ふと思い立って、プチ冒険

私は鉄子ではなく、地図子です

地図子、大横川を歩く

4月になりましたね、地図子です!
改めてキチジン、久しぶりのイベントだったので楽しかったな〜♪
キチジンで販売していた『井戸ポンプにまつわるエトセトラ』がついに・・・

 

井戸ポンプにまつわるエトセトラ

井戸ポンプにまつわるエトセトラ

 

 

Kindle版になりました!!
ZINE作りは毎回改善していて、今回はレイアウトが見やすくなっていると思います。
Kindle版はスマホでもアプリをダウンロードすると見れるので、カラーで見たい方はアプリでもお試しください。(アカウントも連動できます)
印刷版はBASEで販売しているので、こちらも併せてどうぞ♪

 

chizuchizuko.thebase.in

 

 

さて、今回は4月ということで、桜シリーズです♪
桜といえば多摩川桜百景を撮りに行くくらい多摩川が好きな地図子ですが、今年はせっかくなので行ったことがない川に挑戦してみよう!
思い出したのは2019年の夏、神田川クルーズで聞いた・・・
「春は大横川の桜が綺麗なのでそちらもぜひ〜!」という一言!

 

ということで今回は東京東部の大横川を歩きます。
大横川は厳密には水源と河口がある自然の川ではなく、人工的な運河です。
大横川の歴史については、大横川親水公園にあった看板から引用します。

 

大横川の歴史は、明暦3年(1657年)の江戸最大の火災といわれる大火から始まりました。江戸幕府は、復興の際、火除地等の確保のため、家屋の転移を測り、河川を掘り開き橋を架け、土地の整備を行いました。このとき掘られた河川の一つが大横川で、本所地域を南北に貫通しており、近年まで舟運、材木の貯留など産業経済の発展に貢献してきました。しかし、道路・鉄道の整備や経済環境の変化によって、かつての機能は失われ、昭和56年(1981年)から大横川の埋め立てが進められました。その後、緑と清流を復活させ、豊かな自然を楽しめる憩いの空間づくりを基本に公園整備を行い、平成5年(1993年)に完成しました。横川という名前の由来は、江戸城に対して横の方向に流れていることからきています。その後、昭和40年(1965年)施行の河川法により水系を一にしていた大島川とつなげて、大横川と呼ばれるようになりました。

 

江戸時代の明暦の大火のときに掘られて、昭和のときに埋め立てられかけたものの、平成に入ってから親水公園などの整備が進んだようですね。
どんな川なのか、本当に桜は綺麗なのか、プチ冒険へれっつごー!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大横川親水公園でスカイツリーを見ながら散歩する

 

さて、早速大横川を歩くのスタート地点にやってきました。
その場所とはなんと・・・!

 

 

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東京スカイツリー(A地点)です!
大横川は東京スカイツリーの足元で北十間川と繋がっていました。
そもそも多摩川民の地図子はスカイツリーを見るだけでも大はしゃぎです。

 

東京スカイツリー側は大横川親水公園として整備され、今は人工的な流れです。
水が流れていた頃を記念してか、大滑り台付きの船のオブジェも!
子どもたちが楽しそうに遊んでいますが、意外とおっさん率も高めなのが墨田区です。

 

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Google Mapのルートでは上手く反映されていないのですが、基本的に大横川では親水公園内や川沿いの遊歩道(片岸だけの場合もある)を歩くことができます。
親水公園内の法恩寺橋下では、嵩上げされて地面より高い場所を水が流れていました。

 

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大横川親水公園は総武線の高架下の少し先(B地点)まで続きます。
総武線といえば、近くに河津桜が綺麗な旧中川も流れていますね。

 

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ここでやっと「水の流れが見えるようになってきた!」と思いきや工事中です。
橋から水の流れを眺めると、左から手前に流れてきているように見えます。
ただ区分上は左か右にかけてが堅川、奥から手前が大横川となっていて別の水路です。

 

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ついに来たる!大横川桜ゾーン

 

大横川親水公園にはちらほら桜が咲いていましたが、すごいと言えるほどでは・・・
と思っていましたがお待たせしました。
柳橋から南が念願の大横川桜ゾーンになります。

 

 

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水路になっても基本的にはどちらかの岸は遊歩道になっていて歩けます。
(ただし菊川橋の南西側は8月まで通り抜けできないようでした)
面白かったのは、この辺りはなぜか橋から公園を経由しないと遊歩道に入れません。
他の川を歩いている地図子だと、少しじれったい感じがあります。

