紅葉が始まってきましたね、地図子です。
今回は砂川用水・柴崎用水と分岐したD地点小川橋から先の、
西武拝島線・多摩都市モノレールE地点玉川上水駅を目指します。
既視感のあるふせこし
さあ、今回も緑が素敵な玉川上水沿いの緑道を歩きます。
水は地面に近い浅い位置を流れています。
しばらく進むと「玉川上水、ふせこし図」の看板があり、
水路には水が全然ない!場所に出てきます。
しかし、こちらは以前地図子ブログでも歩いてお馴染みの残堀川です。
地図子、残堀川を歩く -2/3 昭和記念公園の中から玉川上水まで-
玉川上水は残堀川の下のかなり深い部分を通って、反対岸にまた現れます。
以前は狭山池からの水を玉川上水に流していたのですが、
水質の悪化から、このふせこしを造って多摩川に流すように流路を変更したようです。
以前歩いたところとまた交差するのは、
すべてはこう繋がって世界が上手く回っているんだと実感できるので楽しいですね♪
源五右衛門分水
玉川上水は43km通った先の江戸だけではなく、
途中の多摩地域でも分水によって様々な地域に水を届けていた、ということで、
見影橋交差点で現れるのは源五右衛門分水です。
こちらは珍しく、江戸時代後半に玉川上水を監視していた、
砂川源五右衛門の屋敷内にある水車を回すために引かれていたそうです。
写真でも周りの石垣にカモフラージュしていますが、よく目を凝らすと、
左側に分水の跡を確認することができます。
玉川上水の舟運事情と地形事情
垣間見れるような気分になります。
その1つが巴河岸跡で、明治時代には玉川上水に舟を浮かべて移動していたとか!
玉川上水は明治3年から明治5年の2年間だけ舟運として使われ、
残念ながら水質の悪化を危惧して2年間で終了になったようですが・・・
地図子のその頃の玉川上水を舟に乗って流れてみたかった!と思ったのですが、
その代わりに今の中央線が引かれるきっかけになったそうです。
・・・大人しく中央線に乗ることにします。
巴河岸跡のもう1つ面白いところは、今までずっと直線だった玉川上水が、
ここで急に少し南向きにカーブしてまた直線に戻っています。
これは直線に引くとぶつかってしまう立川断層を迂回している説が濃厚です。
詳しくはこちらのPDFも参考にどうぞ。
歴史的スポットを経て、ようやく西武拝島線・多摩都市モノレール玉川上水駅です!
ここも前来たことがあると思ったら・・・
国分寺崖線を歩くのゴール地点でした!
ここから南側を見つめると、国分寺崖線の微妙な高低差が見えるかも・・・!?
残堀川に引き続き、ここでも玉川上水を眺めた思い出があり、懐かしい気持ちです。
地図子、玉川上水を歩く、巴河岸跡付近でようやく標高100mを切り、
玉川上水駅では標高98mに下りてきました。
徐々に低くなっていくところから、いかに緻密に玉川上水が造られたかが分かります。
次回は玉川上水駅から更に東に進みますが、
すべての川歩き・街歩きにあると嬉しい、あれが登場します・・・!
お楽しみに!
皆さんも玉川上水を舟で行き来できた時代を想像しながら歩いてみては?♡♡
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今までの玉川上水を歩くの記事はこちら: