秋は紅葉を見に行ってしまいますが、冬は読書が捗りますね、地図子です。
このブログを書き、地図活動に没頭するようになってから好きなものが増えてしまい、
今までの人生で一番本を読むのが楽しい時期に突入しています。
今回は地図子の本棚パート3ということで、
もし地図子ブログを読み、「地図・地形・街歩き、気になっちゃったかも?///」
と思われた方にオススメの本5選を紹介したいと思います。
「地図や地形ってマニアックなんじゃないの?」と思われた方もご心配なく。
下の目次からはスタンダードな本だけではなく、
本当に気になっているのか確かめたい、あるいは自由に地図を楽しみたい、
そんな方のための本も揃っています!
それでは地図沼・本沼へれっつごー!
- 本当に街歩きが気になっているか確かめたい
- 地図・地形・街歩きのバイブルから始めたい
- タモリさんがよく言っている「暗渠」を歩いてみたい
- マニアックにならず、純粋に地図を楽しみたい
- 実は地図子が好きなので応援したい
本当に街歩きが気になっているか確かめたい
まずは
「地図子ブログを読んではいるけど、自宅と職場・学校がある街以外は
あまり行ったことないな〜街歩きって本当に面白いのかな?」
というあなたに、ライトな読書のオススメです。
ライトな読書といえば・・・漫画!
吉祥寺だけが住みたい街ですか? 1-6巻 新品セット (クーポン「BOOKSET」入力で+3%ポイント)
- 作者: マキヒロチ
- 出版社/メーカー: 講談社
- メディア: セット買い
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この『吉祥寺だけが住みたい街ですか?』は吉祥寺の双子の不動産屋さんが、
色々な人生の岐路に立っている女性のお客さんに、吉祥寺を勧める・・・
のかと思いきや、色々な魅力的な街を勧めていくストーリーです。
2016年秋クールでは、大島美幸さんと安藤なつさんでドラマも作られています。
この漫画を読むと感じるのは、やはり東京には色々な街があるのだな!ということ。
吉祥寺を始め、よく聞くのは恵比寿、豊洲、武蔵小杉・・・
でも1人で住むにはもっと静かな街もあれば、特定のカラーがついた街もあるし、
そもそもよく聞く街についても、「本当にその街のこと知ってる?」
と新しい発見を与えてくれます。
団地特集、図書館特集、映画館特集もあり、マニアな人が読んでも面白い。
そして双子の不動産屋さんのリフォーム体験談もあるので、
引っ越しだけでなく、リフォームを考えている人にも特にオススメです。
現在では1〜6巻まであるので、読み進めていく中で、
「この街実際に歩いてみたいかも・・・!」と思い始めたら、
次以降のバイブルたちをどうぞ。
地図・地形・街歩きのバイブルから始めたい
次は
「地図・地形・街歩きには興味があるかも!でも何を読めばいいか分からない!」
とお思いのそこのあなた。あなたには地図界のバイブルをお届けします。
皆川典久さんの『「スリバチ」地形散歩』シリーズです。
(多摩武蔵野バージョンは真貝康之さんと共著です)
このシリーズがバイブルたる由縁は次のことに集約されると思います。
①「スリバチ」が多種多様かつ身近な地形をカバーしている
→「スリバチ」は街中にある、小さな窪み、小さな谷を指しています。
そのため、「スリバチ」を探していると坂、階段、川、池など色々登場します。
どの地形から始めても、歩いているうちに他の地形にも興味が湧く仕掛けです。
②イベントに参加して仲間を増やしやすい
→地図子もこのブログを書くようになってから知ったのですが、
現在このスリバチ学会は約10の地域に渡って存在しています。
そしてそれぞれが参加者を都度募って緩く街歩きのイベントを開催しているのです。
Facebookであれば、東京スリバチ学会 - ホーム | Facebook にイイネ!を押すと、
色々なイベントの案内が流れてくるので、都合がいい日に申し込めばOK。
「知らない人と歩くのは不安・・・」と思われるかもしれませんが、
参加してる皆さん自由な雰囲気で、急に質問してもたくさん答えてくださりますよ!
ポイントなのは、まずは自分が知っている地域の「スリバチ」本を読むことです。
東京に住んだことがないのに、上の東京の「スリバチ」本を読むと、
土地勘がなくイメージを描きづらくなってしまいます。MOTTANAI!
現在、東京以外では大阪と京都から同系統の本が出ています。
関西の方はこちらから始めた方が面白いと思います。
大阪は大阪高低差学会の新之介さんの本が2冊:
1月にお世話になった京都については、ブラタモリにも出演なさっていた、
まいまい京都の梅林秀行さんの本が2冊:
タモリさん気分を味わいながら読み進める中で、タモリさんもよく口にする、
「暗渠」が何か気になり始めたら、次の本をどうぞ。
タモリさんがよく言っている「暗渠」を歩いてみたい
ブラタモリ中にタモリさんが急に「これは暗渠ですね」と目を光らせるとき、
「どうやったらこれが暗渠だって分かるの??知りたい!」
と思われた方も多いのではないのでしょうか。
「そもそも暗渠って何?」と思われる方もいらっしゃるかも。
そんなあなたにオススメなのが、こちらの暗渠な1冊です。
暗渠とは地中に埋められた川や水路で、このブログでも、
この暗渠を1人で辿るのは慣れないとかなり難しい・・・!
