2018年、遂に桜が咲き始めましたね、地図子です!
今年は例年より早いですが、なるべくゆっくり咲いて、
晴天×満開×休日の日を楽しめると嬉しいです♪
今回歩くのは、野川です!
遂にこのブログで初めて、多摩川水系の川に足を踏み入れます。
今回どうして野川を歩こうと思ったのか。
それはタモリさんが田園調布にロケでいらしていたという話を聞いて、
地図子はタモリさんが国分寺崖線を歩いていらっしゃるのだと思ったんですね。
リアルタイムでは散歩をご一緒できないけど、
と思ったら、その下には何と川が流れていることを発見してしまいました。
しかも最近マイブームの東京の名湧水57選てんこ盛り、桜もてんこ盛り・・・!
これは野川が地図子を呼んでいるとしか思えません。
ただ、野川を歩くその前に、野川より更に北にも存在する国分寺崖線も歩こう!
と思い立ったのです。
でも専門家でもない地図子が1人で国分寺崖線を辿れるのでしょうか・・・?
ご安心ください!
今回は一般人でも辿れるように国分寺崖線の跡を紹介していきたいと思います♪
ちょっと道草も食べながら、こんなルートでれっつごー!
野川&国分寺崖線を歩くの当日。
電車に乗るギリギリまでどこをスタート地点にするか迷ったのですが、
国分寺崖線の始まりが綺麗に目で確認できない可能性が高かったので、
こちらでスタートすることにしました、JR中央線の西国分寺駅です!
西国分寺駅の近くには、早速地図子的な見所がありました!
水が溜まりそうな段差を下って行くと・・・
東京の名湧水57選のうちの1つである、姿見の池です♪
東山道武蔵野路や鎌倉上道の宿場町であった恋ヶ窪の遊女たちが、
自分の姿を映していたことでこのような名前が付いているそうです。
すぐ後ろをJR中央線が走るところも素敵です。
姿見の池には恋ヶ窪用水が流れ込んでいました。
うーん、昔の姿が気になりますね。
姿見の池を味わってから南下すると、いよいよ国分寺崖線の境に出てきます。
ここからは「THE★国分寺崖線」な風景を北上しながらお伝えします!
武蔵国分寺公園・武蔵国分寺跡
まずは西国分寺駅から国分寺崖線のキワにある、武蔵国分寺公園を目指します。
公園の横の道を南下していくと、坂道が現れるのですが、
下る前に公園の中に入っていくと、いきなり国分寺の本堂の横に出てきます。
通常のお参りルートではないですが、薬師堂を見てから階段を下る・・・
そして下る・・・
隣の坂道も下れる・・・
というふうに下っていくと、あっという間に国分寺崖線を下りた低地に到着します。
低地には国分寺駅や西国分寺駅の名前の由来になっている武蔵国分寺跡があります。
ここから見る国分寺崖線がとても美しいです。
木がもさもさしているのでどこが崖線かすぐに分かりますね。
国分寺の立地的にも、北の面が崖線で守られていて戦略的です。
国分寺崖線の直下には、この旅2つ目の東京の名湧水57選である、
お鷹の道・真姿の池湧水群が佇んでいます。
こちらの池にはおとぎ話のような不思議な背景がありますね。
実際にお鷹の道・真姿の池湧水群はこの上なく澄んでいて、
すぐ後ろには国分寺崖線の台地に上る階段もあり、
崖線から湧水が滲み出ていることをしみじみと実感できる場所になっています。
黒鐘公園〜武蔵台公園
武蔵国分寺跡は歴史的建造物が平安京の広さで残っているから崖線を確認できたけど、
この後住宅街を通って行って、本当に地形を確認できるの?
と不安に思っていましたが杞憂でした。なぜなら・・・
でーん!
黒鐘公園というところに出てきたのですが、崖線を活かして遊具が配置されています。
この滑り台すごい楽しそう・・・ここで幼少期を過ごしたかった。
5歳児を横目に、無邪気な25歳児が崖線のてっぺんを取ります!!
大人気なくてっぺんを取ったはいいものの、
地図上だと低地に下りて崖線を追うように表示されているのですが、
そのまま台地上の獣道に逸れて進めるのか・・・?行き止まるのか・・・?
一か八かで獣道をどんどん進んでいくと、獣道は意外にも行き止まりにならず、
最後にこんな素敵な階段がありました。
ここを下りるといつの間にか黒鐘公園ではなく、武蔵台公園に入っていました。
この獣道は武蔵台公園のランニングコースらしいですが、
どう考えてもランナーより地図子に需要があると思います。
たまらん坂
武蔵台公園から新府中街道に出てきましたが、ここから住宅街!どうなる!?
