皆さん、10連休のゴールデンウィーク、いかがお過ごしでしょうか。
今週のお題「特大ゴールデンウィークSP」
ということで、地図子は何をしていたかというと・・・
47都道府県制覇を達成するのに残っていたのが
青森県、秋田県、岩手県、宮崎県だったので、
関東から走り出して、そのまま東北を車で一周していました。
1日約300km、合計2000km超走って全然休みになっていません。ただのストイック。
そんな中から定番のブラ地図子で最初にご紹介するのは、弘前です。
3月末から多摩川桜百景でたくさん桜を回ってきましたが、
東北ではゴールデンウィークが桜の見頃なので、1ヶ月間も花見ができてしまいました。
実際に歩いてみて感じたこと、それは、
弘前の街はとても大事に弘前城を守ってきた
ということです。
そんな地元愛が垣間見れる弘前、いったいどんな場所なのでしょうか?
れっつごー!
夢の城、弘前城
さあ、弘前城へ行くぞ!と意気込んでいましたが、
ゴールデンウィークの弘前城は人もいっぱい、車もいっぱい。
お昼時に行くと駐車場がいっぱいだったので、少し離れた場所に停めて歩きます。
歩いている途中で岩木山に遭遇!
富士山よりシャープな雰囲気の岩木山、まるで弘前城を守るお父さんみたいです。
ようやく弘前城に到着です。
まず目に飛び込んできたのは、桜の花筏です。
こんなに桜の花びらがお堀を埋め尽くしている景色は初めて見ました。
このことから感じたのは、次の2つのことです。
桜の数がすごい
いや、何当たり前のことを言っているんだ、と思うかもしれませんが、
実際歴史的建造物で、「ここもっと桜が咲いていたら華やかなのにな〜」
と自分だったらもっと桜を植えたくなることがよくあります。(地図子だけ?)
弘前城には城全体を通して2600本が植えられているそう。
まさに桜ファンの夢を叶えてくれるような桜づくしのお城です。
お堀が綺麗に保存されている
花筏を見るために、桜以外にもう1つ重要なのはお堀です。
地図子は追手門から入ったのですが、そこから天守へ向かう間には、
外濠、中濠、内濠と3度も花筏を見ることができます。
その他に西濠も残されているよう。
水が入ったお堀が三重も四重も残されているのは、珍しいのではないでしょうか。
関東民の地図子はなんとなく江戸城を懐かしんでしまいました。
タモリさんと近江アナも押すのを手伝った、念入りに修復中の城壁を越えて、
ついに天守へ到着しました!
隣に建てられた小さい展望台からでもすぐ同じ目線になってしまうくらい、
すごくこじんまりした感じです。
この天守、元々は城壁の上に造られていましたが、城壁の修復が必要になったので、
2015年に曳家でこの位置まで持ってきたそうです。最近の話ですね。
修復が終わったら元の位置に戻されるのでしょうか。そのときも見てみないと。
藩にお金がなく、節約せざるをえなかったので、裏側は質素な造りです。
そして注目すべきは人の数。
こじんまりした造りなので、桜祭りの混雑がここで裏目に出るという。
天守に入るための行列が全然引きません・・・泣く泣く中に入るのは諦めました。
元の場所に戻ったら(?)再チャレンジですね!
弘前民の知恵
さて、ブラタモリの放送では、サムライが作った宝6つが挙げられていました。
その中の1つ「江戸時代の町名」については今回回らなかったのですが、
お城の中に他の4つをまとめて感じることができる場所があります。
それは追手門ではなく、東内門の近くにある・・・(やはり人がすごい)
1882年に植えられた、日本一古いソメイヨシノです。
ちょうど満開という、ゴールデンウィークの観光客に喜びを与える存在です。
よく見ると、一般的なソメイヨシノより横に広がって枝がついているように見えます。
それもそのはず、武士の宝「弘前城」の中の「日本一古いソメイヨシノ」は、
「ハサミ」を使って青森の名物「りんご」と同じ、
芯止めという真ん中の幹を切ってしまう剪定方法が適用されています。
このことによりりんごは日光に当たりやすくなり、
農家の人もりんごが取りやすくなって一石二鳥です。
桜1本1本についてまで、弘前城はよく守られていました。
城を徹底的に守る
最後は弘前城の外から、弘前城が守られているところを見てみたいと思います。
弘前城から南西に歩いて行くと、地図で見ても少し変わったこんな道があります。
クランク型の道、枡形です。
お城に容易に入れないように曲がっているのですが、現在も車は通りずらそう。
その先には6つ目の武士の宝、禅林街の「絶景の杉並木」が広がっていました。
元々は桜並木でしたが、花見客がうるさくて和尚さんが桜を切ってしまったという
人間らしいエピソードがありましたが、ちらほら桜も残っています。
そして禅林街といえば、こんな地図も見どころです。
ここにはお城を守るため、33の禅宗のお寺が集められました。
杉並木でも地図でも、こんなに多くのお寺を見ることができるのは圧巻です。
一番奥に潜む、津軽家の菩提寺の長勝寺。
境内は派手な感じではなく、灰色の紅葉が地面と同化しかけていて、
まるで時が止まったような場所でした。
そして長勝寺の隣は長勝寺構といって、弘前の街が一望できる高台になっています。
なんとここ、弘前城築城のもう1つの候補地だったそうです。
地図子が藩主だったら、こっちに建てて眺めを独り占めしますね。
こちらは弘前城とは打って変わってほとんど人がおらず、穴場でした。
今回のブラ地図子@弘前はここまでになります。
弘前城は、外は岩木山や禅林街に見守られ、
中は武士の技術を使って天守やお堀、桜1本1本まで大事に守られていました。
その努力の積み重ねがあって、現在東北一の桜の観光名所となっているのでしょう。
これからも東北を盛り上げる街であってほしいですね。