そんな中、地図子のオススメポイントはずばり:
この本は冒頭で暗渠の見つけ方について解説してくれる、ということです。
他の本でも「暗渠ってこんなに色々なところにあるんだ〜」と思うのですが、
『地形を楽しむ東京「暗渠」散歩』を読めば、
自分もお散歩しながら探偵タモリさんの気分を味わうことができます。
地図子もこの本のおかげで少しずつ見分けがつくようになってきました。
(実際は更に奥深い部分もあるのですが、それは実際に教えていただきましょう)
後はやはり本田創さん始め、暗渠マニアの皆さんが織りなす、
毛細血管のような暗渠地図が本当に素晴らしいです。
水もなく、痕跡も見つけにくい中、支流までバッチリ書かれているのが感動的です。
ここまで読まれて、
「知識もいいけど、感覚的な私でも地図を楽しめるかしら?」
とお思いの方もいらっしゃたら、是非次へ。
マニアックにならず、純粋に地図を楽しみたい
どの分野でもそうですが、単純に面白がって上記のような本を読み進めて
新しい知識を得ようとしていると、残念なことに、
「こんなことも知らないの〜!」「◯×△□(以下永遠と説明)」みたいに、
知識を自己顕示欲のために利用する人に遭遇する機会が増えます。
そうなると自分が正しいことをやっていないように思えたり、
単純に面倒臭かったりで、更に踏み込むことを躊躇する人も多いのではと察します。
そんな目に遭っている人にも、自己顕示欲を晴らそうとしている人にも、
一度立ち止まって読んでほしいのがこちらの本です。
『地図趣味。』は地図本のピカソだと思っています。アートですね。
最初は偏愛地図コレクションから始まり、
好きすぎて著者が地図を作り始めるところまでは知識の積み重ねなのですが・・・
その後に来る、「食べられる地形、身につける地図」がツボすぎます。
裏には圧倒的な知識量ももちろんあると思うのですが、それ以上に、
著者の方が本当に地図が好きで、すべてが地図に見えるんだろうな、
という地図への情熱・エネルギーが読む人の心を動かしていると思います。
地図そのものを好きでいいんだと再確認することができる本です。
ちなみに杉浦さんは、2番目のスリバチ本の表紙の地図を描いていらっしゃるそうで、
杉浦さんの地図が本棚に置いてあると思わず見惚れてしまいます。
そんなこんなで地図本について濃ゆい時間を過ごしたところで、
最後のオススメはもちろん・・・
実は地図子が好きなので応援したい
ここは地図子ブログですし、最後はやっぱりこの本ですよね???
本ブログを書いております、地図子作の『国分寺崖線を歩く』でございます⭐︎
この『国分寺崖線を歩く』は:
1. 多摩川の古墳
2. 岡本の邸宅
3. 成城の緑地
4. 惑いの三鷹市・調布市
5. 深大寺の湧水
6. 野川とはけの道
7. 地形×歴史の宝庫・国分寺
8. 国分寺市と国立市のせめぎ合い
9. 真の富士見坂
10. 国分寺崖線のはじまり
の10章から成り立っているので、特に近くに住まれている方は読んでほしいです!
国分寺崖線について検索すると、各市・区の情報を読むことはできるのですが、
これらをすべて通して書いている電子書籍は他にないと思います。
地図子ブログはいつもそうですが、すべて通して歩くことの醍醐味は、
「すべて忘れて夢中で歩くことができて、世界と一体化する」
「馴染みがある場所と初めて歩く場所が不思議と繋がり、HOMEが広がる」
ということだと思います。
悩みごとがあるときは、是非この本を片手にひたすら歩いてみてほしいです。
このブログのバナー下にあるBOOKSHOPからは印刷したZINE版を購入できます。
残り10冊ほどですが、ご希望の方にはサインも入れさせていただきます。
KINDLEからは歩くときに持ちやすい、電子書籍版をゲットできます。
電子書籍の作り方を知りたい!という方はこちらの記事も参考になさってください。
「地図・地形・街歩き、気になるかも?」って思ったら読む本5選は以上になります!
地図も地形も街歩きも本来自由に楽しめば堅苦しいものではないので、
皆さんが普段街中を歩いていて感じるちょっとした違和感を解消してもらったり、
皆さんが歩いていて楽しくなるような「HOME」が増えるととても嬉しいです。
皆さんも地図本を読んで、タモリさん気分を味わってみては?♡♡