皆さんこんばんは、地図子です!
ボストンはすっかり紅葉は落ちて、0度を前後するほど寒くなってきました。
まだ晴れている日も多いのでありがたいですが、雪が降ったらどうなるんだろう・・・
アメリカはちょうど今週木曜日がサンクスギビング!
そういうわけでサンクスギビングの元になった、プリマスという町を紹介します。
なぜかというと、ボストン良いところなのですが・・・何か足りない。
プリマスを訪ねて足りないものに気づきました・・・それはせせらぎだったのです。
いったいどういうことなのか、プリマスの中心街を歩きながら考えましょう。
プリマスはイギリスからのピルグリムを乗せたメイフラワー号が上陸した町です。
当時の船は跡形もなく、1957年にイギリス人が造って寄贈したとのこと。
そして2020年に改装をして、今展示されているのはメイフラワー2号だそうです。
そしてピルグリムが入植して作った町並みを体験できるのがパトゥーセット博物館。
当時のプリマスの中心部の町並みを再現していて、「アメリカの故郷」の風景だそう。
先住民の家もあって、そちらは毛皮を使って断熱がなされています。
一方ピルグリムの家は木造で風通しが良く、寒さで大勢の人が亡くなったそうです。
と、これでほぼプリマスの名所を回ったのではと思われますが、ここからが本題!
メイフラワーと博物館を回るセットチケットは34ドルとなかなかのお値段・・・
なのですが、このチケットにもう1ヶ所ついてくる観光地があります。
メイフラワーは海にあるのですが、そこからその場所まで歩いて向かいます。
イール川という川沿いに歩くのですが、なんだこの風景は!
プリマスの町にどうしてイギリス人が入植できたのか。
実は今のプリマスの中心街はメイフラワー号から5分ほど上がった崖の上にあります。
元々高低差があって、水が豊富な場所に流れ着いたのですね!
川を辿って到着したのが、プリマス・グリスト・ミルという製粉所です!
川好きとしてたまらないのが、水車があるところ!
ちょうど製粉所が高低差の上にあり、その水力を使って水車を回します。
アメリカでも水車とせせらぎに出会えるなんて・・・!
と中に入ったら、ガイドのKimさんが丁寧に色々と教えてくださりました。
説明を聞きながら、水車がとうもろこしを挽くところ、片付けるところまで見学。
Kimさんによると先住民のワンパノアグ族は定住しない民族。
博物館で見た木と毛皮の家に15年サイクルで住み、魚を肥料に過ごしていたそうです。
そこにピルグリムを始めとするヨーロッパ人が移住してきました。
ヨーロッパ人は水車を建てるためにイール川のような川にダムを造ったそうです。
けれども次第に水車を使わなくなって、魚が遡上できない川だけ残りました。
よっていくつかあった水車は取り壊され、ここだけ残ります。
そしてダムに魚道を設けることが義務化になり、今は魚も少しずつ戻りつつあります。
こうやって聞いていると日本の河川の話とすごく似ています。
Kimさんはサンクスギビングの経緯についても教えてくれました。
先住民が冬を越せたヨーロッパ人を祝杯に呼んたという記録が残っているそう。
でもそれがあったのは一度きりで、その後は行われなかったそうです。
その一度きりの記録を後日発見したことで祝日にされて商業化されたとのことでした。
これも日本のクリスマスやハロウィンの話に近いかもしれません。
今回のプリマスでの水辺プチ冒険はここまでになります!
プリマスは海と崖が近く、日本でいう函館みたいな町でした。
この地形を活用することでピルグリムたちが入植でき、アメリカが始まったのです。
一方その過程の中で土地を奪われた先住民のことも忘れてはいけないと思いました。
特にプリマス・グリスト・ミルでは、ぜひ日本との共通点も感じてみてください。
皆さんもサンクスギビングの発祥であるプリマスでプチ冒険してみては?♡♡
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