みなさんこんばんは、地図子です。
堀川を歩く、ここまでいかがでしょうか。
名古屋城の近くの川がどこを流れているのか、イメージは湧いていますでしょうか。
このまま最後河口まで楽しんでいただけると嬉しいです。
今回はF地点の朝日橋から名古屋駅の近く、熱田神宮を抜けます。
最後はI地点の河口がゴール!はたしてどんな場所なのでしょうか。
堀川を踏破するべく、れっつごー!
名古屋の中心街ゾーン
F地点の朝日橋を過ぎると、名古屋の中心街ゾーンに入っていきます。
まず右岸に見えるのが、円頓寺商店街と四間道です。
円頓寺商店街は名古屋最も古い商店街の一つと言われ、レトロな雰囲気を味わえます。
四間道は防火のために拡張された道路で、今は街並み保存地区となっています。
そのエリアを越えるといよいよビルだらけ。
観光でよく堀川を越えるポイントとしては、桜通がある桜橋と・・・
錦通が通る、G地点の錦橋ではないでしょうか。
錦橋左岸下流広場はこの日、イベントで大盛り上がり。
地上では飲み食いする人、水上ではSUPや船で進む人を多く見かけました。
白鳥庭園&熱田神宮ゾーン
名古屋の駅前ゾーンを抜けていくと、徐々に建物が低くなり、落ち着いてきます。
松重橋の先には、堀川唯一の松重閘門が設置されています。
堀川の舟運が混雑したため中川運河が造られ、1930年に閘門も設置されました。
中川運河は河口側にも閘門を設置したことで潮の満ち引きの影響をなくしました。
1968年に閉鎖されたため、今は堀川と中川運河の間を行き来できないようです。
中心街を過ぎて右岸が広々としてきたため、堀川歩きにはもってこいです。
名鉄線とJR線の線路の下を潜る頃には、もう金山駅の近く。
名古屋ー金山ー熱田と名古屋の名所のそばには、いつも堀川があるのですね。
そのまま右岸を進んでいくと、名古屋国際会議場の広い敷地の隣を歩きます。
その先にあるのが中部地方最大規模の日本庭園である、白鳥庭園です。
庭園を御嶽山、木曽川、伊勢湾と源流から大海への「水の物語」に見立てています。
この白鳥庭園は由緒ある庭園なのかと思いきや・・・
実は名古屋国際会議場と白鳥庭園は以前は白鳥貯木場だったとのこと。
名古屋の木材流通の中心地として堀川を活用していたのですね。
白鳥庭園の東には、熱田神宮が鎮座しています。
そして熱田神宮の南、新堀川との合流地点に現れるのが、七里の渡しです。
東海道の宮宿と桑名宿の間の悪路を避けるための唯一の海路です。
今でも名古屋の西側は低地ですが、江戸時代の陸はこの辺りまでだったのですね。
ここから先の堀川は、埋め立てが進んだ後の現代版の堀川になります。
名古屋港ゾーン・・・ははたして?
七里の渡しエリアを過ぎると、もうそこは港湾地帯。
工場が多く、東京でいう呑川の河口の方を思い出します。
川幅もだいぶ広くなりました。
堀川最後の橋、港新橋を右岸の方へ渡ります。
堀川は比較的川沿いを歩けたのですが、ここから先は川沿いの道はなさそうです。
できるだけ川に近い道を右岸から辿っていきます。
はたして堀川の河口そのものは見られるのか・・・?
期待を込めて、名古屋港駅の先のガーデン埠頭臨港緑園まで来てみました。
残念ながら水面までは近づけませんでしたが、堀川は無事名古屋港に流れ着きました。
地図子、堀川を歩くはここまでになります!
名古屋城や名古屋駅付近で断片的にしか見かけないかもしれない堀川。
辿ってみると、複雑な分水の歴史から、下流の埋め立てまで色々詰まった川でした。
名古屋観光で堀川を渡るとき、ぜひ自分より上流や下流に思いを馳せてみてください。
皆さんも堀川という視点から、名古屋の街を楽しんでみては?♡♡
ーーーーーーー
*お知らせ*
ネットショップ「地図子の本棚」が復活しています!
現物のZINEや缶バッジをお手に取りたい方は、こちらからご購入ください。
ZINEは電子書籍としても販売しています!
国分寺崖線や井戸ポンプについての五冊、制覇してみてはどうでしょうか?
Kindleでは白黒、スマホアプリではカラーで読むことができます。