ふと思い立って、プチ冒険

私は鉄子ではなく、地図子です

ブラ地図子 -京都・東山編-

1月もそろそろ終わりですね、地図子です。

1月の鴨川を行く、そしてブラタモリin京都3部作の最後を締めるのは・・・

 

 

 

 

ブラ地図子@東山です。

祇園銀閣寺は東京民にも何となく想像がつきますが、

「東山」ってどの辺りを指すのかしら?と思って検索したところ・・・

 

 

東山区」という区はありますが、こちらは八坂神社、清水寺東福寺まで含み、

今回歩いたところよりは少し南の範囲を指していました。

 

ただ、タイトルに反して、番組では回る場所を「奥東山」と名付けていました。

「奥東山」となると、東山区の北にある、

左京区の南部分(南禅寺〜、岡崎〜辺り)が範囲なのでしょう。

(地図は左京区が思いの外広範囲だったので、南禅寺付近を貼り付けます)

 

銀閣寺に引き続き、京都の東側をぷらぷらしに、れっつごー!

 

 

 

 

 

京都の屏風、大文字山

 

さあ、まずは京都の東山には欠かせない、大文字山を見に行きましょう!

・・・と思っていた日はなんと雪。

 

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遠くの山々は完全にホワイトアウトされています。

旅の最初から出鼻をくじかれたか・・・!と思いましたが、ご安心ください。

前日に鴨川を歩いていたときに、違う場所から大文字山をしっかり捉えていました。

 

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奥に「大」の字が見えますでしょうか?

この大文字山についても、森見登美彦さんのデビュー作『太陽の塔』で、

京都で青春を送る人々からの愛されぶりがよく分かるフレーズがあったので、

クスクス笑いながらご紹介します。

 

「大」に独力で一画を加えて「犬文字焼き」を作ることは京都の学生が必ず一度は夢見ることだが、まさか季節はずれのことの空にまるまる「犬文字」を描くほど、我々は無思慮無分別な人間ではない。「大文字山で火事、銀閣寺を焼く」「挙動不審の二人組を目撃」などと、つまらないことで新聞沙汰にはなりたくない。・・・紳士はつねに防火に余念がない。

 

太陽の塔 (新潮文庫)

太陽の塔 (新潮文庫)

 

 

 

 

この大文字山比叡山は、

熱加工された泥岩であるホルンフェルスという硬い層の下に花崗岩が存在し、

雨風で花崗岩だけ風化して、ホルンフェルスの2ヶ所が鬼の角のように残ったそうです。

ブラタモリではラスクをかじる例を使って、紹介されていました。

「ここまでが京都だ!」と東側を囲む屏風のようですね。

 

 

 

京都の庭園の素、白川

 

大文字山という奥東山の風景の屏風が揃った後、

見に行ったのは京都の庭園の素である白川です。

白川は 地図子、鴨川を行く -2 中流編 上賀茂神社から五条大橋まで- 、

ブラ地図子 -京都・祇園編- 、ブラ地図子 -京都・銀閣寺編-

など様々な場所で見かけましたが、必ずしも川底が白いわけではありませんでした。

放送中に紹介されていた、白川通と白川が交差するスポットが特に白いです。


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この白い砂は先ほどのホルンフェルスの間の花崗岩が風化した真砂であり、

ブラ地図子 -京都・銀閣寺編-でも見た、銀沙灘など多くの庭園で使用されています。

タモリさんと林田アナのように、枯山水づくりにチャレンジしてみたいものです。

 

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京都の動脈、琵琶湖疏水

 

最後に注目するのは、京都の周りを動脈のように流れる、琵琶湖疏水です。

地図子、鴨川を行く -2 中流編 上賀茂神社から五条大橋まで- では鴨川に合流し、

地図子、鴨川を行く -3 下流編 五条大橋から桂川との合流地点まで- では隣を流れ、

ブラ地図子 -京都・銀閣寺編-では京大生の心の拠り所となっていて、

実はこの京都旅行の裏テーマは琵琶湖疏水?と思うくらい神出鬼没でした。

 

まずは観光地として定番の哲学の道琵琶湖疏水を見に行きました。

春は桜が綺麗なはずですが、冬のシンプルな感じもまた素敵です。

 

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琵琶湖疏水沿いの哲学の道は住民・観光客皆さんの憩いの場になっており、

