ふと思い立って、プチ冒険

私は鉄子ではなく、地図子です

ブラ地図子 -京都・銀閣寺編-

引き続き京都をぶらぶらします、地図子です。

祇園の次に回るのは、素朴な美しさで有名な銀閣です。

銀閣寺は別名東山慈照寺といい、室町幕府8代将軍の足利義政により創建されました。

3代将軍足利義満により創建された金閣寺と同様に相国寺塔頭寺院だそうですが、

初めて見たときは「こちらさんは銀色ではないのね!?」とビックリしたものです。

 

近江アナに替わり、林田アナが担当なさったこちらの回。

今回もタモリさんの気分になって、銀閣寺と銀閣寺から見える景色周辺を

ぶらぶらしていきたいと思います。

 

 

 

  

銀閣寺、雪景色

 

今回は銀閣寺の参道からスタートです。

前日の夜に雪が降ったのですが、この日は少し晴れていました。

それでも寒いのにも関わらず、アイスクリームを食べる観光客で賑わっています。

 

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入場券を購入して、総門に到着です!

期待通り、前日の雪がいい感じに門の上に乗っていて、

「極寒の中、京都に来た甲斐があった!」とガッツポーズです。


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先に待つ光景を楽しみに、銀閣寺垣を歩きます。

全然日本ではないですが、ハリーポッターの炎のゴブレットで、

最後の関門としてハリーが魔法の迷路でゴブレットを探すシーンを思い出します。


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お待たせしました!

少し雪が積もった銀閣寺のご登場です!

 

入った時には見える角度からは、タモリさんと林田アナがのんびりした、

観音殿の縁側を見ることができます。

こちらの東向きの面が1階の正面だと紹介されていました。


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帰り際に南向きの面を見ると、2階には戸と窓がどちらもあり、こちらが正面です。

1階はお庭を、2階は仏間を中心として造りのため、正面が異なると考えられています。

 

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途中では向月台を見て・・・


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銀沙灘も見て回ります。

ついつい足跡を付けたくなるくらい、美しく整備されています。


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地図子的に気になったのはこちらのお茶の井です。

隣の看板には

井泉は義政公愛用のお茶の井跡で、水質も豊かで、現在もお茶会等の飲料水として使用されている。

と書いてありました。

地図子、神田川を歩く -1/5 井の頭恩賜公園から中野区境まで-お茶の水や、

地図子、善福寺川を歩く -1/2 善福寺公園から荻窪橋まで- の遅野井を思い出します。


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さあ、ここからは東山を登っていきます。

地味にコツコツと登っていくと・・・


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おお〜!

上から見る、雪を被った観音殿。そして右手前に見える国宝の東求堂も素敵です。

そして更に奥を見やると、緑の山がくっきりと見えます。

こちらが足利義政が自分を俗世から切り離すために、

銀閣寺の位置を東山とした理由である、吉田山です。

銀閣寺を思う存分堪能したら、次は吉田山へ!



 

銀閣寺のカーテン、吉田山へ

 

銀閣寺の断層崖から見えた吉田山へ向かうためには、今出川通を歩きます。

途中には、とある水と水の交差点がありました。

 

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歩いている人の手前を左上から右下へ1本、奥を左から右へ1本それぞれ流れています。

 

これは白川琵琶湖疏水の交差点です。

地図子は今出川通を逸れて、疏水に沿って歩いていきます。

逸れたところから疏水も断層に沿うように流れていて、奥の吉田山がよく見えます。

 

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番組の中でタモリさんも気になっていた京都大学の立入禁止看板が現れました。

地図子も少年の非行を助長するつもりはありませんが、入らずに先に進みます。

 

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来たかったのはここ!京大グラウンドです。

疏水が流れている道がグラウンドより高くなっているのですが、

ここが花折断層によってできた高低差になります。

 

番組内では布の切れ目で実験をしていましたが、

花折断層が横にずれて吉田山でエネルギーを溜めたことで、上に隆起したようです。

(難しい名前でいうと、末端膨隆丘!と言うそうです!)

 

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ここで地図子プチ情報タイム

実はここまでの道のりでは、京大グラウンドがある町名の隣の

「北白川東小倉町」をGoogle Mapで検索して歩いていました。

とぼとぼ歩いていると、観光客ばかりの京都で初めて数人の男子大学生とすれ違い、

「京大生だったらこの辺りに住むのだろうな〜」と妄想が広がります。

 

東京に戻って、

「そういえば京都が舞台の小説にはどのくらい地名のことが書かれているのかしら?」

とふと思い立ち、あの有名な、京都を舞台にした青春小説、

森見登美彦さんの「夜は短し歩けよ乙女」を久しぶりに読み直してみました。

 

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

 

 

するとびっくり!

 

私の下宿は北白川の東小倉町にある。廃墟に近い木造アパートで、閑静な住宅街の雰囲気をぶち壊している。どことなく「風雲偏屈城」を思わせる。私の部屋は二階の西端にあり、窓を開けると疏水沿いの並木が手に取るように見える。今はその葉も落ちて、疏水の向こうにあるがらんとした大学グラウンドが見えていた。

 

私(=主人公)は北白川東小倉町、つまり花折断層のすぐ隣に住んでいたのです!

本当に京大生はこの辺りに住むんだなぁと妄想が現実に変わりました。

今後地形散歩をされる方にも、森見登美彦さんの本での予習はオススメです。

 

 

 


最後に今出川通に戻って、吉田山を覗きます。

地図子が立ち寄ったのは、吉田山緑地の北端ですが、

西側には吉田神社が鎮座し、吉田山はその境内という位置付けのようです。

 

鳥居の隣には「マムシに注意」の看板がありました。

熊といい、マムシといい、京都は自然がとても近いですね。


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今回のブラ地図子@銀閣寺はここまでになります。

ラッキーなことに雪をすこし被った銀閣寺を見ることができ、

吉田山によって街中から隔離された静けさを味わうことができ、

断層のおかげで京大生の生態を実感することもできました。

今回のテーマが銀閣寺・・・ということは次回のテーマはあそこになります!

 

皆さんも銀閣寺で静かで素朴な美を楽しんでみては?♡♡