ふと思い立って、プチ冒険

私は鉄子ではなく、地図子です

地図子、蛇崩川を歩く -1 目黒川合流地点から環状七号線まで-

寒い日が続きますね、地図子です。

先週は遂に雪が降りましたが、さほど積もりはしませんでしたね。

寒いと外を散歩する気持ちを奮い立たすのが大変です・・・

 

そんな中、好奇心が優って歩くことにしたのが、

地図子、目黒川を歩く -2 行人坂下から起点まで- で気になってしまった、

目黒川水系暗渠3大兄妹の蛇崩川です。

 

3大兄妹の中でも、蛇崩川の名前が圧倒的に怖いですよね。蛇が崩れるって。

以前歩いた 地図子、残堀川を歩く -3/3 玉川上水から狭山池公園まで-

に通じる川の荒さがありそうです。

 

現在蛇崩川はほとんど水が見えない暗渠なのですが、暗渠歩きではいつも、

水の流れを見失わずにすべて歩き切ることができるか心配になります。

今回は無事目黒川合流地点から水源と推測される地点まで歩き切ることができました。

 

前半では合流地点(A地点)から環状七号線(E地点)まで、

後半では環状七号線(E地点)から水源(H地点)までをお届けしたいと思います。

さあ、れっつごー!

 

 

 

 

 

住宅街で蛇行を探る

 

今回の蛇崩川を歩くのスタート地点は、キラキラピーポーが集まる、

東急東横線東京メトロ日比谷線中目黒駅のすぐ横です。

中目黒の谷に吸い込まれるのは人だけでなく、

蛇崩川からの水もここで目黒川に合流しています。

 

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蛇崩川の水を見ることができるのは、なんとここだけ!

あの黒いカーテンをめくって、先を覗いてみたくなってしまいます。

それにしてもこんなに人や建物がひしめき合う中目黒で、

蛇崩川の痕跡を辿っていくことができるのでしょうか・・・


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蛇崩川はホームのすぐ隣を並行するように流れていきます。

開始して10分も経たないうちに訳分からない場所に消えていくのではないか・・・

ヒヤヒヤ・・・


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お!!

地図子、呑川を歩く -1/2 水源から開渠地点まで- のときに見たような、

橋の名前が付いた駐輪場を発見することができました!

これは明らかに暗渠サインですね。

問題はこの駐輪場を通り抜けできるかどうかです。


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通り抜けることはできたのですが、東急東横線の線路で行き止まったので、

トンネルをくぐると・・・無事に広い歩道に出てきました。

何とかこのまま暗渠散歩を続けられそうです。


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3Dカシミールで地形を確認すると、この辺りは高低差が激しいエリアになっています。

目黒区立上四児童遊園では、高低差を活かした遊具が置いてあり、

かなり急な滑り台を2歳くらいの子が勇気を出して滑っていました。

小さい頃の地図子だったら、ビビりで絶対無理です・・・

ここには蛇崩川の暴れん坊具合が書かれた、名前の由来についての看板があります。

 

この緑道は蛇崩川の上に作られています。蛇崩川は、世田谷区弦巻付近に源を発し、中目黒駅付近で目黒川に合流しています。かつてはたいへんな暴れ川で谷も深く、古老の話によると、烏森神社あたりでは千尋の谷のようだった、とあります。このあたり一帯の旧地名でもあった「蛇崩」の名は、川が蛇のようにうねって流れていたから、とか、両岸を深く浸触しそこに土砂が崩れていたから、との説があります。昭和48年に完成した暗渠化工事で、この川は散歩道に生まれ変わりました。

 

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看板に書かれていた「烏森神社」について調べたところ、現存していました。

東急東横線を越えてすぐのY字路の右の道を進むと、烏森稲荷神社が残っています。

ここも鳥居から神社、そしてその裏の住宅地までは段差になっていて、

蛇崩川がこの辺りをうねって流れ、土砂を削っていた風景を思い描くことができます。

 

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少し先には蛇崩橋や、川から少し離れた場所に蛇崩交差点が残っていて、

下流が蛇崩川の名前の由来であり、今もその歴史を伝え残していることが分かります。


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地形を活かした景色を楽しむ

 

C地点の駒繋公園までやってきました。

駒繁公園も高低差を利用した遊具が設けられていて、 国分寺崖線を歩く

地図子、野川&国分寺崖線を歩く -1/5 野川の水源から国分寺崖線の始まりまで-

で紹介している黒鐘公園のように楽しそうです。


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駒繁公園の隣には似たような名前の駒繋神社があるのですが、

ここが地形・暗渠好きにはたまりません!

まず、地図で見たときに川の流れがボコッとしているのが素敵で妖しい・・・

 

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駒繋神社の入り口、どーん!

こんな立派な橋が架かっているのに・・・水が流れていない・・・(興奮)

駒繋神社の入り口は蛇崩川に面しているのですが、

暗渠になってしまったせいで橋が正統派なトマソンになってしまいました。

 

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駒繋神社の公式サイトの由緒ページには次のようなことが描かれています。

文化十二年(1815年)に記された世田谷紀行の中には「こは、下馬牽澤村に有りて いと古き世の奥つ城(神霊の鎮まるところ)と見ゆ。堀をめぐらしし中に、丘を高うつきなしたるは、奈良の朝よりあなたのつくりざまになんありける。」とあり、神社の下を流れる蛇崩川が、堀をめぐらしたように見え、その中に突き出た神社の姿は、奈良の世より古い時代の趣があったという当時の様子も知る事が出来、東京の中でも名社の一つであったことがよくわかります。

 

確かに蛇崩川が半周蛇行するほどの台地なので、

当時ここを訪れたらお堀付きのお城の主の気分になれたのではないかと思います。


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駒繋神社を過ぎるとしばらく人工的な真っ直ぐな川跡が続きます。

一部工事しているところもあったので、ここは迂回します。


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蛇崩川緑道は全体を通してよく整備されていたので、

綺麗な案内図を参考にしながらまだまだ歩けそうだと希望が湧きました。


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首都高と環七を越える

 

マンションが揃いに揃って背を向けている真っ直ぐな緑道を突き進んだ先には・・・


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まずは首都高速道路3号渋谷線を越えます。

高速道路の陰にはなりますが、ひっそりと緑が残っているところが愛らしいです。

 

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蛇崩川は緑道だけでなく、公園も豊富です。

今回は地形的には平らですが、面白い遊具がたくさんある世田谷丸山公園を抜けます。


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ポケモンGOを開いていると、ここには「昔からある鳥居」のジムがあります。

何の鳥居かは分からなかったのですが、空き地になっている中ぽつんと立っており、

どういう背景の持ち主なのか気になります。


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前半の最後は、蛇崩川が環状七号線を越える地点です。

ここには駒留陸橋があり、地図子はたまに環状七号線をバスで行くときに通ります。

この先を歩いていくと神田川石神井川ともぶつかると思うとワクワクです。

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今回の蛇崩川を歩く、はここまでになります。

蛇崩川はほぼ完全に暗渠化されていますが、

よく見ると暴れん坊だった頃の地形が残り、神社や公園として活かされていました。

次回は蛇崩川の水源まで無事辿り着けるのか・・・?検証を続けます。

 

皆さんもオシャレタウン中目黒から暗渠を歩いてみては?♡♡

 

 

 

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chizuchizuko.thebase.in