ふと思い立って、プチ冒険

私は鉄子ではなく、地図子です

地図子、渋谷川を歩く -1 新宿御苑から暗渠道まで-

3連休楽しまれていますでしょうか、地図子です。
皆さん、リトルプレス『地図ラー』はお手に取っていただけましたか?
まだの方は、地図ラーさんのネットショップへぱたぱた飛んでいきましょう!

 

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さて、ここ最近まちなみ冒険家・地図子は路線を改め、
港区女子のススメ渋谷系女子の非日常新宿副都心女子の辺境旅と、
隠し切れないインスタ女子感いっぱいでゴホゴホッ記事を書いておりましたが、
皆さん読んでいただけましたでしょうか?

 

この記事が何の布石だったかというと、
この3つの区を流れる、とある川について書くためでございました。
それが・・・渋谷川です。

 

 

 

え?渋谷に川なんか流れていたっけ?
おそらく渋谷川と聞いて一番思い出しやすいのは、
最近の再開発でちょっと臭いと有名な渋谷ストリームの流れではないでしょうか。

 

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実はこの渋谷川、かなり若者の生活に近い川とも言えます。
なぜならば渋谷ストリームより上流は、THE渋谷な場所を隠れて流れており、
その水源は今や海外からの観光客にも人気な新宿御苑なのです。

 

また、この先の流れを追っていくと恵比寿・麻布・芝などのオシャレタウンを通り、
最後は納涼船で大人気の竹芝までずっと繋がっているのです!

 

そんなわけで、今回は水源である新宿御苑付近(地点A〜C)を巡り、
その少し先で暗渠道を探しながら(D地点辺り)歩こうと思います。
都会の川でのプチ冒険へ、れっつごー!

 

 

 

 

 

新宿御苑でピクニックをすると、渋谷川を見ている?

 

渋谷川源流のスタートは新宿御苑です。
・・・と言いたいのですが、どうやら調べていると、
新宿御苑新宿駅の間の天龍寺(A地点)というところが元々の水源だったようです。
こんなに新宿駅に近いのに、初めて存在に気が付きました。

 

訪れてみると、新宿御苑との間の墓地には高低差を確認できませんでしたが、
お寺そのものが窪地に建てられているようで、池が見えました。
暗渠を辿るのはとても難しい・・・

 

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気を取り直して、新宿御苑に潜入します。
通常は入場料が500円ですが、地図子が調査した日は無料でした。ラッキー!
新宿門から入り、右に進んでいくと人は全然いなくて、まるで森の中。

 

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地図とにらめっこしながらよく目を凝らすと、あった!
新宿御苑の北西側に細い流れを発見しました。
昔の渋谷川はこんな草だらけの場所が多かったのかなと想像するとたまりません。


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すぐ隣には水が溜まって小さな池もできていました。
カメものんびり日向ぼっこしていて、和やかな雰囲気です。


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そのまま水の流れに沿っていくと、新宿御苑といえばお馴染みの池に辿り着きます。
こちらが北西から南東に向かって上の池、中の池、下の池(B地点)です。
池のほとりでピクニックしている人たちには、
「みんなが見ているのは渋谷川だよ!」と教えてあげたくなります。


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THE新宿な景色が楽しめるので、観光客にも人気。

 


 

あの玉川上水渋谷川とグル?

 

上の池、中の池、下の池だけでも十分渋谷川らしさは味わえるのですが、
この新宿御苑、なんともう1つ池が存在します。
それが公園の北東にある、こちらの玉藻池。


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玉藻池は3つの自然の池とは異なり、新宿御苑が信州高遠藩内藤家の中屋敷だった頃、
庭園の一部として人工的に造られた池だそうです。
そしてどのようにして水を引いていたかというと、
なんと以前歩いたあの玉川上水の余水を活用していたとのことです。

 

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気になりすぎて入ってみたくなってしまう。(注:ダメです)

 

玉川上水余水吐は新宿御苑内藤町の民家の間に残っているのを見ることができます。
こんなところに一度住んで、毎日玉川上水余水吐が望める生活をしてみたいものです・・・
次回新宿御苑を訪れた際にはそんな妄想までお楽しみください。
(注:覗き込みすぎて不審者に間違われないようにしましょう)

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国立競技場で渋谷川のせせらぎを感じながらオリンピック観戦?

 

新宿御苑の中の流れは、下の池が最後細くなり、
フランスから輸入された日本最古の擬木橋をくぐって奥に消えていきます。

 

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水の流れに沿って大京町の交差点にある門(C地点)から新宿御苑を出たいのですが、
こちらは普段は封鎖されているため、千駄ヶ谷門から迂回して反対側に出ます。


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新宿御苑南交差点と下の池の間の道を覗くと、
少し蛇行しているし歩道が広い部分もあって暗渠道らしさが表れています。


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今度は新宿御苑南交差点を渡り、JR中央線総武線の線路との間の、
どんつきの小道に入ります。
渋谷川はどうやらこの線路の下の通り抜けていくようです。
どんつきは小さい公園になっていて、近くの工事現場のおじさまたちと、
新宿御苑が動物園だった頃の名残のような遊具たちの縁の場となっています。


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この後は暗渠らしい道を探すのは困難なので、都営大江戸線国立競技場駅を越え、
外苑西通りを南下していくことになります。

 

すぐ隣は来年のオリンピックに向けて工事が進む国立競技場!
競技場の敷地内で渋谷区の境界線が新宿区に少し食い込んでいるので、
食い込んでいる渋谷区の部分が元々の渋谷川の流れだったのではと予想されます。


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この辺りに川が流れていたなんて全然想像できない・・・と思っていたら、
なんと交差点の名前が「観音橋」!
実物の橋は見当たりませんが、渋谷川の痕跡を地名から発見することができました。

 

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外苑西通り沿いを歩いている分には全然川らしさは見つかりませんが、
そろそろ大通りを離れて西に折れてもいい頃。
右手に小道が現れる度に、暗渠らしいかどうかを確認していると・・・?あ!


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と、Google MapのD地点近辺で今回の渋谷川を歩くは終了になります。
この後は渋谷川は一体どんな姿を見せてくれるのでしょうか?
暗渠パートも開渠パートも楽しみです!

 

皆さんも新宿御苑や国立競技場を水目線で歩いてみては?♡♡

 

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新宿御苑渋谷川玉川上水の関係性についてはこちらの本もどうぞ:

 

新宿の迷宮を歩く: 300年の歴史探検 (平凡社新書)

新宿の迷宮を歩く: 300年の歴史探検 (平凡社新書)