浜松町は空にも海にも繋がっている。
学生のときに課外学習のために、調査班4-5人で、
浜松町からモノレールに乗った。
車内の真ん中の椅子に座り、海を越え、
白く大きな鉄の塊がふわりと風に乗る瞬間を飽きずに見つめていた。
仲間のうちの1人は、大きくなったら自分も空を飛ぶ、と言った。
それからしばらくして、浜松町から船にも乗った。
遠く先の街、橋、工場、きりんがキラキラと光る中、
友達が好きな人との今後の希望と不安に思いを馳せた。
髪を風になびかせながら。
人は空と海を前にすると、夢を語りたくなるらしい。
浜松町はいつも少し優しく、少しほろ苦い。