そろそろ梅雨が明けるのでしょうか、地図子です。
曇りは曇りでどんよりするのですが、晴れると暑くてへばってしまいますね・・・
そんなときは冷房が効いた室内で、『地図ラー』を読むのもオススメ!
こちらからどうぞ!
今回引き続き歩くのは、地形マニアだけでなく、
若者や観光客にもとても縁が深い川、渋谷川です。
前回は水源付近の天龍寺、新宿御苑、国立競技場辺りをどんどん歩いてきましたが、
今回は地図子が一番好きなD地点→E地点の暗渠区間に入ります。
渋谷川のことは知らなくても、
東京に来たことがあればこの区間は絶対歩いたことがあるはず!
「ここが渋谷川なのか〜!」のプチ冒険をお楽しみください。れっつごー!
あれ!?噂の表参道だよ!
前回は国立競技場・千駄ヶ谷の雰囲気を帯びた外苑西通りで、
「本当にこんなところに渋谷川が流れていたのかな?」と疑問に思ったものですが、
D地点付近でちょっと路地に入ると、暗渠らしさが出てきました。
あっという間に渋谷川ラブリンスにはまってしまいます。
この道路も左側は高くなっていて護岸らしいし、
右側も無駄に広いスペースが取られているな〜と観察しながらどんどん進みます。
正しい川跡を辿っていると、交差点でふと驚くようなものが現れます。
なんと「原宿橋」の欄干がオシャレショップに紛れて残っていました!
ということはこの辺りはそろそろ原宿・・・?
デザインフェスタギャラリー原宿の裏の雰囲気ある道を抜けると・・・
あれあれ?見覚えがある場所に出てきました。
階段を上がると・・・
なんと、表参道のラルフローレンの隣に出てきました。
すぐ近くには表参道ヒルズがあります。
こんなハイソなところに川が流れていたのは今では信じがたいですが、
表参道ヒルズも元々は同潤会の青山アパートメントだったので、
今より住宅街な雰囲気が漂っていたのかもしれません。
歩道橋を渡って表参道の反対側に出ると、
ここでは「参道橋」の文字が入った欄干がお出迎えしてくれます。
まだまだ暗渠道、続きますよ!
あれ!?噂のキャットストリートだよ!
参道橋を越えると、いよいよかの有名な・・・キャットストリートです!
メイン通りは今や水の流れではなく、若者の流れでいっぱいですが・・・
すぐお隣のこの道なんかは、気持ち舗装が荒くて水が流れそうなイメージです。
この辺りの渋谷川はかつては隠田川という呼ばれていて、
今でも目を凝らすとところどころその名残を見つけることができます。
「隠田まちづくりルール」や・・・
「隠田商店会」まで!
近くには渋谷川が削った崖上に立つ、隠田神社も静かに鎮座しています。
キャットストリート自体、猫が多いので地元の高校生がそう呼び始めたとか。
今では人が多くて暗渠の割にはあまり猫は見かけませんが、
代わりに期間限定でこんな猫を発見できたりします。(アクセサリーほしいな・・・)
舗装もゆるく、遠目で見ると水のように見える区間を通っていくと・・・
この暗渠公園に出てきました。
地図子的にはここは若者の中で一番有名な暗渠だと思っています。
なぜならファッション誌では必ずと言っていいほど1枚はここで撮られているのです。
タモリさんとまだ縁がない地図子も、ここで実際のモデルさんを見たことはあります。
ファッション誌を読んでいる全若者に告ぐ!ここは暗渠です!
暗渠公園を抜けるとようやく明治通り、そして渋谷の街が見えてきます。
暗渠らしさはだいぶ薄まってきました・・・
あれ!?渋谷駅のすぐ隣のタイムワープスポットだよ!
さあ明治通りへ突入!
その直前では向かって左側に巨大な建物、渋谷キャストが現れます。
隣のピンクドラゴンのイメージが強く、以前何が建っていたか思い出せないのですが、
どうやら宮下町アパートだったそうです。
今はレストランの他にシェアオフィスやシェアハウスが入っています。
交差点を渡ると目の前には開発中の宮下公園が現れます。
ずっと開発するする詐欺をされていましたが、
遂にこの古い「宮下公園」の文字ともお別れのときが来た模様。過渡期です。
宮下公園の目の前の遊歩道近くには、何やら怪しい階段が・・・
これはもしや・・・
渋谷川の暗渠がここに微かに残っていました!
駐輪場として意外と多くの人が利用していますが、
周りの建物はことごとく川に背を向けて建っています。
そして暗渠で立ち入ることができる場所ラストから見上げた、渋谷ストリーム。
最近では渋谷の谷各所からこの渋谷ストリームを見上げることができて、
時代の流れを感じます。
・・・と思っていたのですが!
なんと線路横の渋谷川の暗渠ラスト、7/19を最後に立入禁止になってしまいました!
宮下公園の開発に合わせて、この遊歩道も綺麗にされてしまうようです。
日々変わりゆく渋谷、恐るべし。
自転車がまだ大量に残っていましたので、心当たりがある方は取りに行きましょう。
お隣ののんべえ横丁はかろうじて生き残っていましたが、
こちらにまで開発の手が及んでしまうのでしょうか・・・?
渋谷川の暗渠パートはここまでになります。
どうでしょうか?意外と皆さんが歩いたことがある場所も実は川だったのでは?
想像力を働かせると欄干や少し盛り上がった道など川の名残が見えてきますね。
時代とともに移ろってきた渋谷ですが、今もまた変化の時期を迎えています。
こんな渋谷川を見ることができるのも今のうちかもしれません。
皆さんもお馴染みの渋谷・表参道エリアを、渋谷川という眼鏡を通して歩いてみては?♡♡
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
渋谷川の暗渠部分についてのオススメ本はやはりこちら!バイブルです♪
渋谷ストリーム開発前夜のブログ記事も必見です。
下水幹線がまさか2回もお引越ししていたとは・・・!