皆さんこんばんは、地図子です!
緊急事態宣言が明けたので、少し越境していますが、平瀬川を歩いていきます!
川崎市高津区で多摩川に合流する平瀬川ですが、この川の最大の特徴は・・・
川なのに山の中のトンネルを通る?
前回 地図子、平瀬川を歩く -1 多摩川との合流地点から中之橋まで- では、
この山をヒーヒー言いながら登って降ってきました。
平瀬川は川なのに、低地ではなく山の中のトンネルを通る不自然さ。なぜ?
その答えは・・・皆さん「溝の口」という町を知っていますでしょうか?
川崎市高津区にある街で、駅前にはマルイやノクティがあって買い物に便利ですが、
少し駅を離れると商店街やゲームセンターもありつつ、ディープな雰囲気が漂います。
元川崎市民の地図子はよくお世話になっていました。
東急田園都市線とJR南武線が交差しているのですが、圧倒的に後者の影響が色濃く、
今でも忘れない、ポレポレ通り沿いのスタバでのんびりお勉強していたところ、
目の前を若者が警察官に補導されていくという・・・法に反しちゃダメですよ。
なぜ溝の口の話をしているのかというと、
実は平瀬川は昔溝ノ口村のど真ん中を流れていたのです。
しかし、ど真ん中を流れていたことで頻繁に街が氾濫していたため、
1940〜1945年にかけて、現在の山の中を通る流路に人工的に付け替えられたのです。
この旧流路も絶妙に辿れそうだったので、
セブンイレブン川崎津田山店(C地点)で地図子定番のHello Cyclingをお借りし、
溝の口の方までチャリチャリしてきました!れっつごー!
現流路からの寄り道・・・
旧流路を辿る回のスタートは、前回の中之橋を少し南下したところになります。
旧流路方面に向けて北東にカーブする小径からスタートします。
ここからしばらくは暗渠上を歩くことはできないので、
歩ける道と交差する地点をちらちら確認しながら歩きます。
厚木街道の高架下に公園があるのですが、ここも絶好の旧流路観察ポイントです。
Google Mapのルートでは表現できませんが、旧流路が小径になる区間があります。
近隣住民の方が何人か歩かれていたのですが、
ついつい「ここは元々川だったんだよ!」と教えてあげたくなってしまいます。
溝の口駅前を平瀬川旧流路の視点から見ると・・・
そろそろ東急田園都市線・JR南武線の溝の口駅に近づいてきました。
溝の口はお店やゲーセンなどある一点を目的として歩いたことはあったのですが、
旧流路という線の観点からは歩いたことがなかったのでとても新鮮です。
旧流路はお店の中にひっそりと流れ・・・
何も知らないで見ると「溝の口大丈夫か・・・?」と心配になるこの茂み。
この雑多な雰囲気も元々川沿いだったと思うと納得です。
むしろ何もしないで残してくれていて、ありがとうございます。
東急線の高架下をくぐり、溝の口駅の東側に出てきました。
東側では暗渠あるある、旧流路は駐輪場に姿を変えていました。
溝の口には自転車民が多いですが、
知らない間に暗渠の風景が脳に刷り込まれているのです。
駐輪場区間が終わると、人間が歩ける道は行き止まりにぶち当たります。
その行き止まりには、錆びた入屋橋の跡が・・・!
都内に比べて開発が遅れているだけだと思うのですが、
都内の暗渠では見つけづらい橋の跡が、神奈川では鮮明に残っていたりして、
少し前の時代にタイムスリップできたようでとても嬉しくなります。
川の面影を辿る・・・
暗渠上は歩けなくなったのですが、道と暗渠が交差する地点を追っていると、
これまた入屋橋以上に萌え萌えなスポットが・・・!
水が流れていない・・・こと以外は圧倒的な川です。
しっかりした石橋が残っているというのはとても熱い!
この辺にたむろしているのがタバコを吸っているニイちゃんというのがまた溝の口。
一部の小径と駐輪場でしか暗渠上を辿れなかった旧流路ですが、
ここにきて二子坂戸緑道でぐねぐねと水の流れ気分を味わえるようになります。
公園や公民館などもあって緑も多く、近くに住んでいたら憩いの場になりそうです。
緑道は最後に二ヶ領用水本流にぶつかります。
二ヶ領用水は江戸時代に造られていますが、
ここより東では平瀬川旧流路を活用したという話です。
川崎市には水に対する色々な工夫があり、この二ヶ領用水は本当に奥深い。
追ってみるのはまだ今度にします!
というわけで今回は平瀬川の旧流路が二ヶ領用水とぶつかる地点まで
Hello Cyclingでチャリチャリとプチ冒険をしてみました!
(この後は自転車を借りたセブンイレブンまでまたチャリチャリ戻りました)
溝の口という街は今まで点でしか見たことがなかったですが、
川という線で見ると宝物をたくさん発掘できる楽しい街だな〜!
実は南に防空壕(当時は気づいていなかった)などもあるので、また探検したいです。
今回の旧流路は、地図子も寄稿している地図ラー1を参考にさせていただきました!
神奈川スリバチ学会会長の鈴木喜雄さんが神奈川の地形について解説しています。
この章が「平瀬川に行ってみたい!」と思ったきっかけです!大満足!
皆さんも是非平瀬川の旧流路を辿ってみては?♡♡
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*バトンは続くよ・・・*
地図子、平瀬川を歩く -1 多摩川との合流地点から中之橋まで- の最後で書いた、
ブロガーバトンですが、無事コンマさん(id:konma08)に渡っていきました!
バトンに辿り着くまでのコスプレがすごすぎて、衝撃的でした・・・!
コンマさん、バトンを引き受けていただき、ありがとうございました♪