ふと思い立って、プチ冒険

私は鉄子ではなく、地図子です

ブラ地図子 -京都御所編-

皆さんこんにちは、地図子です。
台風19号の影響は大丈夫でしょうか。
このブログはすごくPV数が上がり、災害が多いこのご時世、
川や地形についての知識があることがとても大切だと身に染みました。
普段から地形の特徴を理解して生活したいものです。

そんな地図子は当初この3連休に京都で用事がある!京都観光できる!
とワクワクしていたのですが、土曜日には新幹線が終日運休することが決まり、
思い切って金曜日の夕方に移動したことで無事京都に辿り着くことができました。

 

ただ金曜日に取れたホテルと土曜日に取れたホテルが違うので、
空き時間である午前中は台風の様子を見ながらブラ地図子!
電車は動いており、お店もちらほらやっていたので、
風が強くなるまでと自分に課してうろちょろしてみました。
そんな今回のテーマは・・・

 

京都御所です!

 

・・・と言いつつももはや台風直前の京都をお楽しみくださいませ。
それではれっつごー!

 

 

 

 

 

左京を守った出町桝形商店街

 

ブラタモリでは今の京都御所大内裏の北東寄りに建てられていることについて、
西側の右京には天井川があり、地盤が不安定だったことが挙げられていました。
でも東側の左京には鴨川があるのでは?とのことで、
去年の年末ぶりに鴨川近辺をぷらぷらします。

 

 

出町柳駅から高野川・鴨川を渡り右岸に辿り着くと、いい雰囲気の商店街が。
雨がかなり写り込んでいるのはご愛敬。

 

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商店街に入るとアーケードがあるので一安心。
お店は台風というより朝早かったのでまだオープンしていないところもちらほら。
この商店街をよーく見ると、奥の方が少し上がっているような・・・?
こちらが左京を守ってくれた鴨川の河岸段丘のようですが、
マニアでないと結構感じにくい高低差です・・・
これで左京を守れるのだから、ちょっとした高低差で水の被害が変わるのですね。

 

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このまま左京を西向きに進んで、京都御所を目指します。

 

 

 

さすがに京都御所&宮廷文化を継ぐ冷泉家

 

今回のテーマは京都御所・・・
なのに京都御所に入れるのか!?という疑問がふつふつと湧き上がってきました。

 

あ、空いてる!

 

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今出川御門を通って、京都御所に入るというミッションは達成。
人が少ないので、鷺さんも優雅にお散歩を楽しんでいました。

ただしここでのミッションは京都御所に入るということだけでなく、
ブラタモリ賀茂川から引かれたと紹介されていた御所用水を探すことなのですが、
こちらはうろちょろしても全然場所が分からず・・・雨も強くなるばかり。


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今出川御門のすぐ外には同志社大学のキャンパスが構えていたのですが、
その横には立派な門!外壁!な冷泉家住宅が構えています。

 

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天皇が京都から東京に移ったときに多くの公家も一緒に移ったそうですが、
この冷泉家は京都に残り、現在も宮廷文化を伝えているそうです。
中はどんな豪邸なのだろうか・・・想像するだけでもドキドキしてしまいますね。

 

 

 

味わい深すぎる相国寺

 

さて御所用水の位置がイマイチよく分からず、雨も強くなり、
どうしようかとトボトボ歩いていると・・・

 


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目の前に現れたのは相国寺

 

 

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そしてなんと
『特別拝観 秋期開山堂』との文字が!

 

相国寺 <特別拝観> ・法堂 ・方丈 ・秋期 開山堂
秋期 九月二十五日〜十二月十五日
拝観時間 午前十時〜午後四時


開山堂はブラタモリでも特別な許可をもらって入っていたとのことで、
まさかの般ピー地図子も入れちゃう!?とびっくり!
しかもこの天気でも公開しているとのことで、これは入るしかありません。
特別拝観は入場料800円で開山堂だけでなく、全部で3ヶ所を回ることができました。

 

法堂

 

ここは大きなお堂だったのですが、天井には大きい龍が描かれていました。
この龍はお堂のどこから見ても目が合う「八方にらみの龍」
・・・であるだけでなく、同時に「鳴き龍」でもありました!

 

この「鳴き龍」が面白い。
お堂のある位置に立って手を叩くと、龍がホロロと鳴いているように聞こえるのです。
最初は半信半疑でしたが・・・本当に聞こえる!
興奮して10回くらい試してしまいましたが、ちゃんと毎回鳴いてくれました。

 

方丈

 

その次には建物の周りの廊下を一周できる方丈を見学。
様々な絵や屏風が飾られていたのですが、一番驚いたのが法華観音図。
ぱっと見ははんなり美人に見えるのですが、
手前に置いてあるレプリカをよーく見ると・・・

 

はんなり美人の輪郭、中の色、後光、
全部が文章、いや、法華経の経文で描かれていました!
これは果てしない根気ですね。絵から目が離せなくなりました。

 

開山堂

 

遂に念願の開山堂に入らせてもらいます。
開山堂は中の建物部分もあるのですが、地図子が今回楽しみにしていたのは、
開山堂の素敵なお庭です!

 

おおおー!
御所用水が左から入ってきてくねくねと流れ・・・


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小さい水門から京都御所へ向かって水が抜けています。
このくねくねとした形から龍淵水と呼ばれているそうです。
雨が降っていたこともあって、御所用水が流れているかのように見えてとても幻想的。


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先ほどの小さい水門を抜けた水は相国寺の境内を通り、
相国寺の南側の門で暗渠になり、京都御所に向かうようです。
どうりで京都御所スタートだと御所用水の位置が検討つかなかったわけです。
小さい用水まで追っていたらかなり奥深い、京都!


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日本はどうなる・・・?

 

今回は思いがけなく御所用水を観光することができてとてもハッピーでしたが、
この日はお昼に向けて風が強くなってきたのでこれ以上回るのは断念。
右京の天井川聚楽第も見てみたかったのですが・・・安全第一。

出町柳駅に戻る途中に高野川と鴨川をもう一度渡り直したのですが、
水が濁って轟々としていました。通れて良かった・・・
前日の夜に訪れておいた鴨川デルタの亀石もすっかり水の中です。


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京都はこの後夕方には少し晴れ間が見えましたが、問題は関東。
大好きな多摩川、浅川、神田川、荒川・・・みんな大丈夫でしょうか。
皮肉にも地図子だけでなくみんなに地形の理解が求められている時代な気がします。
水害は古来から人間が苦しめられてきた事象。
他人事とは思わず、自分から正しい知識を仕入れたいものです。

皆さんも地形から京都御所について考えてみては?

 

 

 

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京都御所について気になった方にオススメな本はこちら:

 

 

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 過去の京都でのブラ地図子はこちらから:

 

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