ふと思い立って、プチ冒険

私は鉄子ではなく、地図子です

地図子、宇田川を歩く

お盆休みですね、地図子です。
皆さんは旅行中でしょうか、お家でだらだらしているのでしょうか。
もし都内でだらだらしている方がいたら、
今回は夕暮れのちょっとしたお散歩にオススメなコースをご紹介します。

 

その名も・・・宇田川
渋谷川を歩くシリーズ123を書きましたが、
せっかくなのでその支流である宇田川も歩いてまいりました。

 

渋谷川との合流地点であるA地点から、水源の1つと言われているB地点までは
約3kmの道のりになるので、ちょっとしたお散歩にいい感じです。
渋谷のイメージが強い「宇田川」ですが、奥はどうなっているのか確かめにれっつごー!

 

 

 

 

奥渋谷へ突入

 

スタートは 地図子、渋谷川を歩く -2 暗渠道から渋谷ストリームまで- でも歩いた、
明治通りとJRの線路に挟まれたタイムスリップゾーンになります。
渋谷川のときに書いたように、
渋谷川暗渠の上の駐輪場は7月19日をもって閉鎖されていました。びっくり!
宇田川との合流地点も閉鎖かと思われましたが、こちらはかろうじて残っていました。

 

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線路の下をくぐると、そこは別世界だった・・・
ではなく、西武渋谷のA館とB館の間の道に出てきました。
住所もしっかり渋谷区宇田川町です。


ここを宇田川が流れていたため、A館とB館に地下通路が通せなかった、
というのが暗渠界の定説でしたが、
実は宇田川の更に下の地下3階に業務用の地下通路があるそうです。
川を埋め立てたり、更に下に地下通路を掘ったり・・・渋谷はどこまでも整形されます。


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地図子も頻出するちとせ会館前のY字路を左に逸れていきます。
ここは大好きな「月曜から夜ふかし」がよく街頭インタビューをしていますが、
地図子は一度たりとも遭遇したことがありません。
インタビューされたら「私にはここに川が見えていて、その心の川を追っています」
って答える相当ヤバい系26歳女性なのに・・・


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ここまで来ると、センター街の喧騒が嘘のように人通りが少なくなります。
護岸らしい歩道も残っていて、昔の宇田川がうっすら浮かび上がってきます。
水があった頃を思い浮かべながら一杯できるような居酒屋さんもちらほら。
渋谷系女子としては、葱や平吉さんやSake Funぞっこんさんがいい感じです。


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宇田川町を過ぎて神山町に入ると、しっかりとした遊歩道になっていました。
この辺りは住んでいる方も結構いるようで、浴衣姿の子どもが宇田川上を走ります。
そしてもう1本反対側の通りには・・・


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渋谷区のオアシス、代々木公園がありました。
井の頭通りとの交差点から見ると、上り坂になっているのが分かります。
奥渋谷の醍醐味、代々木公園・代々木上原方面に突入です!


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迷える痕跡探し

 

るんるん気分で代々木公園駅の方面に突っ切っていくと、
あんなに整備されていた宇田川遊歩道は、なんと行き止まり!
これだから暗渠散歩は難しい・・・


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真っ直ぐ歩いていくうちに、どうやら河骨川に入ってしまっていました。
宇田川は井の頭通り時点で1本西を流れていたようです。慌てて引き返します・・・

 

1本西はこの辺りですが、ここには今は微妙な高低差があるんですよね。
宇田川を逆流しながら歩いているので、水目線で見るとちょっとした滝です。
道路が開発されたときにこうなったのか・・・ああ、タイムスリップしたい!


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あ、でも川沿いに建てられたと思われる、ほっそい建物がありました。
このまま遡上していくことにしよう・・・


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途中で「春の小川」の落書きも見つけましたが、ここは河骨川ではないはず。
遊歩道の作り方も落書きもややこしい仕上がりになっています・・・


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宇田川は小田急小田原線の線路の下をくぐります。
ちょうどいいところに歩道橋があったので、地図子は上から。


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すると今度は小田急小田原線の線路に沿って流れていきます。
ここにもほっそいビルが建っていました。その細さ、ドア1個分!
すぐ近くがあの高級住宅街、代々木上原とは思えない細道を行きます。


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おお〜!素晴らしい暗渠道!どんどん行くと・・・


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代々木上原駅前の暗渠公園、西原児童遊園地に出てきました。
歩いている人々はオシャレですが、何とも暗渠らしい雰囲気が味わえます。
分かりやすく宇田川を追えるのはここまでですが、せっかくなのでもう少し続きを。


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水源は・・・ここ?

 

辿れる暗渠道は西原児童遊園地まででしたが、水源はもう少し奥のよう。
代々木上原駅から北西に伸びる道を登っていきます。
そこに川の面影はなく、目玉が飛び出るような豪邸ばかり。般ピー地図子も住んでみたい。

 

代々木ドリームを頭の中で繰り広げながら辿り着いたのは、渋谷区立大山公園です。
大山公園自体は高台の上に野球場があるような造りになっているのですが、
Google Mapで見ても隣に池のようなマークが見えます。

 

この辺りが宇田川の水源の1つのようです。
大山公園の方から覗き込んでみたのですが、池までは見えず・・・残念。

 

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それでもすごい高低差です。なかなか迫力がある水源。
ここから奥渋谷を越え、渋谷川と合流し、恵比寿や麻布を通って海まで行くのですね。


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ここにもちょっとした窪地。
すぐ裏は 地図子、玉川上水を歩く -11 玉川上水公園から山手通りまで- なので、
東京では川や用水が縦横無尽に流れていることをも感じますね。


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今回の宇田川を歩く、はここまでです。
宇田川は奥渋谷を探検するのにとっておきの川だし、色々な川と繋がっていました。
渋谷は本当に川と谷も街なのだということを体験できますね。


普段は川歩きというと多摩地域が多いですが、
都内のあまり知らないところを川や暗渠をきっかけに歩くのは新たな発見になります。

 

皆さんも宇田川沿いで奥渋谷散歩を楽しんでみては?♡♡

 

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過去の渋谷についてはこんな本もどうぞ:

 

幼年 (講談社文芸文庫)

幼年 (講談社文芸文庫)