ふと思い立って、プチ冒険

私は鉄子ではなく、地図子です

地図子、小沢川を歩く

皆さんこんばんは、地図子です!
廃墟ガール&地図子がお散歩すると・・・? ー3 不要不急な路上観察編ー 
を読んでいただいた通り、常に会話は自由奔放なヒヤパさんと地図子でございます。
しかし、さすがは私たち、歩くルートは予め決めていたのです。
その場所も・・・杉並区の小沢川です!

 

なぜ小沢川かというと、
「ふと思い立って、プチ冒険」個展奮闘記 -2 あっという間の3日間- のときに
廃墟・暗渠ファンの方から、こんなことを教えてもらったからです。

 

小沢川という神田川支流の暗渠には、
「今にも廃墟になりそうな家」がある。

 

ここで思い出すべきは、どんな家もいつかは廃墟になる日が来るということですが、
こんな「100日後に死ぬワニ」レベルで廃墟になる日を待望されている家が、
他にありますでしょうか。(いや、ありません)

 

そういうわけで小沢川と「今にも廃墟になりそうな家」を、
ヒヤパさんと一緒に探してまいりました!
杉並区の川跡をれっつごー!

 

 

 

神田川との合流地点【金太郎車止め +1pt】

 

さて、ヒヤパさんとは丸ノ内線分岐線の中野富士見町駅で待ち合わせです。
ここを歩くのは 地図子、神田川を歩く -2/5 中野区境から小滝橋まで- 以来かも!
A地点が本来小沢川神田川に合流していた場所ですが、
現在ここは埋められ、富士見橋近くで合流するように付け替えられているそうです。

 

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秘密の行き止まり。

 

そして今まで噂だけ散々聞いていたものの、完全に幻だと思っていた、
杉並区の暗渠サインである金太郎車止めに人生で初めて遭遇!
金太郎の顔が判別できないくらい古いかと思っていたけど、全然保存状態が良いです。
杉並区だけ暗渠に対しての意識が異常に高くて、ずるい!(そしてかわいい!)

 

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世界史の教科書に載っている世界遺産並みに感動しました。


金太郎の車止めを見ることができただけでもお腹いっぱいな気持ちになりますが、
お目当てのものを目指してどんどん進みます。

 

 

 

蛇窪支流とX日後に廃墟になる家【金太郎車止め +0pt】

 

B地点の和田さくらの坂公園にやってきました。
常に歩きっぱなし・喋りっぱなしのヒヤパさんと地図子ですが、
珍しくここでちょっと落ち着いて、トトロ形シュークリームをむしゃむしゃ食べます。

 

ここはさくらの「坂」公園と、坂に上手いこと高低差遊具が設置されていますが、
この坂下の東側の「窪地」が、今回まさに目指していた蛇窪支流になります。

 

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川・暗渠が坂下にあるよ〜というヒントの高低差遊具。

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珍しく、散歩開始20分でベンチに座ってお食事タイム。(天変地異)

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見える人にしか見えない、蛇窪支流への入り口。

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奥に入ると蓮?がたくさん生えていて、水辺であったことを思い出す。


そして遂に現れました、「X日後に廃墟になる家」※廃墟ではありません
その姿はハウルの動く城のよう。絶妙なバランス感覚で蛇窪の上に鎮座しています。
多摩川民からすると、二子玉川駅二子玉川公園の間のこういう雰囲気のレストランも思い出します
前エントリーで分析したように、廃墟ができにくい杉並区。
この家からも「意地でも杉並住所で一生を終えてやる!」という気概がむんむんです。

 

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「俺に触れようものなら、すべての木材をお前の上に降らせてやる!」



  

水源エリアの井戸と眞盛寺【金太郎車止め +0pt】

 

今回の廃墟&暗渠さんぽの最大の目的であった、
「X日後に廃墟になる家」を見つけられてご満悦の廃墟ガールと地図子。
小沢川の遡上に戻ります。

 

蛇窪から西もうねうねと曲がった道が続き、
団地の敷地内に小沢川の水を使っていたであろう畑があったりして牧歌的です。
そうしている間に環状7号線に出てきました。
ここも有名な廃墟スポットなのですが、お隣は暗渠スポットでもあります。

 

杉並区立梅里公園には川の流れのような跡と、井戸が2台残されていました。
喜んで点検したものの、井戸から水は出てきませんでした。

 

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公園の隣には眞盛寺があり、桜の盛りです。
小沢川の流れはこの境内に向かって吸い込まれていきます。

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そして眞盛寺の中には、まるで京都のような佇まいの大きい池が・・・!
眞盛寺にはこの池と、もう1つ新鏡ヶ池があり、どちらも小沢川の水源のようです。
やれやれこれでやっと一息・・・

 

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新高円寺駅まで遡上【金太郎車止め +4pt】

 

・・・かと思いきや、そうもいかないのがこの廃墟&暗渠さんぽです。
眞盛寺の奥にも細い路地があったので、アディショナルタイムに突入しました。

 

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暗渠家電たちがお出迎えしてくれます。

 

そしてこのアディショナルタイムが、暗渠好きにとって欠かせない!
なぜなら神田川との合流地点を最後に姿を消していた金太郎の車止めが、
ここに来てざっくざっく現れるからです。

 

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まさかのダブルポイント!

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マンホールと金太郎!

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最後はよく見ると胸に「CMYK」のシールが貼られているね!


こうしてヘンゼルとグレーテルのように金太郎の車止めを追っていくと、
最後は新高円寺駅近くの青梅街道にひょっこり出てきます。
ここはあまり水源らしさは漂わないので、水源が埋め立てられてしまったか、
あるいは千川上水と結ぶための人口的な水路か、の可能性があるそうです。

今回の小沢川を歩く、はここまでになります。
金太郎の車止めも「X日後に廃墟になる家」も見ることができて満足!
そして暗渠と廃墟の結びつきを強く感じさせられたルートでした。

 

皆さんも小沢川で金太郎の車止め5ポイントをゲットしてみては?♡♡

 

 

 

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小沢川の位置を特定するために、
本田創さん、吉村生さん、高山英男さんのブログを参考にさせていただきました!
ありがとうございます!

 

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