みなさんこんばんは、地図子です!
先週文学フリマ東京39にご来場いただいた方はありがとうございました。
文学フリマは知り合いも多くて、とても楽しかったです!
ちなみにもし『はてしない井戸ポンプ物語』を買ったはずなのにない!
という方がいたらお送りしますのでお問い合わせください。(数が合いませんでした)
次回は1/11(土)にZINE FARM東京でお会いしましょう!
さて、今月は隔週で地図子ブログをお届けしようと思います。
2025年も隔週か毎月くらいのペースになるかもしれません。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
今回ご紹介するのは、八王子市(と少し日野市)を流れる谷地川です!
前回の日野用水上堰・日野用水下堰のときに、日野用水が越えた川になります。
この川をずっと辿っていくとどこに到着するのでしょう?それではれっつごー!
日野用水とともに
今回は日野用水下堰のときに歩いた、多摩川の河川敷からスタート(A地点)です。
JR中央線から少し上流のサイクリングロードを歩きます。
ここからかろうじて谷地川が多摩川に合流するところが見えます。
実は谷地川、日野市の用水路を歩く前の6月頃に訪れていました。
そのときに多摩川河川敷のすぐ隣に水田があることに感動!
これが日野用水下堰の水を使っている水田とは、このときは気づいていませんでした。
河川敷の後は、しばらく草っ原の横を通る区間があります。
この日は鳥のさえずりしか聞こえず、とてものどかでした。
幹線市道沿いに出て、新旭橋のあたりでは人通りが増えてきました。
ここで谷地川は日野用水の掛樋の下を通っていきます。
もともと日野用水は一部谷地川の旧流路を使って流していました。
しかし、谷地川の水質が悪化したことで分けられ、その後掛樋もつくられています。
今は、谷地川の新旭橋の上流には水路橋があって、コンクリートの箱(樋)の中を流れ、谷地川の上をわたっています。この水路橋が作られたのは昭和55年です。それより前は、谷地川は八王子市を曲がりくねって流れていました。ふだんは、水の量が少なかったので、日野用水に入れて使っていました。しかし、上流に家や工場、道路ができ、水が汚れてきました。さらに、雨がふるとあふれるようになりました。そこで、まっすぐに流れるように作りかえました。(引用:日野用水開削450周年記念誌『日野の用水』)
旧流路と道の駅八王子滝山
谷地川は日野台地の下を流れていきます。
少し遡ると、日野用水の石川堰にぶつかる谷地川の旧流路(B地点)があります。
ここが現在は八王子市と日野市の境界線の一部になっています。
しばらく歩いていくと、JR八高線の線路の下をくぐります。
この辺りは米軍関係の飛行機が多く飛んでいて驚きました。
谷地川は直線化されたため、この辺りは昔の流路の名残が多く残っています。
谷地川緑道、谷地川東児童遊園、谷地川児童遊園など地図を見ていてもわかります。
この辺りにはカワセミも飛んでいました。
青木橋で左岸は通行止めになります。
この後左入橋で、谷地川の新流路と旧流路が合流しています。
お茶卸センター明王茶園さんはちょっとした島の中にある形になりますね。
新流路と旧流路が分岐するところに、道の駅八王子滝山があります。
ここは地元の野菜やフードコートの食事が充実!外には井戸ポンプまで!
滝山といえば滝山城が有名で、今も滝山里山保全地域がある自然豊かな場所です。
しかし、最近はイオンモールの建設が進んでいました・・・
道の駅八王子滝山の少し上流にはさらに小さい島があります。
ちゃんと道が通っていて、人も住んでいます。
八王子市なので、14時のチャイムがユーミンの「守ってあげたい」でした。
滝山橋でも新流路と旧流路が合流しています。
下の写真は川下から見て、左が真っ直ぐな新流路、右がカーブしている旧流路でした。
旧流路はS字になっていて、少し上流では丹木まち公園という暗渠になっています。
この辺りの左岸には滝山城という山城の跡があります。
当時は城からくねくね流れる谷地川が見えたかもしれません。
川沿いには勝手神社が鎮座していました。
水源の里山へ
谷地川ですが、月見橋あたりから緑が鬱蒼としてきます。
右岸に川沿いの小径があるのですが、まるで森の中を歩いているよう。
そして地図子はここでゲリラ豪雨に降られてしまいました。
戸吹町に入ると、谷地川のはじまりが4つほどあります。
今回は上戸吹西の交差点を奥に入った先の2つの支流を見ることにしました。
水が湧くところまで辿りたい・・・ですが、帰りのバスが1時間に1本しかありません。
上流端の看板は発見しましたが、流れ自体はもう少し先まであります。
この辺りはお家がポツポツ建っていました。
地元の方に「どこから来たの?」と聞かれて川を追ってきたと伝えたら驚かれました。
谷地川沿い住みでもこの辺りしか知らないとのことで、面白がっていただきました。
結局2つの水源候補を回っていたら、予定していたバスには間に合いませんでした。
というわけで、たくさん歩いた後、さらに1時間待つことに。
そんな時間と体力を費やしても、水源を知りたい!という好奇心には勝てません。
今回の谷地川を歩くはここまでになります。
水源や近くの里山は自然が多く、昔の景色を彷彿させる川でした。
一方で川自体は直線化されて水害は減ったそうですが、コンクリートは多めです。
人間と自然の共存について考えさせる川でした。
みなさんも谷地川の直線部分と蛇行部分、どちらも追ってみては?♡♡
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*お知らせ*
地図子、2月の個展までZINEイベントにたくさん出店しています。
次回は1/11(土)に東京都立産業貿易センター台東館で開催されるZINE FARM東京へ!
またまた新作を持っていきたいと思っているので、ぜひお会いしましょう。
↓2025/2/11-16の個展についての詳細はこちらから