とまた心配したのですが、ここで地図をよく見ると・・・
新府中街道の西側では、45°に走る道と90°に走る道がくっきり分かれています!!
この不自然な街割りに沿って国分寺市と国立市の境界線も引かれていますね。
そう、これは自然の国分寺崖線と、人工の国立の街計画がせめぎ合っているのです。
かなり勾配がある白明坂を上って辿り着く、
新府中街道と多喜窪通りを直角として45°に走る道は崖線のキワにあたり、
美しい富士山を眺めることができる絶景スポットです。
大田区東雪谷のときみたいに、この辺りに住みたい・・・高そうですけど・・・
多喜窪通りに出てくると、この辺りにはたまらん坂がありました。
一橋大学の学生が「たまらん、たまらん」とバテながら坂を上ったという噂です。
確かにすごい勾配なのですが、地図子は下るだけ♪
ここからは台地の上ギリギリを通る45°の道は存在しないので、
低地の国立市側にある道をカクカクと直角に歩いて進みます。
直角の角は必ず盛り上がっていて、国分寺崖線があることを象徴しています。
こんなにU字で迂回して隣の駅まで歩く人も珍しいのではないでしょうか・・・
学生に混ざってご飯を食べたい気もしましたが、頑張って進みます。
はけ通り樹林地
ここからJR中央線の北側に出てきました。
国立駅近辺は一橋大学がある南側についてはイメージが湧きますが、
北側には一体何があるんでしょう・・・?
北側では斜めの道歩きを復活し、とても地形的に怪しい場所に辿り着きました。
その名もはけ通り樹林地です。
あまり馴染み深くないかもしれませんが、
「はけ」は「まま」などと一緒で、崖地形、丘陵、山地の片岸を指す用語です。
実際にはけ通り樹林地は、国分寺崖線に階段が付いていて、
台地上に小さなスペースがある場所でした。
そのまま斜めの道をぼーっと歩いていると、いきなり目を疑うような景色が!
建物がないちょうど真っ正面に富士山が美しく見えるのです。
これこそ現代まで続く真の「富士見坂」!
国分寺崖線を歩いているからこそ、見つけることができたお宝です。
先には平兵衞樹林地もあり、台地の上には井戸が置いてありました。
子どもたちが崖線に植えられた林の中で元気に走り回ります。
砂川九番〜川越道緑地
どんどん高低差が縮まっていきます。
あれ!?これはそろそろ肉眼では国分寺崖線が追えなくなってくるのか??
砂川九番の交差点に出ました。
崖線を完全に見失っております。
砂川九番交差点や、多摩モノレールの砂川七番駅のように砂川○番となっているのは、
立川市の前身である砂川村の年貢徴収の単位によるそうです。
どうにかしてもう少し高低差を発見しました。
こまめに坂の有無を確認しながら進んでいくと・・・
川越道緑地に出てきました。2月はどちらかというと茶地です。
緑地では、旧小林家住宅という1852年に造られた立派なお屋敷を
無料で拝観することができます。
江戸時代の間取りをチェックしたい方にオススメです。
国分寺崖線の高低差もどんどん狭まっていきます。
この辺りは保護樹林地が多く、土の坂があると、より台地らしさを堪能できます。
高い地面がある!と思ったら玉川上水で、だいぶ紛らわしくなってきました。
道を歩きながら、交差点ごとに高低差があるかどうか念入りに確認していきます。
まだある・・・
まだある・・・
まだ・・・
あ…いや、はい、分からなくなった〜!!
多摩モノレールが頭上を通る道は舗装されすぎていて、
さすがに高低差を確認できなくなりました。
地図子が辿れる国分寺崖線はここまでです。
武蔵村山市緑が丘らへんが始まりとする説もあるそうですが、
どうやって確認するんでしょう・・・教えてアルムのおじいさん。
最後は玉川上水を歩きたそうな目で眺めて、
以上が国分寺崖線の始まりを歩く回になります!
一般人地図子が住宅地の森の中で国分寺崖線を特定できるのか不安だったのですが、
意外とはっきり高低差や地名が残っていたので楽しく歩くことができました。
特に国分寺市と国立市の道路のせめぎ合いには自然の強さを感じました!
国分寺崖線の始まりを歩くにあたって、
今回は事前にid:miwa3kさんの記事と3Dカシミールを参考にさせていただきました。
ありがとうございました。
皆さんも地図上の不自然な街割りを見つけて国分寺崖線を追ってみては?♡♡
★おまけ★
地図子が訪れた「東京の名湧水57選」をGoogle Map上でも公開しています。
次はどこに行こうかな〜??
赤:未踏 黄色:散歩済み 青:散歩済み&ブログで紹介済み