ふと思い立って、プチ冒険

私は鉄子ではなく、地図子です

地図子、弦巻川を歩く

3月になりましたね、地図子です!
河津桜も咲いてきて、春が近づいてきたように感じます。
2021年はたくさん桜を見たいですね。

 

さて、今回の冬の暗渠さんぽでは、弦巻川を歩きます!
弦巻川は池袋駅の西側を水源としていて、東側を水源とする水窪川と双子のようです。
この間は谷端川も歩いたので、池袋周辺は暗渠だらけですね。
弦巻川は1932年に暗渠化の工事が始まったそうで、追うのは上級者向けですね。

 

今回は神田川との合流地点(A地点)から池袋西口の水源地(D地点)まで遡ります。
暗渠の痕跡はどのくらい見つけられるのでしょうか?れっつごー!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

音羽通りと支流

 

さて、弦巻川を歩くのスタートは東京メトロ有楽町線江戸川橋駅です。
江戸川橋駅近くの神田川には排水口が2つあります。
交差点の西側にある排水口が弦巻川のもの・・・と思いがちですが、こちらは水窪川のもの!
交差点の東側にあるものが弦巻川、と水窪川と地下で交差しています。

 

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南側の岸から見たときに橋が左にある、こちらの排水口が弦巻川のものです。

 

ここから音羽通りの1本西の路地を北上していきます。
車が1台通るのがギリギリなくらい狭い路地です。
あまり川らしさは残っていませんが、道のセットバックが自由なのが気になります。

 

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ビルの切れ目から見えるのは音羽通り、そして対岸にある水窪川です。
どちらも川が流れていた頃は並走して流れていたのでしょうか。
弦巻川の路地は護国寺手前で追えなくなるので、一度音羽通りに出てから西へ進みます。

 

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そのまま西に進んでいくと本流なのですが、今回は珍しく支流に寄り道!
首都高速5号の下を北上していくのですが、地面が盛り上がっていて暗渠の痕跡はほぼ分かりません。
それでも雑司ヶ谷霊園付近が始まりとのことで、その隣の此花亭(B地点)や茶亭なか山には・・・

 

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素敵な木造の建物に昔ながらの井戸ポンプが置かれています。
今でも雑司ヶ谷霊園でお墓参りする方が実際に使っています。
暗渠の支流は井戸ポンプが多いですが、こんな素敵な形で見られる弦巻川は素晴らしいです!

 

 

 

湧水と弦巻通り

 

さて、首都高速5号の西側に出て、本流に戻ります。
冒頭のGoogle Mapではすぐ弦巻通りに入ってしまうのですが、最初だけ1本南の小道が弦巻川になります。
魅力的な路上園芸や階段が待ちわびる中、歩いていくと・・・

 

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変わったものに出会いました。
こちらポンプではありませんが掘り抜き井戸で、雨が少なかったこの日も水がちょろちょろと流れています。
今でも都内であったとしてもこのように湧水が見られるのは嬉しいことですね。

 

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首都高速から小道に入ったこの区間が弦巻川で一番川らしい地点です。
その後は弦巻通りに合流するのですが、弦巻通りは暗渠化の際に流路を付け替えられているそうで、厳密にこの流れではなかったようです。
それでも雑二ストアー(C地点)のように昔ながらのお店が残っていたりします。

 

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本流路でなくてもくねくね・・・

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そろそろ池袋エリアに近づいてきてもくねくね・・・



 

池袋の住宅街へ

 

弦巻川もだいぶ上流まで来ました。
明治通りを越えるとまた道路のセットバックが気になります。
南池袋の住宅街を抜けていくと・・・

 

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住宅の奥にJR山手線の線路が見えてきました。
歩道橋を使って線路の反対側に渡ると、南には目白駅まで見えました。
そのまま北上していきますが、線路を過ぎると川の痕跡はほぼ分かりません。

 

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そうして辿り着くのが、池袋駅西口のすぐ近く!
ホテルメトロポリタンの目の前に生も銅像も鳩が集まるスペースがあります。
糞が落ちてくるのが怖くて近付きづらいのですが、中に入ってみると・・・

 

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「池袋地名ゆかりの池」の碑とフクロウが待っていました。
そうか、ここが池だったのかと思いきや、この池は雑司ヶ谷村にあったと言われているので、池袋とは関係がない可能性が高いそうです・・・地名って難しい。

 

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今回の弦巻川を歩く、はここまでになります!
江戸川橋から池袋まで川の痕跡は少ないですが、よく見ると古い印が意外と残っていました。
雑司ヶ谷のお寺や商店街の散歩と合わせるのがオススメです♪
今回も本田創さんの本を参考にさせていただきました。ありがとうございます。

 

失われた川を歩く 東京「暗渠」散歩 改訂版

失われた川を歩く 東京「暗渠」散歩 改訂版

  • 作者:本田 創
  • 発売日: 2021/02/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

皆さんも弦巻川で川の痕跡を探してみては?♡♡