ふと思い立って、プチ冒険

私は鉄子ではなく、地図子です

地図子、恩田川を歩く -3 わさび沢川&今井川-

皆さんこんばんは、地図子です!
桜が咲きそうなくらい暖かったり、はたまた昨日は雪が降るくらい寒かったり・・・
いずれにせよコロナウイルスであまり出歩きたくない方、
こちらの本も是非どうぞ!笑

 

国分寺崖線を歩く

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ふと思い立って、プチ冒険

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さて前回恩田川が二手に分かれた場所で悩みに悩んだ地図子でしたが、
恩田川ラストの第3部では、わさび沢川と今井川、どちらを選んだかというと・・・

 

迷ったときは、どちらも選べ。(地図子)

 

という名言がありますように(?)、烏山川のときと同じように、
わさび沢川と今井川どちらも歩いてきました。
どうぞご査収くださいませ、れっつごー!

 

 

 

 

 

 

 

わさび沢川 〜滝の沢源流公園へ〜

 

両方歩いたとは言っても、まずこの地点に差し掛かったときには
日没の時間的に片方しか歩く時間がないことは明白でした。

 

本流っぽい今井川を歩いた方がいいような気もするけど、
元々興味あったのはわさび沢川の滝の沢源流公園だしな〜!と云々言いながら
選んだのは、えいっ!右の流れのわさび沢川です。

 

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わさび沢川は住宅地の間を縫うように流れていきます。
調整池も住宅街の中でひっそりと雨の日に向けて待機しています。

 

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わさび沢川の水面は、お寺の会館妙長寺会館近くまで追えるのですが、
この周りにはよく見るとデッドスペースが。
実際に行ってみると、高架の道路を建設している途中らしく、
エジプトの神殿のような柱がわさび沢川の流路を邪魔していました。

 

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神殿を通り過ぎると水の流れを追うことはできなくなってしまうのですが、
ここには川跡のようなS字の道が綺麗に残されています。
訪れていても、見事にすべての家に階段が付いていて、玄関が2階以上になっています。
まるで川底を歩いているかのような気分。
それにしても毎日階段を上り下りするのは大変。高齢者には尚更でしょう。

 

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S字の道は最終的に二手に分かれて、ここでもどっちを行くか悩み、
直感を信じて、公園に近そうな左の道を歩いていくと・・・

 

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こちらも良い雰囲気の暗渠っぽい道が現れて、ホッとしました。
この先に待っていてくれたのが・・・

 

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恩田川を歩く前にバスの車窓からも気になっていた滝の沢源流公園です。
水源にふさわしく、綺麗な谷戸地形になっています。
崖の端には水が湧き出ていて、まさに源流の名にふさわしい公園でした。

 

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夜暗くなってきてしまったので、名残惜しくも滝の沢源流公園にグッバイ。
そして今井川を同じ日に回るのは無理そう・・・そんなときは・・・

 

 

 

今井川 〜薬師池公園へ〜

 

くるんとワープして別日にまた二手に分かれるポイントにやってきました。
今度は正真正銘本流っぽい今井川を歩きます。

 

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今井川は途中から「なかよし散歩道」という形で流れが保全されています。
この流れは何度もくぐっては現れるを繰り返していました。

 

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近くの林からプクプク湧いているかのよう。

 

今井谷戸といういかにも水が湧きそうな交差点に出てきました。
近くに今井谷戸山王様があるとのことなので行ってみると、
ここはかなり高台の上にあって今井川沿いの窪みをよく眺めることができます。


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山王様からは今井谷戸の全貌がよく見えます。

 

こうして追ってきた今井川ですが、
小さい空き地の脇を流れた後は住宅街の中の水路に分かれてしまいました。

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今井川が行き止まり・・・

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道の反対側では二手の水路に分かれる。


この水路も追えるところまで追ってみたのですが、
この先の谷戸の部分は公園として整備中で途中までしか追えませんでした。
ただ公園全体が谷戸なので、雨が降ると谷戸の水が集中するのでしょう。

 

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今井川を歩くはここまでですが、せっかくなので薬師池公園まで足を伸ばします。
途中の道から北の鶴見川の方を望むと、こちらもなかなかダイナミックな景色!
多摩地域ニュータウンがたくさん造られたとはいえ、
このように地方のような風景も残っているのだなと感じます。

 

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ちなみに今井谷戸が今井川の水源エリアということは、
今井谷戸と薬師池公園の間の尾根が鶴見川と恩田川の分水嶺ということになります。
下の写真だと小径の右に降ると恩田川、左に降ると鶴見川に流れ込むとは・・・
なんという浪漫!

 

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逆から見たこの写真では、左に流れると恩田川、右に流れると鶴見川


最後は薬師池公園に降りていきます。
薬師堂へ向かう急な階段を下り・・・

 

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薬師堂でお参りすると、お薬師様の説明の紙をもらえました。
お薬師様は正しくは「薬師瑠璃光如来」と呼ばれ、東方極楽浄土の如来様だそう。
紙に書いてあったこちらの道歌のウイットが効いてます。

 

極楽は 西にもあれば 東にも
来た(北)道さがせ 皆身(南)にぞある

 

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更に階段を降りて薬師池に到着しました。
薬師池には「薬師池の大蛇」という看板があり、
読んでみると長雨の飢饉の中、道を教えてあげた美女が、
実は大蛇の弁天様だったというストーリー!
これは現在の東京スリバチ学会にも通じるお話!?と笑ってしまいました。
(現代の場合、美女ではなく男性ですが!)

 

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恩田川を歩く、はここまでになります!
第1部では神奈川県の畑だらけの低地の風景を楽しみ、
第2部では東京都の水スポットを巡り、
第3部ではわさび沢川沿いの沢らしい風景と今井川の谷戸の風景を眺めました。
1つの川でこんなに色々な顔を見せてくれるとは三度も四度も美味しい川ですね。

 

皆さんも是非恩田川の色々な顔を歩いて味わってみては?♡♡