここから驚きなのが、上流に進むにつれて、
普段1ヶ所出会えれば素敵な東京の名湧水57選が2ヶ所も存在するのです。
そうでなくても落合川の柵には湧水点を示す看板がたくさん整備されています。
柵の下を覗いてみると水が流れていなかったり・・・
はたまた意外と大量に流れ出していたりして、歩くのに楽しい川なのです。
そんな湧水エリアの第1弾がこぶし沢です。
こんなに明らかに家が崖の上に建っているのを見る機会もなかなかありません。
このこぶし沢、どこに繋がっているかというと・・・
東京の名湧水57選スポット第1弾の竹林公園です。
名前の通り竹だらけ!ですが、たけのこを採るのは禁止。(という注意書きがあります)
そして公園といっても子どもが遊びたくなるような遊具が豊富にあるわけではなく、
『国分寺崖線を歩く』で巡った成城の緑地を彷彿させるような階段だらけ。
蚊のシーズンではなくなって良かったと思いながら下っていくと・・・
崖下に湧水スポットが残っていました。
この日は水は活発に湧いていませんでしたが、湧水スポットらしくジメジメ。
そして目の前には廃墟らしき建物もあり、物々しい雰囲気です。
落合川に引き返して更に上流を歩いていくと、
緑が生い茂り、横から新たな流れが合流する場所に辿り着きます。
真っ直ぐ進まず、少々右岸の方に逸れると・・・
こちらが東京の名湧水57選スポット第2弾の南沢水辺公園です。
中に入っていくと・・・
沢の横の高台に南沢氷川神社が鎮座しています。
近くには水が湧いてつくられたような窪みもあって、神秘的な雰囲気です。
東京の名湧水57選スポットなので、この轟々と流れる滝の先を見えるのかと思いきや、
緑地のかなりの部分が東京都水道局南沢浄水所や周りの農場、家々などに囲まれ、
あまり中まで立ち入ることができませんでした・・・
こういうときに雨になって南沢浄水所の上に降ることができれば、
源流がどこから始まり、どこで他の川や海に合流するのか流れが辿れるのになと思います。
湧水も積もれば川になる
南沢水辺公園を過ぎると落合川でのプチ冒険も残りわずか!
「落合川の湧水点」看板の下を覗き、水が湧いているか確認しながら進みます。
そんな落合川の上流端、神田川の井の頭池や黒目川のさいかち窪のように、
立派な池や窪みがあるのかと思いきや・・・
「一級河川 落合川 上流端」の文字が消えかかりそうな看板が建っているこの空き地。
まあびっくり、ここが湧水に溢れる落合川の始まりなのです。
今では周りには住宅が立ち並び、ここから川が始まったと想像するのは難しいですが、
このワイルドな空間はさりげなくその存在感を残しています。
ここに溜まった水だけではなく、周りの高低差から溢れ出した湧水が少しずつ集まり、
塵も積もれば山となる、で今の落合川、
ひいては黒目川、新河岸川、荒川などをつくっているのですね。
今回の落合川を歩く、はここまでになります!
約4kmの短い川ながら独特な上流端、数々の湧水点、
そして2つもの東京の名湧水57選スポットと川の流れを体感することができました。
大好きな『東京スリバチ地形散歩 多摩武蔵野編』でも1章分東久留米に割かれていて、
一度行ってみたいなと常々思っていたのですが、
まさかこんなに多くの湧水を間近に見れる街だとは思わなかったです。
水が近い街ですね〜、東久留米!
皆さんも落合川沿いを歩いて、湧水スポットをたくさん見つけてみては?♡♡