「では、押してみますね・・・えいっ!ひやっ!!!」
「あああ〜地図子さん!大丈夫ですか!?あっはっは!」
どうしていつもこうなってしまうのでしょう、地図子です。
今回は半年ぶりくらいになってしまいましたが、恒例の廃ログ×プチ冒険さんぽです!
相方さんはいつもの愛しの廃墟ガール、ヒヤパさん(id:hiyapa)です♡
いつもいつもかわいいイラストまでありがとうございます♡♡♡
地図子さん、今回はどちらにお散歩しましょうか?
素敵な井戸ポンプスポットがあると聞いたのですが、こちらはいかがでしょう?
そういうわけで雨が降る?降らない?な天気で降り立ったのは、こちら・・・
初っぱなから不思議な形の井戸!がある墨田区の曳舟駅近辺です。
ここはまさかの東武スカイツリーライン曳舟駅と京成押上線曳舟駅のど真ん中!
路地尊と呼ばれる、回す井戸ポンプが備え付けられています。
早速期待が高まる曳舟駅周辺、他の井戸ポンプそして廃墟はあるのでしょうか?
ヒヤパさんと一緒にれっつごー!
防災井戸パラダイス&NO抱き合わせ
始まりました、廃ログ×プチ冒険!
今回は井戸ポンプゾーンだと聞いている、京成曳舟駅の東側に出ます。すると・・・
地図子さん、あれは井戸ではないですか!?
そうなのです、実はカメラロールにたくさんの井戸ポンプを隠し持っていた隠れ井戸子(隠れキリスタンみたいなノリで)のヒヤパさんが、じゃんじゃん見つけていきます。
墨田区独特のお名前付きです。
さて地図子は井戸TikTokをやっているので、井戸から水が出るか試す義務があります。
この2つの井戸ポンプをめいいっぱい押すと・・・
今までに見たことないような角度と勢いで水が発射されます。
これは完全に道路を歩いている人を撃ち抜けるポンプたちです。
ヒヤパさんが撮ってくださった井戸子の写真も猟奇的です。
廃墟の方も無事ヒヤパさんのお目にかなう素敵な冷蔵庫を発見しました!
これで全く関係ない廃墟との抱き合わせを避けられることになりました。万歳!
2つの商店街とタイムトライアル
ヒヤパさんと地図子はキラキラ橘商店街にやってきました。
駅から離れたところに商店街があるのはいいものです。
けれど住んでいたら私たちが仕事から帰ってくる前にお店が閉まっちゃうかも・・・などと話しながら、腹ごしらえタイムです。
SEVEN'S CAFEさんで廃ログ×プチ冒険2度目のガレットをいただきました。
ガレットは珍しいので、置いてあるとついつい食べてしまいます。美味です♡
味わっていましたけど、そういえばこの先の井戸ポンプは16時までかもしれない・・・
もう時間は15時半過ぎ!ヒヤパさんを急かして申し訳ないですが、競歩で行きます。
急いでいるのに、別な子に止められてしまいました。
こぞう一休という名前からツルツル頭のお坊さんが出てくるのかと思っていたのですが・・・
「子象」かーい!
あまり水は出なかったので、目的地まで急ぎます。
3分前くらいに無事滑り込みに成功しました。
この日唯一の川本式の井戸ポンプです。
表紙を描いてくださったヒヤパさんは川本式の井戸ポンプがお好きみたいです♡
このタイムトライアルをきっかけに曳舟駅の西側に来ました。
こちらにはもう1つ鳩の街通り商店街があります。
鳩の街通り商店街についての歴史は引用しますが、今も銅板建築などが残る街です。
ヒヤパさんも桜の磨りガラス付き廃墟、空き店舗、囲われて謎に包まれた有名な廃墟を発見されました。
昭和20年3月10日の空襲で被災した玉ノ井の娼家5軒が、焼けなかった住宅・工場などを買収して発展した特殊飲食店街。終戦後、占領軍との関係からピジョン・ストリートと呼ばれ、これが日本語の「鳩の街」となった。…最盛期には108軒の業者と300人にも及ぶ春を売る女性がいた。(『江戸・東京歴史さんぽ1 中央区・台東区・墨田区・江東区』より)
そしてこちらの商店街にもありました、井戸ポンプ!
水は出なかったのですが、スカイツリーがよく見える位置にありました。
井戸ポンプ戦争と水質検査の結末
曳舟駅近辺を一周しましたが、まだ発見できていない井戸ポンプがあるので戻ります。
その名もながつま一休、少し古そうな井戸ポンプです。
果たして水は出るでしょうか?えいっ!ひやっ!!!
なんてことでしょう、井戸水がバックファイヤー、右目を直撃!
野良猫を手なづけようとして、引っ掻かれた猫好きのようです。
近所のおじさんも怪しそうに?不思議そうに?タバコを吸いながら見つめています。
これにはヒヤパさんも笑うしかありません。
これだけ井戸ポンプを見てきて、自爆したのは初めてです・・・
すると見ていた近所のおじさんが近づいてきて・・・
「その井戸の水は飲めないよ」
と声をかけてくださりました。
もちろんそんなことは承知のヒヤパさんと地図子です。
なぜなら・・・
今回もヒヤパさんがお友達からプレゼントでもらった水質検査キットで調査済み!
月島のときのように「いうて全部中性でしょ」と思っていたのですが・・・
虹色くらい色が違うやないかい!!!
曳舟の井戸ポンプは雨水を貯蓄しているからか、酸性からアルカリ性まで様々でした。
「この辺は火事が多いからね〜、井戸ポンプも多いんだよ」
と続ける近所のおじさん。
そうなのです、この辺りは関東大震災も東京大空襲も免れた東京随一の古い街並み。
ここまでお散歩していてもカーブした道に狭い路地、木造住宅ばかり。
そんな曳舟エリアでは断水時にも使える防災井戸を設置しているのです。
なので、ここまで見てきた井戸ポンプも野良ではなく、防災用です。
消火器としてみると水圧が強いのも納得です。(持ち運びはできませんが・・・)
▼参考資料
・京島2・3丁目まちづくりデータ(墨田まちづくり公社)
→井戸ポンプの妄想を膨らませるのに参考にさせていただきました!
・協和井戸端広場開設記念
→曳舟あたりの歴史が分かります。協和井戸端広場はどこにあるのだろう・・・
・墨田区密集市街地のまちづくり(住宅市街地整備推進協議会研究会)
→密集度や対策がよく分かります。
そんなわけで、今回は13個もの井戸ポンプを発見してしまいました!!
井戸ポンプが未だに現役で防災用に活用されているのが曳舟でした。
電気がいらない井戸ポンプは無用の長物ではなく、大切にされているのですね。
今回も一緒にお散歩してくれて、私より井戸を見つけたヒヤパさん、ありがとうございました!!
皆さんも曳舟で宝探しのように井戸ポンプを見つけてみては?♡♡
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一度読んだら井戸ポンプに気づかない人生には戻れませんが、是非どうぞ♡