お散歩するのもよし、人力車に乗りながらお兄さんにガイドを受けるのもよしです。


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最後にやってきたのは、琵琶湖疏水の出口である南禅寺前交差点です。

琵琶湖疏水とはその名のとおり、琵琶湖から京都へ水を引いています。

交差点近くには琵琶湖疏水記念館があり、そのHPから情報を拝借すると:

 

京都の偉大な産業遺産である「琵琶湖疏水」は、大津市観音寺から京都市伏見区堀詰町までの全長約20kmの「第1疏水」、全線トンネルで第1疏水の北側を並行する全長約7.4kmの「第2疏水」、京都市左京区の蹴上付近から分岐し北白川に至る全長約3.3kmの「疏水分線」などから構成され、今も現役で活躍している施設です。

 

とのことです。

 

つまり、

地図子、鴨川を行く -2 中流編 上賀茂神社から五条大橋まで- の流れと

地図子、鴨川を行く -3 下流編 五条大橋から桂川との合流地点まで- で見た

鴨川運河は第1疏水であり、

ブラ地図子 -京都・銀閣寺編-哲学の道は疏水分線ということになります。

 

biwakososui-museum.jp

 

タモリさんと林田アナが琵琶湖疏水を眺めたポイントに立つと、

水がかなりの量と勢いで轟々と流れていて、圧倒されます。

 

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近くには蹴上発電所もあり、疏水の力で発電し、

電燈や工場動力として利用していたそうです。

 

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ブラタモリでは疏水の流れを利用した風流な庭園があるとして、

對龍山荘を紹介していましたが、般ピー地図子は入れるわけもなく・・・。


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その代わりに、気になっていた南禅寺をぷらぷらしてきました!

有名な観光地ですが、年末の朝だからか人が少なくてラッキーでした。

立派な中門から入り・・・


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法堂でお参りします。

そしてもう少し先に行くと・・・


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南禅寺の有名な水路閣が現れました!

レンガ調のアーチが素敵ですね。

昔の人はどうやってこのようなアーチを造ったのだろうと考えてしまいます。


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実はインスタグラムで次のブログを教えていただき、

どうやら季節によっては琵琶湖疏水船が出ているようなのです。

冬は開催されていなかったのですが、その代わりこのブログに書かれていた、

水路閣から水路の横を歩いて、最後に蹴上インクラインで出るルートを探します。

 

ameblo.jp

 

水路閣の上に出て、山奥に入りかけると水路閣が見えたのですが、

なんと調査中で横は歩けませんでした!ショック!

年末だから調査しているのかと思ったら、紅葉シーズンも閉まっていたそうです。

これはまたリベンジが必要ですね・・・


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仕方がないので、最後にぐるりと迂回して青龍山安養寺さんから入ります。

ここでもすごい水の流れを見ることができます。


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そしてやっと見ることができました、蹴上インクライン

最近はインスタグラムで人気ですが、蹴上インクラインとは一体何なのか!?

 

蹴上インクラインは高低差が大きい琵琶湖疏水の蹴上船溜から南禅寺船溜まで

船ごとインクライン (incline) 方式の台車に載せて運んでいた名残だそうです。

 

他にはロック形式とリフト形式があるそうで、ロック方式はパナマ運河などにある、

水門と水門の間に船を入れて、水深を上げたり下げたりすることで

高低差が大きいところに船を通行させる方法でした。

リフト方式は、船のエレベーターのようなものだそうです。

 

インクライン方式のこの傾斜が、今も人気なこの景色を生み出しているのですね。


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今回のブラ地図子@東山、そしてこれをもって京都旅行紀は以上になります。

ブラタモリで回っていた祇園銀閣寺・東山は、地図子が歩いた鴨川と関連が深く、

水の流れを通して街の歴史・地形を知ることができました。

次は違う季節に行って、京都の四季を味わいたいものです。

 

そして今回の京都旅行でとても役に立ったのがこちらの本!

新幹線に乗る前に駅の本屋さんで購入したのですが、

知らないと入りづらい京都のレストランに気軽に挑戦してみることができました。

鴨川を行く、そしてブラタモリごっこのお供に是非どうぞ♪

 

 

皆さんも歴史・地形の観点から、京都をもう一度観光してみては?♡♡

 

 

 

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今までの鴨川を行く&ブラ地図子@京都はこちらから:

 

 

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