ふと思い立って、プチ冒険

私は鉄子ではなく、地図子です

地図子、平瀬川を歩く -1 多摩川との合流地点から中之橋まで-

皆さんこんにちは!地図子です。
いつの間にかお散歩日和の5月は過ぎ、空色が怪しい6月になってしまいました。
そんな中での、地図子のソロ散歩は復活です!

 

今回歩くのは、神奈川県側にある多摩川の支流の平瀬川です。
平瀬川を歩きたかったのは、平瀬川は普通の川と違うポイントがあるからです。
それは・・・

 

川なのに山の中のトンネルを通る?

 

 

南北に流れているのが平瀬川なのですが、
一度トンネルの中に消えて、またトンネルの中から復活しています。

 

なぜこんなことになっているのか、水源はどこにあるのか、
はたまた地図子は6月の空色の中歩いて大丈夫なのか!?
3回シリーズで平瀬川を歩くをお届けします。れっつごー!

 

 

 

 

 

 

 

これは旧流路?それとも・・・?

 

さて、今回は平瀬川を遡上するので、地図子大好き多摩川にやってきました。
多摩川をサイクリングしたときに通った東久地橋付近(A地点)で
平瀬川が多摩川に合流するのをゆったり眺めます。

 

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平瀬川(左)が多摩川(右)に合流!

 

ここで平瀬川の右岸を見てみると、なんか少し変わった光景です。
平瀬川右岸すぐ隣の道から離れたところに、左側の少し高い土手があり、
その間にはなんと家まで建っています。
地図で見ると家があるスペースは、少し先まで緑道のように続いています。
これは果たして、平瀬川の旧流路・・・?

 

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調べてみるとここは旧流路ではなくて、久地かすみ堤という堤防でした。
平瀬川に対する堤防・・・かと思いきや、平瀬川が今の流路になる昭和16年より前、
明治時代や大正時代の地図にもこの堤防の跡が残っています。
なんとこの堤防は平瀬川ではなく、多摩川の流れから溝ノ口村を守っていたようです。

 

去年の台風19号で水没事故があったのも、
この平瀬川と久地かすみ堤の間に建てられたマンションのようです。
平瀬川も特に左岸には新しいマンションが多く建っていますが、
川の近くに住むためには、このような歴史を知っておくことが重要ですね。

 

 

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堤防には立派な久地樋菅も残っていました。

 

 

 

  

川崎市を潤す工夫・・・?

 

堤防ゾーンを過ぎると、ついに平瀬川でお待ちかねの風景が・・・!

 

 

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川の先に見えてきました・・・山!

 

地図子、実はこの場所にとても思い出があります。
なぜかというと、この先には・・・

 

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1年前に多摩川桜百景で訪れた久地円筒分水(B地点)があるからです!
この久地円筒分水は、多摩川に近いにも関わらず農業用水が豊富でなかった川崎に、
水を一定の比率で分水するために1941年に造られました。
二ヶ領用水から流れてきた水を川崎堀・六ヶ村堀・久地堀・根方堀に分水し、
余水を平瀬川に流すという画期的な装置です。

 

ただ、地図子がこの久地円筒分水をよーく覚えているのは、
この画期的な仕組みが理由ではありません。
どんどん南下していくと・・・

 

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まずは序の口の久地弁財天
朽ち果てた世界のような雰囲気を醸し出しています。
ここから水が湧き出るのはなぜかというと・・・

 

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次に現れた久地神社
この久地神社は、地図だと分かりづらいですが、かなり坂を登ったところにあります。
さっき平瀬川沿いから見た山を着々と登っているのです。

 

そう、地図子は去年の多摩川桜百景で久地円筒分水を訪れたとき、
単純にGoogle Mapを見て「よし、JR南武線津田山駅から行こう!」と決意。
(しかもそのときに限って時間がないタイムトライアル中だった)
これが地獄の始まり。
津田山駅と久地円筒分水の間には、完全にこの津田山がそびえ立っていました。

 

どのくらい高い山なのか味わってみよう〜!
おおお、しっかり三軒茶屋キャロットタワー、渋谷の新しいビル群、
東京タワーや東京スカイツリーもばっちり見えちゃうね⭐︎
おかげで久地円筒分水に着く頃にはエネルギーを使い果たして死ぬかと思いました。
地図でルートを探すときは距離だけでなく、高低差もしっかり気にしよう。

 

 

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住んだら見晴らしは最高だけど、毎日の上り下りがすごい・・・!

 

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久地弁財天はしっかり谷戸の中なのが分かります。



 

山を越えるとそこは・・・?

 

川歩きをしているのにも関わらず異例の山登りを続けてきましたが、
最終的にはこんなに美しい階段の前に出てきました。
(1年前はこの階段を登りました、ええ、ジエンド)
津田山が北も南も低くなっている、独立した山であることがよく分かります。
遠くには平瀬川の続きもちらり・・・!

 

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平瀬川沿いに出てくると、水が津田山の下のトンネルに吸い込まれるのが見えます。
あそこを登ったんだね、そりゃ去年死にそうになるわけだ・・・
この高低差は神奈川県ならではの光景です。

 

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堤防の謎や地獄の山登りを楽しんでいたら、今回のゴール地点の中之橋に到着。
すぐ隣にはJR南武線も走っています。(私は鉄子ではなく、地図子です)

 

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でも「なぜ平瀬川は川なのに山の中を通る」のか??
その答えは中之橋近くにありました・・・!
平瀬川の最大の謎を、次回の記事で体験していきたいと思います。
「気になって夜も眠れないよ!」という方は、
地図ラー1を買っていただくとその答えが分かるかも・・・?(宣伝)

 

皆さんも平瀬川歩きで山登りを楽しみませんか?♡♡

 

 

 

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*おまけ*

 

愛しのヒヤパさん (id:hiyapa)さんからブロガーバトンが回ってきました!
その289:野利華跡地【バトンまわします】 - 廃墟ガールの廃ログ

 

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相方さんのタブレットを借りて、ヒーヒー言いながら書き上げたのがこちらです。

 

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何でヒーヒー言っていたかというと、「ひとこと」にも書きましたが、
タブレットで全然上手く字が書けないのです。
ヒヤパさんがいつもタブレットで絵を描かれているのが尊敬でしかないので、
一応フランス語でその旨お伝えさせていただいた次第です。
終わりに近づくにつれてどんどん字が雑になるのは気のせいです。

 

一番古い記事にはちゃんと自己紹介を書いています!
今からでも読むのは遅くない!!

 

chizuchizuko.hatenablog.com

 

お気に入りは3つピックアップ♪
1つ目は地図子が一番大好きな川であるこちら:

 

chizuchizuko.hatenablog.com

 

2つ目は地図ラー1の寄稿の元にもなったこちら。
あ〜また旅行に出たい!!

 

chizuchizuko.hatenablog.com

 

3つ目はヒヤパさんとの冒険の中でも、完全に探偵ミステリーだったこちら:

 

chizuchizuko.hatenablog.com

次に回したい人を考えたのですが、同じくヒヤパさん愛がある、
コンマさん (id:konma08)、いかがでしょうか?
クロアチアの記事を読んでくださって、ありがとうございました♪
他にもブロガーバトンを試されたい方は教えてください♡♡