ふと思い立って、プチ冒険

私は鉄子ではなく、地図子です

地図子、日野用水上堰を歩く

みなさんこんばんは、地図子です。
日野市の用水路も残り2ヶ所になったので、地図子ブログでも紹介したいと思います。
今回回るのは・・・

 

日野用水上堰です!

 

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日野市の用水路クライマックスは、一番メジャーな日野用水を歩きます。
日野用水、大きく上堰と下堰があり、他にも支流がたくさんあります。
今回は上堰を中心に周り、次回下堰を歩こうと思います。

 

日野用水は450年もの歴史があり、日野市の水田に水を供給してきました。
多摩川から取水していて、最後も多摩川に排水されます。
どんな光景が広がっているのか見てみましょう、れっつごー!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日野用水、八王子市を流れる

 

日野用水のスタートは、平堰(A地点)になります。
今の平堰は1962年に完成しましたが、元々ここよりさらに上流から取水していました。
ここはなんと、八王子市平町。隣には八王子水再生センターがあります。
この日の多摩川は、なぜか透き通るような青色でした。

 

堤防から、日野用水が始まるのが見えます。

 

八王子市平町の住宅街を抜けると、ほぼ誰も通らない寂しい坂をのぼります。
と言っても、のぼるのが人間だけで、日野用水は隣の平地を流れます。
あまりに人がいなくて少し日本離れしてます・・・アメリカみたい?

 

 

久保山中央通りに出てくると、人も車も家も増えてきます。
八王子水再生センターの前を流れていきます。

 

 

久保山中央通りの南側の住宅街に入ると、水路幅が広がります。
水草も生えていて、水は綺麗そうです。

 

 

途中で水が溜まっている場所に出てきました。
日野用水は奥に向かって流れていきます。
手前には旧石川堰と、旧谷地川の跡があります・・・後ほど解説します。

 

 

新旭橋(B地点)の隣で面白いことが起きます。
なんと日野用水が現在の谷地川の流路を掛樋で越えていきます。
写真の真ん中の掛樋を覗くと、水が流れているのを見ることができます。

 

 

元々谷地川は蛇行していて、先ほどの旧石川堰と谷地川の旧流路を流れていました。
日野用水は谷地川の流れが緩やかな部分に水を溜め、石川の水門で調整していました。
しかし谷地川が1980年代後半に直線化され、日野用水も掛樋で渡すことになりました。
また、日野用水下堰も現在はこの辺りで分岐しています。

 

 

 

日野駅近くの痕跡を探す

 

日野用水は栄町5丁目交差点で北堀と上堰に分かれます。
上堰沿いを歩いていると、一本奥の道に向島用水以来の水車が・・・!
ここは水車堀公園で、元々は巨大な水車が置かれていたそうです。

 

 

近くにはまだいくつか水田も残っています。このまま残してほしい風景。

 

 

ですが、日野駅が近づくにつれて、日野用水は道路に隠れそうに・・・!
暗渠になる一歩手前です。
JR中央線のところまで出てくると、日野製煉瓦の下を流れていました。

 

 

ちなみにJR中央線日野駅(C地点)には、いくつか地図が置かれています。
一つ目は、「水の郷日野」用水路マップで、日野駅近くの用水路が描かれています。
地図子も今回歩くときに参考にさせていただきました。

 

 

二つ目は、甲州街道日野宿の地図です。
この辺りは宿場町だったので、よく見ると古い蔵も残っています。
こちらは街歩き好きなら一度は読んだことがある、今尾恵介さんのイラストでした。

 

地図子が2月に個展を開く、カフェ&ギャラリー大屋さんもすぐそこです!

 

JR日野駅の東側では少し水路が見えるのですが、その後は暗渠になってしまいます。
八坂神社の裏は、暗渠として流れています。

 

 

Google Mapで「日野用水上堰開渠」とある部分から、水面が復活します!
実はここも1980年頃に暗渠化されたそうですが、2009年に開渠化したそうです。
いつも暗渠が開渠に戻ると嬉しいなと思っていますが、本当にそんな事例があるとは!

 

少し先では、用水路が分岐するのを見ることができます。

 

この後もしばらく住宅と農地の間を流れる日野用水。
用水路沿いに素敵な建物があるなと思ったら、カフェ花豆さんだそうです。

 

 

 

 

日野用水、下流で根川に変身する

 

さて、そんな日野用水ですが、中央道にぶち当たります。
ギリギリ中央道の下を通っていたので、そのままついていきます。

 

 

この辺りではUの字を描いて、また中央道に戻ってきます。
タイパ・コスパとは違う次元で流れるのがこの用水路です。
だって必要な場所に必要な水を届けていたのですから。

中央道が3回越えた後、日野用水は準用河川である根川になります。
用水路というより、都市河川の見た目になりました。
上田用水と合流しつつ、水車公園や北川原公園の横を流れていきます。

 

 

根川は最後、浅川水再生センターの横を流れます。
多摩川と浅川の合流地点にあり、少し交通の便は悪いですが、春は桜が綺麗です。

 

 

こうして根川は多摩川の方に消えていきました。

 



 

今回の日野用水上堰を歩く、はここまでになります!
日野市の用水路の中でも一番知名度が高い日野用水。
水田や名所が残っていたり、暗渠が開渠化されたりと、イベントフルでした。
これからも水の郷日野の顔として、上手く共生していけるようにしたいですね。

 

みなさんも450年の歴史を感じながら、日野用水上堰を歩いてみては?♡♡

 

 

 

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*お知らせ*

 

地図子、2月の個展までZINEイベントにたくさん出店しています。
次回は12/1(日)に東京ビッグサイトで開催される文学フリマ東京39へ!
一風変わった新作もお持ちできそうなので、ぜひお会いしましょう。

 

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↓2025/2/11-16の個展についての詳細はこちらから

chizuchizuko.hatenablog.com