皆さんこんばんは、地図子です!
少しずつ暖かくなる兆しが見られますが、良い天気でのお散歩のために、
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今週は矢上川を歩くの後半です。
前半では日吉の台地や井田山などを見ながら鶴見川を歩いてきましたが、
後半では一体どんな景色が広がっているのでしょうか?
江川との合流地点(B地点)から水源(C地点)までれっつごー!
梶ヶ谷貨物ターミナル駅をくぐる
元彼と行ったデートスポットのような江川を越えると、
川崎市中原区から川崎市高津区に景色は変わっていき、右岸は蟹ヶ谷になります。
「谷」と付くとおり、ここにも素晴らしいスリバチ地形があり、
矢上川沿いからも地下駐車場が見えるという特異な状態を確認できました。
高津区からは矢上川の両側が台地の中流エリアに入ります。
この辺りの幹線道路である尻手黒川道路はなるべく高低差がないところをと、
この後ずっと矢上川の隣を付かず離れずの距離で通されています。
地図子が乗っていたと書いた井田病院行きのバスも尻手黒川道路を走ります。
そんな尻手黒川道路沿いのホットスポットはズバリ梶ヶ谷貨物ターミナル駅!
ここまでは矢上川沿いに沿って歩けていたのですが、
このターミナル駅がどーんと矢上川の上にあるので、少し迂回します。
どんどん遡っていって、
「水面が一瞬見えた!」と思ったらまた工事区間に入りました。
工事内容を読むと、「矢上川地下調節池」と書いてあるので、
ここにも近くの住民の生活を守る工夫が備わっているのですね。
宮前区の高台から
川沿いに大きな高低差があるのが前半だけだと思ったあなた!
川崎市は西に行けば行くほどゴリゴリのゴツゴツになっていくのです。
尻手黒川道路のトンネルを潜らずに川に沿って歩き、
川崎市宮前区に入った後の見事な高低差スポットを2ヶ所ご紹介。
まずは馬絹神社。この辺りの地名も馬絹となっています。
本殿はコンパクトで可愛らしいですが・・・
矢上川から本殿へ向かう参道は坂と階段だらけです。
木々の奥には矢上川が削った谷を眺めることもできます。
矢上川の川幅は水路のようになりながらも、
宮崎台・宮前平住所の台地の縁に沿って流れていきます。
そして2ヶ所目の高低差スポットは、
東急田園都市線宮前平駅目の前にある、小台八幡神社です。
本殿は宮前平で唯一有名な宮前平源泉湯けむりの庄と同じ高さなので・・・
振り返ると、圧巻の眺め。本殿まで一直線に登るのが大変です。
小台八幡神社は1910年に先ほどの馬絹神社に合祀されたものの、
その後分宮として奉斎されたそうです。
肝心の矢上川はどうなったかというと、
こちら東急田園都市線宮前平駅の駐輪場の下にするりと消えてしまいます!
宮前平駅近くに住んでいても矢上川の存在に気付かないくらい、
駅前が矢上川の流路にとって最大の謎です。
地図を見ると、宮前平駅の西側には2本の流れが見られるのですが、
北側の流れは駐輪場の下にあり、更に古地図でも確認できないので、
こちらは後ほど造られた水路なのではないかと推測。
南側の流れの方を追って水源を目指します。
微かな流れを追え!
ここからは矢上川上流部分の微かなサインを探して進みます。
途中まではまだ水面の隣を歩けたり、歩けなかったり。
そして東名川崎インター近くで流れは地中に潜っていきます。
東名川崎インターは高台を削ったようになっているので、
矢上川は北側の方を迂回して犬蔵交差点辺りを通っていたと推察します。
犬蔵交差点を過ぎて南下すると、暗渠を発見!
どんどん追っていくと・・・
最後は人も歩ける暗渠道になり、車通りがある道にぶつかります。
その奥は少し窪んで・・・
みやまえ美しの森公園に到着しました。
この公園が水源との説があり、確かに池もあるのですが、
道路や謎の窪みのせいでどうさっきまでの流れに繋がっているのかは確認できず。
そしてここはギリギリ宮前区なのですが、駅としてはたまプラーザ駅の方が近く、
横浜市のたまプラーザを彷彿させるような名前が付いているのが面白いところです。
矢上川を歩く、はここまでになります。
初めて全区間神奈川県の川を歩いたので、地元への理解がより深まりました。
東京とは違って日吉の台地、井田山、蟹ヶ谷、馬絹神社、小台八幡神社と
中流から下流にかけてずっと高低差が激しかったのが特徴的でした。
そして帰りにたまプラーザ駅へのこのこ向かっている最中に、
違う女性にも「あの〜リュック開いてますよ」と教えてもらいました。
矢上川沿いの人は川崎市民も横浜市民も優しいです。リュック大丈夫か。
皆さんも矢上川を歩いて、神奈川県の高低差を体感してみては?♡♡