ふと思い立って、プチ冒険

私は鉄子ではなく、地図子です

地図子、矢上川を歩く -1 鶴見川との合流地点から江川との合流地点まで-

皆さんこんばんは、地図子です。
あの楽しかった個展から半月ほど経ちまして、
個展で販売していた「ふと思い立って、プチ冒険」の電子書籍が発売になりました!

 

ふと思い立って、プチ冒険

ふと思い立って、プチ冒険

 

 

もちろん紙媒体でのZINEもネットショップにて販売しているので、
こちらも是非覗いてみてください♪
(ブログのヘッダー↑やサイドバー→からも飛べます!)

 

chizuchizuko.thebase.in

 

 


前回で鶴見川の水源まで歩き着きましたが、今回からは
地図子、鶴見川を歩く -1 河口から大綱橋まで- に出てくる鶴見川の支流、
矢上川約7kmを辿ります!

 

個人的な話になりますが、
矢上川といえば地図子が住んだことがある川崎市の2つの街を繋ぐ川です。
もはや多摩川の女ではなく矢上川の女なのに、今まで歩いたことなかったとは!

前半では少し寄り道しつつ、鶴見川との合流地点(A地点)から
江川との合流地点(B地点)まで歩きます。
川崎市民必見!可愛い矢上川を探しにれっつごー!

 

 

 

 

 

 

 

日吉のあの大学の秘密

 

今回どこから矢上川と鶴見川の合流地点に向かおうか迷いましたが、
地図子、鶴見川を歩く -2 大綱橋から鴨池橋まで- で綱島の「島」を探検したので、
今回はそのお隣の日吉駅からスタートすることにしました。

 

日吉は鶴見川多摩川の河口近くの低地の中でぼこっと岬のように盛り上がっていて、
その高みを活かして東急電鉄による街づくりが行われてきました。
東急東横線目黒線日吉駅を降りて、矢上川側の東口に向かうと・・・

  

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そこにあるのは、慶應義塾大学日吉キャンパスです。
改めて地形的に見ると、奥に進むにつれて上り坂になっていますね。

 

キャンパスを通って、台地の北側の藤山記念館前にやってきました。
手前にある緑が慶應義塾大学矢上キャンパスで、その間の谷には家が密集。
奥には武蔵小杉のタワマン摩天楼がよく見えます。


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更に奥に進むと、いわゆる塾高と呼ばれている慶應義塾高等学校
慶應義塾大学付属の男子校があり、その両脇には深い階段があります。
そこを下っていくと・・・


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日吉キャンパスの東端の谷を利用して、テニスコートが作られていました。
周りは運動部の部活棟だらけ・・・初めて来た・・・
青春に汗を流す慶應生の巣のような谷です。

 

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テニスコートの隣には「ひよ池」という小さい池があり、
鶴見川流域の保全活動なども行われているそうです。

 

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最後に新幹線が下を通る切り通しを越えていくと・・・


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最後に階段を降りて、日吉の山から降りてくることになります。
山の隣は普通の民家で、振り返ってもまさか大学があるようには見えません。
大学のキャンパスは色々な地形を活かして造られているのだなと実感しました。
日吉キャンパスには昔の防空壕も存在しているようなので、いつか見てみたいです。

 

ここからは低地を南下して、いざ鶴見川との合流地点へ!

 

 

 

鶴見川デルタからスタート

 

さて、ようやくGoogle MapのA地点までやってきました。
ここが矢上川と鶴見川の合流地点、地図子称する鶴見川デルタです。
川と川にはさまれたこの地には団地もありますが、
綱島ポンプ場や矢上川公園、日吉自動車学校など低地らしい使い方です。

 

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早速最後の矢上川橋とその奥に見える武蔵小杉のタワマンに向かって歩き始めます。


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しばらくの間、矢上川が川崎市横浜市の境界線になります。
川崎市側の左岸には加瀬ふれあい広場が見えますが、
ここも隠れた川崎市上下水道局の建物です。

 

加瀬といえば、矢上川から加瀬山こと夢ヶ崎の「島」も見えます。
昔の人が歩いたら、「日吉の山と加瀬山に挟まれて風光明美なり」とか詠むのかしら。現代の矢上川だと、もれなく武蔵小杉と新川崎のタワマンが付いてきます。

 

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矢上川は慶應義塾大学矢上キャンパスの山沿いに曲がって流れます。
曲がった先には、川崎市を通る渋川との合流地点である矢上川デルタが登場。
渋川は元住吉に住んでいた頃に綺麗な桜並木を眺めた記憶があります。

 

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そして数百メートル先には、東海道新幹線常連だと分かる、
東京駅を出発した新幹線が初めてトンネルをくぐる区間があります。
冒頭で歩いた矢上キャンパス、そして日吉キャンパスの下を通っていくのですね。

 

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川崎市横浜市の境界線は、東急東横線目黒線が矢上川を越える辺りから、
その境目がどんどん入り乱れてくるようになります。
懐かしい川崎の香りがします・・・!

 

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井田山はどこへ?

 

東急東横線目黒線の線路を越えると、両側が川崎市井田山ゾーンへ。
右岸の高台に建つ井田病院が、井田山周辺の目印です。

 

この井田山の辺りは矢上川沿いの低地に、
地図子、鶴見川を歩く -2 大綱橋から鴨池橋まで- の低地のような
井田杉山町、井田三舞町、井田中ノ町と「町」が付く地名が付けられました。
そして高台の方に井田という地名が付けられています。
井田山の名残は中原区市民健康の森など限られた公園にしか残されていませんが、
40-50年前は遊び放題で防空壕なんかもあったそうです。

 

この辺りで散歩中の女性が地図子に「あの・・・」と声をかけてくれました。
話を聞くと、地図子はリュックが半開きのまま歩いているとのこと!(よくあります)
そのことを優しく指摘してくれるくらい、地図子のホーム川崎市はナイスな場所です。

 

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井田山の名残。

 

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中心奥に見えるのが井田病院。井田のシンボルです。


ゴールのB地点近くにも矢上川デルタを発見。
少し遡ってみると・・・

 

 

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江川との合流地点でした。ここは江川せせらぎ遊歩道という散歩道になっています。
思わず「おおお!」と声をあげてしまいました。

 

川崎市民の地図子は一時期井田病院前行きの川崎市バスに乗っていたことがあり、
バス停が江川の近くにあったので、待ち時間に矢上川を見に来たことがあったのです。
気持ちを例えると、元彼と来たデートスポットに思いがけず辿り着いた気分!
知っている場所を再訪したり読んだりするのってどうしてこんなに楽しいんでしょう。
人間って気付かない間に「三つ子の魂百まで」なことをやっているものです。

 

 

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今回の矢上川を歩く、はここまでになります。
前半は日吉の台地や井田山沿いを散策することができました。
後半は川崎市の中の高津区、宮前区を越えて、最後は一体どこまで・・・?

 

皆さんも矢上川を歩いて、台地と低地の境目を感じてみては?♡♡