 

江東区を東西に貫く小名木川との交差点に出てきました。
地元のご夫婦がお散歩されていて、おばあさまが「遠くに行かなくても桜が見れるわね〜」と楽しそうでほっこりしました。

 

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小名木川との交差点にある、立派な一本桜。

 

次に仙台堀川との交差点があるのですが、ここを越えると桜が少なくなります。
西側には広い木場公園があります。

 

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横十間川と交わるところでは、パイプから謎の水が出ていました。
ここは木場ポンプ所雨水放流吐口脱臭塔のようです。

 

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この辺りは両岸がすっかり緑で桜は植っていないのか〜とがっかり。
と思いきやここは河津桜の桜並木のようなので、2-3月に来ないとですね!
時期によって色々な自然を楽しめるのは魅力的です。

 

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木場駅1番出口の辺りで大横川は西にカーブします。
近くには徳川綱吉の母、桂昌院が崇敬した弁財天を祀る洲崎神社(C地点)があって、こちらも桜が綺麗です。
運河の反対岸には洲崎川緑道も残っていますね。

 

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桜、横から見るか?下から見るか?

 

さあ、最終カーブを経て、大横川を歩くもラストスパートです。
平久川との交差点を過ぎ、東富橋(D地点)から桜が復活してきます。

 

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大横川の橋の1つ、石島橋からは大勢の人が桜を眺めていました。
石島橋自体とてもかわいらしく、松ぼっくりを意識したモチーフになっています。
遊覧船が行き交っていて、楽しそう・・・

 

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そして大横川を歩くはこの先の越中島連絡橋(E地点)で終了になります!
越中島連絡橋はヤマタネさんの工場用の橋ですが、一般人も渡ることはできます。
ここから見える大島川水門(あれ?)で大横川は隅田川に合流します。

 

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これで大横川を歩くは終了・・・かと思われましたが!
そもそも大横川を歩くことにしたのは、神田川クルーズがきっかけです。
石島橋から見た遊覧船に地図子も乗れるのでは・・・?

 

と思っていたら門前仲町駅からすぐ近くの黒船橋船場を発見してしまいました。
20分後に遊覧船が出るらしいので、これはもう乗るしかありません。
大横川を流れる、もれっつごー!

 

galleon.jp

 

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というわけで先ほどの大島川水門を今度は下から見上げます。
昭和40年(昭和48年?とガイドさんは言っていた気がした)に水系を整理したときに大島川は大横川に名前が変わったそうですが、水門にはそのまま残っているとのことで謎が解けました。
また、隣のヤマタネさんの工場はその前は陸軍の練兵場だったそうです。

大島川水門をくぐって、隅田川に出てきました!
川幅が広くて船が桃太郎の桃のように揺れます。(桃に乗ったことないけど)
石川島にもちらほら桜が咲いているのを水上から見ることができます。

 

 

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大横川に戻ってきて、桜並木を下から楽しみます。
江東区の大横川沿いには275本も桜が植えられているようです。
どうしてこんなに桜が多いのか聞きそびれたのですが、江東区が植えているものがほとんどのものの、個人で植えているものもあるそうです。

 

石島橋近くの桜も下から見るともふもふで、勢いがすごい!
奥には料亭があったそうですが、2020年に閉店して現在工事中とのこと・・・残念。

 

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途中には大横川の水を吸い上げて綺麗にして、古石場川親水公園に流す仕組みも!
牡丹を栽培していたので、牡丹町という地名が残っているそうです。

 

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東京でもクルーズで水上から桜を眺めることができるのは素晴らしいですよね♪

 

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そしてこの日ビックリしたのが、大横川クルーズのガイドさん!
神田川クルーズ「春は大横川の桜が綺麗なのでそちらもぜひ〜!」とおっしゃっていた張本人の吉田さんにガイドしていただいていました!
神田川も大横川も、毎回面白い裏情報を話してくださるのでとても楽しいです。
吉田さんの名ガイドを聴きたい方は、クルーズ船へどうぞ♪

 

 

 

ここまでで大横川を歩く&大横川を流れる(!)は終了です。
初めての春の運河さんぽでしたが、桜を横からも下からも見れて大満足。
普段のルートから少し外れた場所に行ってみるのもいいものですね。

 

皆さんも是非大横川を歩いて、桜クルーズにも乗ってみては?♡♡